chapterFINAL

 

 

 

 

 

 

 

JIRIRIRR・・・・!!!

(スマホのコールがけたたましくなる・・・・)

 

 

 

 

おおお!!!

 

 

いよいよ

運命の電話が

かかってきたぜ!!


 

 

 

「ハイハイ~ 今電話大丈夫ですよ~」

 

 

「タロっちに騙された!!」

 

開口一番

 

「いやー 

完全に騙されたー」

 

 

と、電話先で大声を出す

その男の名前は

川越変態おじさん

 

 

川(イメージ画像です)

知らない人もいるので

 

 

 

人物紹介

彼はバイアグラやエロDVDを駆使して

日本一の営業マンまで上り詰めそれを

10年以上も維持し続けた漢

 

そしてその妥協を許さない性格ゆえ

さいたまの外食に関しての拘りは強い

彼の妥協のないまっすぐな性格は周りの人も

含め、明るく変換していく。

 

不屈の男

 

食べ物の知識についても変わらず

自分で旨い店をリサーチし、その味に

合わせたお客をマッチングさせ

 

時には美女も

アテンドする

生粋のアテンダー

驚異の情報と

神の舌を持つ漢

 

もちろん、私タロは

今回の趣旨を本人には話していない

ブログで変態とか書いていることを

知られてしまったらお説教どころの話ではない

 

私には

「地獄の制裁」

が待っているであろう

 

 

 

 

ちょっと最初は言葉の意味が

わからなかったけど、

聞いてるうちに

それとなくわかった感じがしてきた

 

 

 

 

そう、タロはこの時

彼の楓神に対する彼の想いを

感じて思い出していたのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こないだチビと2人で楓神に並んでいる時に

ここの店ファンのお客さんとの何気ない

語らいをフラッシュパック。

 

 

 週に一度必ずこちらの店に顔を出す

そのファンの方はこれまでの店の

歴史悲喜こもごもをタロに語ってくれた。

ここでは言わないが、やはりここも

行列を作るようになった熱い

ストーリーが存在していたのだな。

 

 

多分それは

私のとってのパラレルワールド

別の世界観で、もし自分が昔から

この街に住んでいたとしたら。

 

 

 

この実食対決において

結果、久留米ラーメンタロは

私は大切なことを学ぶ事になる。

 

 

 

 

 

 

比べることが本来

不可能な

槍と矛を

突き合わせた戦い

 

 

 

 

ジャイアントキラー

昔からそう呼ばれていた

久留米ラーメンタロ

しかしながら

このお店をクサすことに最後まで

ためらった、なぜだろう?

 

 

 

開店前に早くから並び

順番を待つやさしげなお客さん達との

その語り口を思い出す。

 

 

楓神は地域の人にとっての

心の癒しどころ、そして愛すべき

ソウルフードだと敬意を抱きつつ

もまた、恐怖をも覚えた。

 

 

勝てるのか?

 

 

そんな

 

川越HENTAIは

 

 

ゆっくりと言葉を選んで

こう続ける・・・

 

 

【写真映りは素人さんなので許してね】

 

味の感想・・

 

なぁタロっちよ。

濃厚なのに

スッキリ、アッサリしている

この感覚はなんだ?

 

 

こういうスープは

今まで飲んだことがないぞ

 

 

何このスープ?

これが本場の豚骨なの?

 

 

 

それが彼の第一印象

早速マムシの毒に

当たったようだった


 

 

 

味の感想は

こう続く・・・

 

 

 

「ひと口ふた口目まで

塩味を強く感じるが、それから

程よい絶妙なバランスで麺と絡み合う 

と、ちょうど良い塩味になり

もっと飲み進めたくなる

 

食べるほどに食欲が

加速してついついスープまで

飲み干してしまう衝動にかられ

 

美味しいどころか

食べ終わったら

とても幸福な気持ちになる

それに絶妙な麺とのハーモニー

 

 

おお、これがタロのお勧めする

豚骨ラーメなんだね

 

 

ラーメン一杯で

食べた後、ここまで幸せな

気持ちになった事はないよ」

 

 

 

以上がHENTAIの

実食の感想だ。

 

 

 

 

 

まむしは修羅of修羅の国福岡

生粋の修羅達がうごめく。

 

【筑豊エリアの雄】

 

まむしは久留米ラーメンではなく

取り切りスープの博多製法で

とことん豚骨を濾しつくし

雑味やザラ味を無くした

濃厚クリーミー&ジューシー豚骨

ど豚骨と呼ぶにはふさわしくないほど

臭みもなく、それでいて濃厚部分を

限界まで抽出しただろう

エスプレッソ・スープ

それはまるで柔らかく風靡な

 

天女の如き飲み口

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楓神は説明不要

データベース埼玉no1の栄冠に輝く 

【埼玉豚骨ラーメンの王者】

 

楓神のエッジの効いたストロングスタイル

豚骨は呼び戻し製法を用いた始祖久留米式を

用いながらも博多長浜メジャーの名店を

彷彿させる、いやそれ以上かもしれない

スープに辛めのカエシ、

特徴的な極細長浜麺を 

ジョイントさせたパウダリング系の

ストロング属、

憤怒金剛型に特化した

脳天杭打ちタイプの

 

鬼神の如き飲み口

 


 

 

 

 

 

 

 

 

天女と鬼神の睨み合い

 

 

全く相容れない

位置からのど豚骨

 

 

しかし

 

 

一見まったく違う両者

といえども

食材への調理の姿勢や

ベクトルは

共通している。

 

 

それがタロの

今回の狙いだ

 

 

丁寧さと繊細さは両者

共通する最大の魅力であり

要素でもある。

 

 

「タロッチ?」

 

 

 


 

 

筑豊の山神

「まむし」の毒がいよいよ

血液から頭に回ってきた様子 

 

 

 

「幸せだー

とにかく食べた後の

幸福感はハンパない

ありがとう!!」 

 

 

 

どちらがどうとかは

決して言わないHENTAI

それは両者の豚骨魂に対する

心からのリスペクト

 

 

 

彼にとっては

 

 

比類なきものと信じていた

自分の豚骨に対する確信

その根底を覆すあらたな

存在の出現。

 

 

地元の誇りと言える

ナンバーワンにおける

プライドと想いと

それに対峙する

正体不明な豚骨への畏れ。

 

 

それでも本音で

タロに向き合おうと

してくださる気持ち、

心の葛藤を

理解させて頂けた気がする。

 

 

HENTAIさんは

そういう人なんですね

変わらずカッコいいですよ

 

 

ラーメン大好き息子さんと

奥さん3人で

仕事絡みで仲良くなった

ボケの極みの様なタロから

送られてきた初めて九州本場の

ラーメンを楽しく囲んでくれて

仲良く実食してくれた事に

対する感謝

 

 

そんな中で  

最後のひと口を奥様から器を奪われて

取り上げられて喧嘩になってしまった

という笑い話を聞いているうちに

 

 

 

タロ

感無量。

もはや、何も言わない

もう野暮な事は聞かない

もう充分です

 

 

じゃないと・・・・

私のカッコが

つかんじゃなかですか

カッコばつけさせて

くんさいよ。

 

 

 

HENTAIさんの

態度、話しぶり、

電話越しでもわかる嬉しい表情

 

 

その声だけ、

それだけで充分に伝わりました

 

 

もはや比べるという

ゲスで浅い考えをする私に対する

アンチテーゼ

 

 

反省の極みでございます。

お察しください

 

 

自分の愚かさと

色んな感情と 

色んな喜びをわからせてくれた

 

 

 

豚骨ラーメンに感謝

 

 

楓神さん、まむしさん

ありがとう

 

 

俺はこの闘いを

忘れない

 

きっと忘れない。

 

 

 

 

 

癇癪の、くの字を曲げて

感謝する。丸星ラーメン店

 

 

 

 

 

 

 

売り上げではなく
徹夜・化学調味料 アリの
ラーメンで
闘った時

 

 

 

 

 

 

 

~エピローグ~

 

 

チョコキングは

すっかり楓風のファンになってしまい

今回家族で杉戸の大勝軒に行ったが

豚骨、あそこの食べたいと

奥さんに最後まで食い下がっていた

(俺は吉野家に行きたかったのに)

 

豚骨圏を離れてはや7年

親の都合で友達ともお別れした

ごく普通に、ごく当たり前のように

この関東の地で普通に食べていた中で

楓神のラーメンを食した時に

不意に思い出したであろう、

チビの少年期の記憶、豚骨魂。

 

 

チビ助よ

また九州帰ったら

食べに行こうな

丸星ラーメン。

 

おばちゃんの

器をつかむ指は最近

入ってないみたいだけど

指ダシラーメンも

時代の流れと共に

消えていくものだ

(俺らさんざんバカにしたからな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~久留米ラーメンタロの挑戦状~

完結。