いびき 睡眠時無呼吸症候群 睡眠呼吸障害 口呼吸 吃逆(しゃっくり) -7ページ目
[長時間の睡眠で痛みに強くなる]

(HealthDay News  2012年12月3日)


睡眠時間が長いと、健常な成人では日中の注意力が向上し、痛覚感受性が低下
することが、米ヘンリーフォード病院のTimothy Roehrs氏の小規模研究で
わかった。

研究論文は「Sleep」12月号に掲載された。



研究では、軽度の睡眠不足があるボランティア18人が4晩にわたり、通常の
睡眠時間、または一晩10時間の睡眠時間をとった。
長時間睡眠群の睡眠時間は通常群に比べ一晩あたり平均1.8時間長かった。
その結果、毎夜の睡眠時間が増加すると、日中の注意力が増大し、痛覚
感受性が低下した。

長時間睡眠群の被験者では、指を熱源に当てていられる時間が25%長かった。
この時間の増加は、被験者が以前参加した研究で、鎮痛薬のコデイン60mgを
服用し、同じ痛覚感受性検査を受けた結果よりも大きかった。
軽度睡眠不足の人の痛覚感受性が長時間睡眠により低下することが示された
のはこれが初めて。

今回と以前の研究結果は、睡眠不足が痛覚感受性を高めることを示唆して
いる。

Roehrs氏は、「今回の結果は、さまざまな慢性疼痛、または待機手術における
十分な睡眠の重要性を示唆している。コデインを服用した場合に比べて疼痛
感受性の低下が大きいことに驚いた」という。

今回の研究は長時間の睡眠と痛覚感受性低下の関連性を明らかにしたが、因果
関係は証明していない。



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[夜間の明るい光はうつ病リスクを高める]

(HealthDay News  2012年11月14日)


日没後、コンピュータのモニターも含め明かりをすべて消すと学習能力が
高まることが、マウスを用いた研究によって示唆された。

「Nature」オンライン版に11月14日に掲載されたこの研究結果は、
米ジョンズ・ホプキンズ大学(ボルチモア)生物学・神経科学准教授の
Samer Hattar氏らが行ったものだ。


マウスの目にはヒトと同じ特殊な光によって活性化される「細胞―内因性
光感受性網膜神経節細胞」(ipRGC)があることから、この知見はヒトにも
当てはまる可能性がある。
ipRGCは明るい光に刺激され、気分や記憶、学習を司る脳の中枢に影響する。
今回の研究では、長期にわたって夜間に明るい光に曝露されると、抑うつ
症状が生じ、思考機能を低下させるストレスホルモンのコルチゾールが増加
することが判明した。


Hattar氏らは当初、季節性感情障害(SAD)がマウスに見られるかどうかに
興味を抱いたという。
マウスを3.5時間ずつ交互に明るい照明と暗闇に曝露したところ、抑うつ
症状が見られ、学習や記憶に障害が認められた。
抗うつ薬を投与すると症状は消失した。

また、ipRGC細胞のないマウスでは、照明の切り替えが不規則でも気分や
認知(思考)機能は損なわれず、視覚や全般的な光検知能力は正常のまま
だった。
これは、ipRGCを介して学習や気分に光が直接影響を及ぼすことを示して
いる。

Hattar氏は、「日中は明るい光を浴び、夜間はそれを避ければ、 ipRGCの
活性化が抑えられる。ヒトに対して、この研究を行う必要がある」と述べて
いる。



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[マウマスピースでいびきを軽減]

(HealthDay News  2007年9月17日)


「デンタルスプリント」というプラスチック製のマウスピースがいびきの
軽減に役立つことが、英スコットランドの研究で明らかになった。
研究者は、スプリントのお陰で、わずらわしい鼻マスクや外科治療を避け
られるとしている。

いびきそのものは無害なケースが多いが、睡眠中に呼吸が中断する睡眠時
無呼吸の徴候として現れる場合もある。


研究著者でCrosshouse 病院(キルマーノック)外科研修医のStuart M.
Rebertson氏らは、健康を害するほどではないが、パートナーを悩ます程度の
いびきの人を対象に2年間にわたる研究を行った。
20人の被験者を2群に割り付け、一方は最初の3カ月間マウスピース治療を、
その後3カ月間は鼻マスク治療を行い、もう一群はその逆の順番で治療を
行った。

Robertson 氏によると、マウスピースはボクサーが使用するものに似て
いるが、上下双方の歯に装着するもので、下顎を前方に出すことで呼吸を
楽にし、いびきを軽減する。

また、鼻マスクは機械に接続し、鼻から気管に空気を送り込むことにより、
気道を開存させる。

今回の研究では、被験者の8人がマウスピースを、5人は呼吸マスクを
選択し、7人はどちらの治療も好まなかった。


米ミシガン大学(アナーバー)で睡眠障害治療を担当するRonald D. Chervin
博士は、マウスピースは鼻マスクほどの効果はないとしながらも、人に
よっては大きな効果が期待できると述べている。


研究結果は、ワシントン D.C.で開かれた米国耳鼻咽喉科・頭頸部手術学会
(AAO-HNS)年次集会で発表された。



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[金縛りはどうして起きるの?]

(日本経済新聞  2010年3月23日)


<医学的には睡眠障害の一種>
夜中に目が覚めたら、強い力で胸が押さえつけられて息苦しく感じ、体が
思うように動かない――。
こんな体験をした人は多いだろう。
典型的な「金縛り」の現象だ。
「霊感」と結びつけて考える人もいるが、科学的な研究も進んでいる。
体にはどんなことが起きているのだろうか。



<金縛りは医学的にはどう説明されているのかな>
「睡眠麻痺」と呼ばれているよ。
睡眠障害の一種で、疲れているときに起きやすいんだ。
本人は強い恐怖感に襲われることが多い。
若者を中心に日本人の約4割が経験しているという調査もある。



<一体何が起きているの>
福島大学の福田一彦教授(精神生理学)は、学生に実験室のベッドで寝て
もらい、睡眠麻痺を起こした時の体の動きや脳波、筋肉の働きを観察して
みたんだ。
すると、金縛りの最中も、特に苦しがる様子はなく、手先がかすかに動く程度
だった。
目覚めた後に「部屋の様子をこの目ではっきり見た」と報告した人もいた
けど、実際には実験中はずっと目をつぶったままだった。



<つまり夢を見ていたということか>
おそらくね。
ただ、脳波の様子は通常の夢見の時とは大きく違っていたよ。
金縛りは浅い眠りの時に起きるんだけど、通常は目が覚めているときに出る
アルファ波という脳波が大量に出ていたそうだ。
濃い色のところがアルファ波が多く出ている。
通常の夢見と比べ金縛りの時は脳が活性化している。



<頭の中が混乱しそうだね>
通常の夢の時とは脳の状態が異なるために、普通とは違う夢の見方をして
いるというのが福田教授の考えだ。
普通の夢では、非現実的なことが起きても変だとは感じないよね。
でも、金縛りの場合は脳の状態は起きている時に近いので夢を現実のように
感じてしまう。
体が思うように動かないのも通常の夢見の時と同じなのに、これを異常事態と
思ってしまうんだ。



<胸が圧迫されるような感覚を覚えるのはなぜだろう>
浅い眠りの時は、心拍数や呼吸が乱れることが多いため、胸が圧迫される
感覚を覚える。
その理由を脳が勝手に考えて「誰かに胸を押さえつけられている」「人が
のしかかっている」といった幻覚を生み出すと考えると説明がつくようだ。



<結局は脳が勝手に生み出したものなの>
そうだね。
だとすれば、その現れ方は個人的な経験や、その人が育った国や地域の文化の
違いによって様々に変わるとも考えられるね。
例えばアメリカでは枕元に宇宙人が現れて、宇宙船に連れて行かれたといった
誘拐体験を語る人が目立つそうだ。
こうした報告は他の地域ではあまりないんだ。
金縛りの地域版の1つとして理解できるのではないかと福田教授は言って
いるよ。


(編集委員 吉川和輝)



http://www.nikkei.com/life/family/article/g=96958A90889DE2E1EBEBE7E5E5E2E3E0E2E1E0E2E3E2E2E2E2E2E2E3;p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E3E2EA





















[口にはめて いびきストップ]

元・東京医科歯科大学教授エッセイ

(讀売新聞 2008年8月29日)


年に1、2回、仲間と一緒に泊まりがけの旅をすることがある。
久しぶりに仕事を忘れて行く旅ほど楽しいものはない。
温泉につかり、宴会では飲んで騒いで、やがてそれは二次会、
三次会へと果てしなく続く。

夜も更け、さすがに遊び疲れたか、三々五々眠りにつく。
こういう旅の場合、多くは数人で相部屋となるが、ここで運が
悪いととんでもない悲劇が起こる。
そう、仲間のいびきである。

ライオンの咆哮(ほうこう)もかくありなんと思えるほどの
凄(すさ)まじさ。
ゴーッと行ったかと思えば、クーッと音が帰って来る。
その繰り返しが、しばらく続いたかと思うと、ピタッと止まる。
やれやれと思ったのも束の間、またまたゴーッから始まる。
あーあ、これで今夜も眠れないか。
もちろん、当の本人は気が付いていないから、「ああよく寝た。
爽さわやかな朝だ」なんて、張り倒してやりたい程のセリフを
はく。

いびきは、鼻や口から吸い込む空気が喉(のど)に至る通り道
(上気道という)のどこかが、さまざまな理由で狭くなった
ときに発生する。
狭くなった上気道を空気が無理に通るから、粘膜が振動して音を
発生する。
笛と同じ原理だという。

気道が狭くなるのは
  ・肥満
  ・大きな舌
  ・鼻づまり
  ・扁桃肥大などが
ある人に起こりやすい。
そうでない人でも、お酒を飲んだ後、睡眠薬、鎮静薬を服用
した時、口を開けて寝る、ストレスがたまっているときなどに
起こる。
いびきは他人に迷惑をかけるだけではなく、当人も、空気を
十分に吸い込めないため、体内は酸素不足になり、脳の働きにも
関係する。

さらに重大なのは、睡眠時無呼吸症候群である。
気道が狭くなって、ついには空気の流れがストップしてしまう。
大きないびきが、急に静かになるときがあるが、実は呼吸が
停止しているのである。
そのため夜間に十分な睡眠が取れず、昼間に猛烈な睡魔に
とらわれてしまう。
電車やトラックの運転手が運転中に寝てしまい、大きな事故に
なってしまったことは幾度となくニュースで報じられた。

いびきや無呼吸症候群の強い味方になってくれるのが、スリープ
スプリントという治療器具だ。
ボクサーがはめるマウスピースに似た形態で、口にはめている
だけで上気道が確保され、空気の流れがスムーズになる。
もちろん最初はお医者さんの診断が必要だが、その指示のもとに
歯科医院で製作することが出来る。
作るのも比較的簡単だし、軽くて小さいから持ち運びが便利で
ある。

さあ、いつまでも一人で悩んでいないで、相談したらいかが
ですか?



http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/karadaessay/20080829-OYT8T00390.htm?from=os2


















[カフェイン入り炭酸飲料で睡眠呼吸障害に? 米研究]

(あなたの健康百科  2012年10月2日)


眠気覚ましにカフェインが摂取されているが、睡眠時無呼吸症候群など眠って
いる間の異常な呼吸(睡眠呼吸障害)とカフェインの関係は研究されて
こなかった。
こうした中、米ジョンズホプキンス大学のR. Nisha Aurora氏らは、
カフェイン入り炭酸飲料の摂取と睡眠呼吸障害との間に独立した関係が
見られると、米医学誌「Chest」(2012; 142: 631-638)に発表した。



<コーヒー、紅茶では影響認められず>
Aurora氏らは、地域住民を対象とした研究のデータを使ってカフェイン摂取と
睡眠呼吸障害との関係を検討。
1日に飲んだ炭酸飲料の量(缶の本数)またはコーヒーや紅茶の量(カップ
数)でカフェインの摂取量を算出し、「エプワース眠気尺度」で日中の眠気を
評価した。

その結果、カフェイン入り炭酸飲料の摂取は睡眠呼吸障害の重症度と関連する
ことが分かった。

一方、コーヒーや紅茶の摂取と睡眠呼吸障害との間に関係は認められな
かった。

女性の場合、睡眠呼吸障害がない人と比べ、睡眠呼吸障害が軽度の人で
カフェイン入り炭酸飲料を飲む割合が1.20倍、中等度で1.46倍、重度で
1.73倍と、病状が重くなるにつれて増えていった。
男性では、重度の人だけがカフェイン入り炭酸飲料の摂取と関係していた。
年齢層による関連の変化はなかったという。



なお、米国で販売されている炭酸飲料のカフェイン含有量(340ミリリットル
当たり)は、「コカ・コーラ」33.9ミリグラム、「ダイエット コーク」
46.3ミリグラム、「ペプシコーラ」38.9ミリグラム、「ダイエット・ペプシ」
36.7ミリグラム、「ドクターペッパー」42.6ミリグラム、「ダイエット・
ドクターペッパー」44.1ミリグラム、「マウンテンデュー」54.8ミリグラム、
「ダイエット・マウンテンデュー」55.2ミリグラムなどとなっている
(「Journal of Food Science」2007; 72: C337-342より)。



http://kenko100.jp/news/2012/10/02/01























最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

テーマ: 『本当は怖いいびき~招かざる夜の悪魔~』

H・Kさん(女性)/33歳(発症当時)  主婦(パート勤務)


大恋愛の末、結婚した夫との間に1人娘をもうけ、幸せのまっただ中にいた
H・Kさん。
かつてはスリムだった体も、今では幸せ太りにまっしぐら。
そんな中、待望の2人目の子どもを妊娠していることを知った彼女。
「あと7カ月もすれば、新しい家族に会える」と、喜びに溢れた日々を
過ごしていました。
ところが、ある朝夫から、いびきがうるさくて眠れなかったという指摘を
受けます。
お腹の赤ちゃんのためにも頑張ろうとしていたH・Kさんですが、さらなる
異変に襲われます。


<症状>
(1)いびき
(2)居眠り
(3)流産


<症状>睡眠時無呼吸症候群


<いびきから、なぜ流産に?>
「睡眠時無呼吸症候群」とは、眠っている間に何度も呼吸が止まることで、
酸欠状態に陥る病。


実は今、この病があることの原因の1つとなっていることが、指摘されて
いるのです。
それこそが・・・流産。
欧米では早くから問題視され、日本でも最近になってようやく、その因果
関係が認められるようになりました。


実はH・Kさんの場合、寝ている時、1時間に50回以上息が止まって
いました。
この時、彼女の肺は十分に酸素を取り込むことができず、4,000メートル級の
山の頂上にいるのと同じ酸欠状態、いわゆる「低酸素血症」に陥っていたの
です。


その結果、思いもよらぬところに大きなダメージが!
それは・・・胎盤。
なんと酸素不足が原因で、胎盤の機能不全をもたらし、ついには流産に
至ったと考えられるのです。


ではなぜH・Kさんは、睡眠時無呼吸症候群になってしまったのでしょうか?
最大の原因は、「肥満」でした。
H・Kさんの首に付いた脂肪が、空気の通り道である気道を圧迫。
呼吸が止まり睡眠時無呼吸症候群を発症させていました。

あのいびきこそ、狭くなってしまった気道が発していた重要なサイン。
妊娠中の女性にとって、H・Kさんのような太り過ぎは、大きな危険因子と
なるのです。


そう、H・Kさん夫婦が、まずやらなければならなかったのは、病の存在を
知り、医師の指導のもとダイエットなどの治療を行うことでした。
太り過ぎに注意し、いびきや居眠りといった症状に十分気をつけていれば、
流産のリスクを減らすことができるのです。

現在、H・Kさんは、無理のないダイエットを続け、順調に回復。
第2子の誕生に向け、正しい体調管理を行っています。



http://asahi.co.jp/hospital/






















最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

睡眠スペシャル
『本当は恐い昼間の眠気~失われた時間~』

S・Jさん(女性)/52歳(現在)  保険のセールスレディ


保険のセールスレディとして働くS・Jさんは、仕事先で知り合ったFさんと
再婚。
以来、夜は夫の帰りを待って就寝は11時、朝は6時には起きて朝食と
弁当づくりと、生活パターンが大きく変わりました。
そんな生活にも慣れてきた頃、仕事中、強い眠気を覚えるようになった
S・Jさん。
毎日7時間は睡眠をとっているし、気が緩んでいるだけだと自分を納得させて
いましたが、眠気はエスカレートしていくばかりでした。


<症状>
(1)昼間に強い眠気
(2)朝から眠気を感じる


<病名>睡眠不足症候群


<なぜ、昼間の眠気から睡眠不足症候群に?>
「睡眠不足症候群」とは、慢性的な睡眠不足によって、日中、強い眠気に
襲われる病のこと。
悪化すると、日常生活にも支障をきたすこの病は、2005年、国際的に認め
られたばかりの新しい病です。

最新の調査では、交通事故を起した人の中に、この病を患っていた人が、多数
いると分かり始めているのです。


健康な人の場合は、眠気と覚醒のリズムで、日中は正午から午後3時頃までの
間だけ眠気を感じます。


しかし、この病になると、朝起きてすぐに眠気に襲われるばかりでなく、
正午から午後3時の時間帯に耐え難い眠気を感じてしまうのです。

S・Jさんの場合も、この眠気と覚醒のリズムで最も眠気を強く感じる、
午後2時に居眠り運転をしてしまいました。


しかし、S・Jさんの場合、毎日7時間は寝ていたはず。
なのになぜ、この病になってしまったのでしょうか?

実は1日に必要な睡眠時間は、人それぞれ個人差があるのです。
そのタイプは大きく4種類に分けられます。
5時間から8時間の睡眠が必要な人を『平均的睡眠者』と呼び、睡眠時間が
5時間未満でも平気な人を『ショートスリーパー』、そして10時間以上
必要な人を『ロングスリーパー』、8時間から10時間必要な人を『ロング
スリーパー傾向者』と言います。

このタイプの違いは、生まれ持った体質に加え、長年の生活習慣に
よって決まると言われています。

事実、ロングスリーパー傾向の人は、6時間以上眠っているにも関わらず、
睡眠不足症候群を発症してしまっているのです。


元々ロングスリーパーの傾向があったS・Jさんは、本来最低8時間以上の
睡眠が必要にも関わらず、毎日7時間しか眠っていなかったため、睡眠不足
症候群を発症してしまいました。


睡眠不足症候群が、通常の睡眠不足と異なる点は、1日や2日良く寝るだけ
では足りず、およそ2週間は適正な睡眠時間をとらないと、昼間の眠気が
とれないということ。

そのため、S・Jさんは、週末だけぐっすり眠っても、眠気がとれなかったの
です。


睡眠不足症候群は、24時間社会となった現代、働き者の日本人に多いと
いわれる病。
さらに今後、患者数は増えていくことが予想されます。
だからこそ、自分の『適正睡眠時間』を知ることが大切なのです。



http://asahi.co.jp/hospital/






















[口にはめて いびきストップ]

(元・東京医科歯科大学教授のエッセイ)
(讀売新聞  2008年8月29日)


年に1、2回、仲間と一緒に泊まりがけの旅をすることがある。
久しぶりに仕事を忘れて行く旅ほど楽しいものはない。
温泉につかり、宴会では飲んで騒いで、やがてそれは2次会、3次会へと
果てしなく続く。

夜も更け、さすがに遊び疲れたか、三々五々眠りにつく。
こういう旅の場合、多くは数人で相部屋となるが、ここで運が悪いととんでも
ない悲劇が起こる。
そう、仲間のいびきである。

ライオンの咆哮(ほうこう)もかくありなんと思えるほどの凄まじさ。
ゴーッと行ったかと思えば、クーッと音が帰って来る。
その繰り返しが、しばらく続いたかと思うと、ピタッと止まる。
やれやれと思ったのも束の間、またまたゴーッから始まる。
あーあ、これで今夜も眠れないか。
もちろん、当の本人は気が付いていないから、「ああよく寝た。爽さわやかな
朝だ」なんて、張り倒してやりたい程のセリフをはく。


いびきは、鼻や口から吸い込む空気が喉に至る通り道(上気道という)の
どこかが、さまざまな理由で狭くなったときに発生する。
狭くなった上気道を空気が無理に通るから、粘膜が振動して音を発生する。
笛と同じ原理だという。


気道が狭くなるのは
  ・肥満
  ・大きな舌
  ・鼻づまり
  ・扁桃肥大などが
ある人に起こりやすい。

そうでない人でも、お酒を飲んだ後、睡眠薬、鎮静薬を服用した時、口を
開けて寝る、ストレスがたまっているときなどに起こる。

いびきは他人に迷惑をかけるだけではなく、当人も、空気を十分に吸い込め
ないため、体内は酸素不足になり、脳の働きにも関係する。


さらに重大なのは、「睡眠時無呼吸症候群」である。
気道が狭くなって、ついには空気の流れがストップしてしまう。
大きないびきが、急に静かになるときがあるが、実は呼吸が停止しているので
ある。
そのため夜間に十分な睡眠が取れず、昼間に猛烈な睡魔にとらわれてしまう。
電車やトラックの運転手が運転中に寝てしまい、大きな事故になってしまった
ことは幾度となくニュースで報じられた。


いびきや無呼吸症候群の強い味方になってくれるのが「スリープスプリント」
という治療器具だ。
ボクサーがはめるマウスピースに似た形態で、口にはめているだけで上気道が
確保され、空気の流れがスムーズになる。
もちろん最初はお医者さんの診断が必要だが、その指示のもとに歯科医院で
製作することが出来る。
作るのも比較的簡単だし、軽くて小さいから持ち運びが便利である。


さあ、いつまでも1人で悩んでいないで、相談したらいかがですか?




http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/karadaessay/20080829-OYT8T00390.htm?from=os2

























[いびきから発見されたアクロメガリー(先端巨大症)]


幼少期より扁桃腺が腫れやすいため、時々耳鼻科に通院していた。
26歳児に妻にいびきを指摘され、かかつけの耳鼻科に相談したところ、顔貌の
変化から先端巨大症を疑われ、内分泌化に紹介。
血液検査の結果、本症と診断された。


<臨床症状>
いびき、先端巨大症様顔貌、巨大舌




<アクロメガリー(成長ホルモンGH産生腺腫)の疫学>
100万人あたり3~4人/年
日本全国では400~500人/年
栃木県では6~8人/年
宇都宮市では2人/年

推定発症平均年齢:35.9歳(23.1歳~48.7歳)
初診時平均年齢 :44.5歳(32.0歳~57.0歳)
  *平均9年間診断がついていません

男女比:1:0.95
発生原因不明(遺伝性は稀、食生活には起因しない)


<アクロメガリー(先端巨大症)とは>
成長ホルモンGHの過剰分泌が
 ・成人(骨端線閉鎖後)に生じるとアクロメガリー
 ・成長期に生じると下垂体性巨人症(ジャイアンティズム)



[出典]アクロメガリー広報センターのパンフレット
      (於 日本睡眠学会2008)


http://www.acromegaly.jp/