いびき 睡眠時無呼吸症候群 睡眠呼吸障害 口呼吸 吃逆(しゃっくり) -6ページ目
[良質な睡眠のために(3)記憶の定着にも効果]

(産経新聞  2013年8月26日)


アミノ酸の一種である「グリシン」には、深部体温を下げ、質の良い睡眠を
サポートする効果があることが分かってきている。

良質な睡眠は心身の疲労を回復させ、毎日を生き生きと過ごす原動力となる。


加えて、「集中力の向上や意欲の改善、ストレスの軽減などにつながるという
研究報告もあります。それにより、仕事や勉強の効率アップが期待できます」
と話すのは、生理学などが専門の高橋迪雄・東京大名誉教授だ。


さらに、質の良い睡眠を取ることで、経験したことや学習したこと、
トレーニングしたことなどを「記憶」として定着させることができる。
質の良い睡眠が取れないと、必要な情報を整理して記憶する能力が低下する
のだという。
「高度な技を体で覚えるスポーツ選手などにとっても、睡眠の質は重要なの
です」と高橋名誉教授は指摘する。


しっかりとした休息を助けるグリシンは体内でも作られている成分だが、
睡眠の質を上げるためには、眠りの前に取ることが望ましい。
最近は健康食品として市販もされている。
特に寝苦しい夏場は、入浴によって血行を高め、さらにグリシンを組み合わ
せることで体温のリズムを整えたい。


質の良い睡眠によって、誰もが本来持っている力をよみがえらせ、毎日を
元気に過ごしたいものだ。



http://sankei.jp.msn.com/life/news/130826/bdy13082608020000-n1.htm





















[良質な睡眠のために(2)深部体温を下げるグリシン]

(産経新聞  2013年8月19日)


私たちは、深い眠りと浅い眠りを繰り返して目覚める。
質の良い眠りのリズムは、眠りに入って間もなく、深い眠りのノンレム睡眠に
入り、その後、覚醒に近づくにつれて浅いレム睡眠量を増やしながら、
ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返して目覚めるというパターンだ。


生理学などが専門の高橋迪雄・東京大名誉教授は「質の良い睡眠の鍵は体温。
私たちは本来、深部体温が下がり始めるときに就寝すると寝付きが良く、
深い眠りが得られます。ところが、現代生活の睡眠と活動のリズムでは、
このタイミングを外してしまうことが多く、睡眠に問題を抱える人が増えて
いるのです」と解説する。
夏は特に暑さのため、寝苦しく、深部体温が下がりにくい。


深部体温を下げ、良質な休息をサポートする効果で注目されているのが
「グリシン」という成分だ。
グリシンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、私たちの体内でも
作られている。
このグリシンが脳に作用して深部体温を下げる働きが見つかった。
実際には手足の血流を増やすことで体の熱を逃し、深部体温を下げるのだ。

高橋名誉教授は「体を休めたいときにグリシンを摂取すると、深部体温が
下がるのを助け、しっかりとした休息を取れることが分かってきている。
その効果は多くの研究で科学的な証明も得られています」と話す。


次回は、休息の質を高めるグリシンの効果を、さまざまな角度から探って
みる。



http://sankei.jp.msn.com/life/news/130819/bdy13081907330000-n1.htm























[良質な睡眠のために(1)質の低下は現代人の悩み]

(産経新聞  2013年8月5日)


本格的な夏を迎え、寝苦しい夜が続いている。
だが、夏に限らず、現代の日本人の睡眠の質は低下しているという。

「特に現代人は睡眠時間を犠牲にして活動するため、さまざまな問題が発生
しています」と話すのは、東京大学の高橋迪雄名誉教授だ。
生理学などが専門の高橋名誉教授によると、一般的に動物は、1日の中で短い
時間に分断して睡眠を取っているのに対し、ヒトは集団で狩りや農耕をする
ようになったため、夜にまとめて眠るようになったという。
ところが、明るくなったら起き、暗くなったら眠るという本来の「明暗の
リズム」が現代の社会では大きく崩れてきている。


現代人を悩ませる具体的な睡眠の問題としては、
  ・夜なかなか眠れない「入眠障害」
  ・夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」
  ・朝早く目が覚め、その後、眠れない「早朝覚醒」
  ・眠りが浅く熟睡感がない「熟眠障害」
などがある。

睡眠は時間だけでなく、質が重要。
きちんと深く眠ることで疲労から回復し、起きた後で、しっかり活動できる
ようになる。
日中の活発な活動により、その日の夜の睡眠がスムーズに訪れるというのだ。


そうした中、体をしっかり休ませる効果で注目されているのが「グリシン」と
いうアミノ酸だ。
次回は、グリシンの注目すべき効果について探る。



(取材協力 味の素)



http://sankei.jp.msn.com/life/news/130805/bdy13080508180002-n1.htm
























[睡眠時無呼吸、男性より女性で脳損傷度大きい―米研究]

(あなたの健康百科  2013年3月1日)


米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)看護学部のPaul M. Macey
准教授らは、睡眠中に数十回以上、呼吸が止まる「閉塞性睡眠時無呼吸」の
患者は、男性よりも女性で脳の全体的な損傷度が大きいとの研究結果を、
米医学誌「Sleep」(2012; 35: 1603-1613)に発表した。



<意思決定や感情調節の領域で影響大>
閉塞性睡眠時無呼吸は、睡眠中に舌の根元や上顎の奥が下がって気道を
ふさぎ、呼吸が止まる病気。
一晩に10秒以上の無呼吸が30回以上ある場合をいい、自覚しない睡眠不足
から交通事故などを起こすことが社会問題化しているが、それだけでなく、
高血圧や不整脈、心不全、脳卒中、糖尿病、うつ病などを引き起こすことも
ある。


Macey准教授らは、UCLA睡眠研究所で閉塞性睡眠時無呼吸と新たに診断
された患者30人(女性10人、男性20人)と健康な50人(同20人、30人)を
対象に、脳の内部(白質)の損傷度を検討した。

その結果、閉塞性睡眠時無呼吸の患者では男性よりも女性で脳損傷度が高く、
意思の決定や感情の調節に関わる帯状束や前帯状回皮質などの領域で大きな
影響を受けていた。
さらに、男性よりも女性でうつや不安の症状が重いことも示されたという。


以上のことから、Macey准教授らは「女性の閉塞性睡眠時無呼吸は、男性の
ものとかなり異なっている。実際、今回の研究では、女性が受ける影響は男性
より大きく、同じ条件での脳損傷度は、男性より女性で大きいことが明らかに
なった」と結論。
女性でより早期の治療が必要とした上で、「閉塞性睡眠時無呼吸が脳損傷を
引き起こすのか、それとも逆に脳損傷が睡眠障害を引き起こすのか、それとも
うつ、認知症、心臓病、脳卒中などが脳損傷を引き起こし、それがさらに
閉塞性睡眠時無呼吸を引き起こすのかについては、まだ分かっていない」と
指摘している。



http://kenko100.jp/news/13/03/01/01