クリスマスということで
過去に書いた小説をまたここにのせます
(クリスマス関係ないけど)
短編です
この話は作り話です。
(17才、女性、高校生)
「サンタさんにお願いした?」
「何言ってるの?いるわけないじゃん。」
「えー、いるよー。」
「いないって。」
「いるよー。だってお願いしたよ。」
「まじで?信じられない。」
「ねー、どう思う?」
「そんなの、どっちだっていいよ。」
毎年、この時期になると
友達の間で必ずって言っていいほどこの話題になる。
サンタクロースはいるか、いないか。
私はそんなこと
どうでもいいんじゃないかなって思ってます。
いないって思っている人はいないわけだし
いるって思っている人の心の中には
サンタさんはいるんだと思う。
それをわざわざ壊すこともないし
だからっているとも言えないし。
それにしても
毎年よくやるよねぇ。
この電飾とか音楽とか
このクリスマスの時期だけだもんね。
がらっと変わるもんね。
ま、楽しいからいいんだけど。
彼と呼べるほどはまだ仲良くないけど
男性のお友達ならいないこともない。
でも、何かなあ・・・。
カップルと言っても
まだ高校生だからホテルとかいくわけないし
レストランでディナーなんて考えられない。
誰かと二人きりでいるよりも
仲のいい友達とワイワイやってたほうが
今はすごく楽しいかな。
そんな中
通っている予備校の先生が
こんなことを話してくれた。
いきなりサンタはいるんだぞって
しかも見たこともあるんだぞって話してくれた。
先生が小学校の低学年の時に
いつもは怖くて
うまく話しかけられなかった父親がいた。
キャッチボールをする時にも
びくびくするくらい怖かった。
先生はと言うと
もう、その年にはサンタは信じていなかったらしい。
いないもの、お話の中の人だって
思っていたらしい。
でも、そんなに怖いと思っていた父親が
クリスマスの日に、にこやかな顔で
ケーキとおもちゃを買って
「メリークリスマス!」といいながら玄関を開け帰ってきた。
会社で疲れているのかもしれない。
家に帰るまで大きな荷物で大変だったかもしれない。
時間がない中でさがしてくれたおもちゃとケーキ。
この時、父親がサンタなんだなって始めてわかった。
子供が笑ってくれるだけで幸せだと感じてくれる父親。
この人以外おれにとってのサンタはいない。
って話してくれた。
ほんとは寝た後に枕のところに置いてくれるのが
サンタさんのやることなんだろうけど
そこら辺は不器用でできなかったんだな。
でも、おれには超えられない偉大な父親だ。
考えられないよな、仕事が終わった後に
ケーキだの、おもちゃだのって
しかも店は混んでるんだよな、クリスマスの時期って。
これはすごいことだよ。
だから、サンタさんはいろんなところにたくさんいるし
もしかしたらお前らが将来サンタさんになるかもしれない。
みんなはちゃんとしたサンタになってあげてな。
こう締めくくって、また授業に戻った。
帰り道。
考え方の違いなんだね。
サンタさんって。
私もほんとのことを言えばいないって
そう考えていた。
お父さんもお母さんもそう考えて
私の喜ぶ顔が見たくて
プレゼントを買ってくれてたのかな・・・。
家に帰ると
二人ともケーキを見ていた。
どうやら私を待っていたらしい。
「メリークリスマス!」
と言って、みんなでクラッカーをならした。
「これ、ほしかったものだろ。」
と小さな箱を渡してくれた。
ずっと前からほしかったものだった。
うちのパパはサンタだったんだ。
「ありがと。」
私もサンタはいると思う。
だって、私にとってはパパがサンタだから。
今年はすごく幸せなクリスマスに感じた。
Merry Christmas!