こんにちは!ニコニコ

昨晩頭痛がしたけど寝れば治ると思って今朝やっぱり頭痛が治らず結局鎮痛剤を飲んでやり過ごしている看護師ヘルパーさつきですショボーン

今日はお仕事の日常を書いていきたいと思います!

 

 

 

 

 

冷蔵庫の扉

それは時に何が飛び出すか分からない

魔界の扉だったりもするおばけ

私が経験した中で最も魔界だったのは

電源が切られて数カ月たった冷蔵庫

どのような状態であったかは

文字にするのもはばかられる

これに勝る魔界の扉はそうそうない

それはもう別次元のこととして

ちゃんと機能している冷蔵庫でも

時に恐ろしいものが発掘される

 

自分の家の冷蔵庫だって

偉そうなことは言えないニヤリ

見て見ぬふりをしている

一欠けらだけ残ったカレーのルー

使いきれなかった調味料の瓶

いつかのお中元でもらったけど

食べきれなかった佃煮の瓶

お菓子作りにハマってた時代に

買っていたチョコチップ

冷蔵庫の奥にひっそりと

まだ存在しているということは

知ってはいる

認識はしている悲しい

 

 

それらのことを全部棚に上げ

訪問介護という仕事では

よそ様宅の冷蔵庫の中を

パトロールするときがある

 

利用者さんの中には

冷蔵庫にさえ入れていれば

いつまでも大丈夫というくらい

冷蔵庫を信じすぎている

「冷蔵庫信者」が時々いる

食べかけのおかずのお皿が

何日も何日も

ずっと取ってあったりする

食べる分だけ小皿に取り分けて

とかしているならまだしも、

食べかけてそのまま冷蔵庫へ

を繰り返してしまっていることが

ほとんどだ

梅干しとか佃煮とか

元々期限が長いものなんかは

期限が過ぎていても全然

気にしてないこともある

買ったことを忘れて放置している

ということもあるが、

それより冷蔵庫に入れていれば

大丈夫だろうと思って

普通に食べていたりするところが

最も怖いところだ

「大丈夫、それこの前食べたけど

全然平気だったよ」ニコニコ

と、言われてしまうと困ってしまう

冷凍に至っては年単位もある

冷蔵庫信者にとって冷凍庫は

永遠に保存できる便利な引出し

だと思っている気がする驚き

 

食べ物だけではない

薬も冷蔵庫に大量に入っていたりする

座薬やら目薬やらが主だが、

普通の錠剤や漢方薬も

冷蔵庫にさえ入れておけば

また次に具合が悪くなった時に

使えるだろうと思って

「とりあえず冷蔵庫へ」

この、「とりあえず」が

溜まりに溜まっていたりするが

冷蔵庫に入れようが何しようが

薬にも使用期限があるので

確認してほしい

 

 

冷蔵庫の中というのは

自宅の中でもさらに

他人に見せることがないエリア

「冷蔵庫の中を見せてください」は

「下着を見せてください」

に匹敵するくらいの抵抗感がある

のではないだろうか

なので冷蔵庫の中を見せてもらえる

ような信頼関係に行きつくのには

オムツの交換をさせてもらうのと

同じくらい時間がかかると思っている

自分だって冷蔵庫の中を

他人に見られるのなんて嫌だ大泣き

そこには自分のだらしない部分が

「まぁいいか」「とりあえず」

という自分への甘さが

人に見られるもんじゃないしという

前提のもとにつめこまれた己の弱さが

冷蔵庫という場所には

詰め込まれているのだ

 

なので私たちもよほどでなければ

冷蔵庫の中を見せてなんて

言わないし、言えない

他の日常生活のあれこれが

ヘルパーの支援なしには

成り立たなくなってきたぞ

という段階にきて

いよいよ踏み込む領域だ

したがって私たちが

その領域にたどり着いた時には

管理ができなくなって久しい冷蔵庫

なので、何が出てくるかわからない

パンドラの箱と化している冷蔵庫が多い

 

物がない時代を経験されてきた分、

食べ物を粗末にしてはいけない

という思いから、

食べ物を捨てられない利用者さんは

認知症のあるなしに関わらず

少なくない

 

食べ物を大事にするのは分かるが

お腹を壊すかどうか瀬戸際のものを

イチかバチかで食すのは危険すぎる絶望

もう少し、高齢になった

自分のお体を労わってもらいたいえーん

 

場合によっては命にも関わるので

利用者さんにとっては

煩わしいと思われるかもしれないが

管理ができていないかもしれないと

思われる方の場合は

勇気をもってパンドラの箱を

開けたいと思う

 

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