黄昏ナルシスト
 
 
現代
 
 
 
 
仲間のヒサシはタロに呆れ気味に
報告をしてきた。
 
 
 
 
ヒサシ
「また、あ奴にはめられたヨ
俺は会社やってるから
別にいいけどさ
でも、なんだか気持ち的に
落ち着かんのよね
タロさん聞いてよ」
 
 
 
「うっ・・・・・
もうそこまで来たら、計画的
犯行やんね。詐欺罪になるかもしれん
たそがれはもう好き放題やんかww
 
 
 
 
ヒサシ
仲のいい、いつも遊ぶメンバー
タロ以上にたそがれと
関りがあり、彼は彼で
やばい部分はあるが、
タロとはとても気が合う
熱い男だと感じてはいる
 
 
 
ヒサシは独身で実家に子供を
預けたまま遠方で仕事をしている
独り親方で大変だがお金も
そこそこ稼げるバリバリの
仕事人間だ。
年末年始で、やっと仕事も落ち着き
田舎に帰ってのんびりしようと
計画していたのだが
 
 
たそがれより連絡が入る
 
年末年始はうちに来ないか?
手巻き寿司でも一緒に食べて
ゆっくりしようや
 
 
 
 
そんな優しいお誘いを受けて
仕事人間のヒサシも相当に
喜んだに違いない。
その年最後の仕事を片付けて
年末からたそがれの家で過ごそうかと
意気揚々と地元に向かったそうだ
 
 
 
もう30分でたそがれ宅に
到着するくらいのところで
スマホに連絡が入る。
 
 
 
「おう、いまどこや?
そうかそうか
そろそろこっちに
着きそうやな
そしたらコッチでは、
酢飯と海苔の
準備は出来てるけん
お前は寿司ネタの魚を
買ってきてくれ
 
寿司ネタの魚は
お前が買ってこないと
無いのでたのんだぞ
ガチャ」
 
 
 
 
 
ヒサシ絶句
 
 
 
 
まあええけどさ・・・
酢飯炊き上がってて
もう海苔も切って
準備しとるからって
 
 
寿司用の魚ってほぼ
メインディッシュ
やんww
 
 
 
 
それを
100キロ以上離れてるところから
仕事終わらせて帰って来とる
俺に買って来いってさ
 
 
 
まぁ、泊めてもらうし
既に酢飯も
炊き上がってるから
今更行かないとか
言えないでショww
 
 
ヒサシも
人がいいところがあるので
ちょいちょい奴から
このような
型にはめられてしまう
パターンが多い
こういうのが繰り返されるので
俺たちはだんだん怒りが
貯蓄され爆発すると
 
 
 
たそがれ をいじり倒す
計画を立てて
懲らしめるのである
 
 
 
 
 
金額もヒサシに比べると
たいしたことないので
俺もまあ、このくらいなら
イイやと思ったことがある
 
 
タロ実家でのエピソードの続きで
悪酔いするので、酒を呑むと
すぐ人に絡みたがる
たそがれは酒を呑むと
雄弁で尊大になるのは
イメージ通りで
俺の父親もだんだんと機嫌が
悪くなるのを息子の俺も
肌感覚で感じていた
 
 
せっかく孫を連れて
帰省したのに親孝行も
出来ないのか俺は・・・
 
 
母親も苦笑しながらたそがれの
話を聞いているので
 
 
これは限界だ
察知した俺は、晩御飯の
途中であったが、すぐに切り上げ
この男を実家より引き離そうとした
 
 
 
 
近くのファミレスで
コーヒー飲みに行きたいので
付き合えよ。
もう、お腹いっぱいだ
 
 
 
たそがれ
「行くのは構わんが
今日は財布
持ってきてない」
 
 
 
 
 
「しまった、また
このパターンか・・・
 
ええよ、
俺が出すから・・・
 
 
 
この雰囲気では両親が
嫌な思いをしてしまう
嫁も話に付き合わされて
ウザそうなのが顔に出てるんで
ここはファミレスに連れてった方が
無難だな
 
 
 
ファミレスに連れて行くと
俺はコーヒーを頼むが
こやつはメニュー表を
じろじろ睨んでいる
 
 
 
「え?コーヒー飲んだら
胃がもたれるから嫌いだって?
んーもう何でもいいから
好きなの頼みなよ
持ち合わせはあるから
好きなの頼みな‥‥」
 
 
 
 
んで、
出てきたのは
 
 
デラッ
パフェ
 
俺、可愛いとこ
あるんよ。
 
 
 
いかつい顔した
おっさんが、何がカワイイだ
そのパフェを食べてる姿は
 
 
 
 
ただの汚い
チンピラオヤジが
ファンシー♪とか
いいつつ、
UFOキャッチャーの
前で必死になってるのと
 
 
あれと同じやんか!
 
 
 
 
毎度、俺の想像の
斜め上を越えていく
凄まじい胆力の持ち主であることは
今回の話で分かった事であろう
 
 
 
 
こいつの
思考には俺は
追いつけない・・・
 
 
 
完敗
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
黄昏ナルシスト
『ザ !
エンド・・ 』
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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