どんなに良さそうな保険をすすめられても、その前に、今自分が加入している保険を知るのが先です。


保険には、見直した方が良い部分と、見直したらダメなものがあります。

なので、

「転換」は悪、とか

「解約」したら損、とか

「ア○○が安いから」とか

そんな先入観は捨てましょう。


まずは、契約始期。


ここ最近(10年以内)の商品なら、たぶん見直した方が、「保険」として良い内容になると思います。

(良い内容といっても、自分に合ってるかどうかですよ)


わたしがこの仕事に足を踏み入れてから、保険業界は激動の時代を迎えたと思います。

生損保の乗り入れ元年だったし。

翌年には、初の生保破綻。

続いてバタバタ破綻。

やがて、第3分野の解禁。

「保険屋さんも大変だよね」

といわれましたが、バブリーな時代を知らない分、淡々と働けたと思います。


で、予定利率もどんどん下がっていきました。

ということは、貯蓄性の高い部分は高くなり、逆に掛け捨て部分は昔より安くなったということです。


10年前は、まだ終身(積み立て部分)と定期(掛け捨て部分)の割合とかがあって、

死亡保障3000万だったら、終身120万、定期2880万てな感じでしたが、

やがてそんな規程も撤廃、終身なんて100万でOK,会社によっては50万なんてとこも出てきましたね。

(そして最近は、ファンドなどと名を変えてきましたが)

なので、そおいう保険は「掛け捨て」と思った方が良いです。

(掛け捨てとはいえ、若干積み立て部分があるので、転換出来たり、解約してもお金が返ってきたりしますが)

掛け捨ては、しょせん掛け捨てで、更新時期がくれば保険料がUPします。

なので、そうしょっちゅう見直す必要もないけれど、大事に持ってる必要もないと、わたしは思います。


では、この10年以内に、終身保険に加入していた場合はどうでしょうか?

終身保険というのは、積み立て保険で、払い込み完了したら、解約して老後の資金にも出来る・・てやつですね。

でも、この「解約して老後の資金にする」というのがミソですねー。

解約した時点で、保障はなくなるわけで。

保険を続ければ、結局自分では使えないわけで。


終身保険の是非は難しいのですが、この10年以内に加入したものは、そうしがみつくほどの商品ではないと思います。

でも、じゃあ、見直す?

わたしだったら・・

加入して2、3年だったら、ちょっと損した気分で辞めますが、5年も6年も続けてしまったら、辞める勇気はないかなー・・・貧乏性なので。

で、「これは貯金!」とわりきって、別口で掛け捨ての保険に入ると思います。


ちょっと考えてみて下さい。

ここに2万円あります。

2万円で終身保険1000万が買えたとします。

でも、掛け捨てだったら、1万円で3000万買えます。

そしたら、浮いた1万円は別の金融商品に投資出来るんです。

わたしだったら、絶対後者にします。