密室にて
エレベーターのドアが開いたら犬が待っていた という経験がおありだろうか。
会社帰りマンションに着きふーやれやれとエレベーターのボタンを押す。
しばらく微動だにせずに見つめあうふたり。
・・・。
ちょっと状況が把握できずにリアクションがとれず中に入れなかった。
わたくしの腰あたりの背丈のシェパード。
わりかしおっきい。
それが微動だにせず鎮座していた。
なぜ?
どうしたもんかと考え中犬を連れたおばちゃんA登場。
A「あっらーあんたなんでこんなとこおんの。こんなとこおったあかんやんあんた。公園行ってしもてたでさっき。ほんまもう心配してんであんたー。」
犬相手にしゃべりまくる。
「お知り合い(?)ですか?」
A「この子奥野さんちのボビーやで。さっき奥野さんどこ行った言うて探しててん。ほんまもーこんなとこおって。奥野さん公園行ってしもたでほんま。」
だれ相手でもしゃべりまくる。
A「ちょっと奥野さん探してくるわ。奥野さーんっ。」
そこから叫んでも奥野さんには聞こえないと思いますが。
公園に向かって行ってしまった。
取り残されて再びふたりっきりになってしまったわたくしとボビー。
そこへこれまた犬を連れたおばちゃんB登場。
B「はーっ。こんなとこおったあかん。ちょっと出てき。公園行くで。」
「知ってるんですか?奥野さん。」
B「ほらはよ出てき。」
聞けよ。人の話を。
B「ほらはよ行くでー。」
結局連れてってしまった。
まーいっか公園すぐそこやし。
しかしどういう状況で奥野さんはボビーだけエレベーターにおいてったんやろ。
わたわんだふぉーわー
写真屋さんに正月ナシ。
そんなわけで元日から働く我々。
そんかわり年末たっぷり休みやったけど。
1月1日は家族で記念写真って方はけっこういてはりますな。
社長曰くだいぶ減ったらしいけど写真館で撮るっちゅー縁がないわたくしにしては多く感じる。
ほんでお参りやら縁日やらに寄ってから来る人が多いから妙にテンション高い人とかおる。
いやーちっちゃいのはかわいいけどおっさんとかはアレですな。
ちょっと酒くさいのとか来たりするのよね。
こうふざけたふりして帰れって蹴飛ばしたくなる。
そんな正月2日目。
年配のご夫婦がご来店。
じ「いやー正装してからのほうがええ言うたんやけどなー。こいつがもう今日行こう言うから。」
ば「あははははは。」
なんかいいですなー。
仲良さげやし夫婦だけでわざわざ写真撮りに来るて。
決まりやから撮りに来るってんでなくこうふらっと寄ってくれてじゃー1枚ってのがなんかいいですわ。
なんとなし世知辛い世の中ですがお年寄りと子供相手してるときはほんわかしますなー。
What a wonderful world. を感じるのはそんなとき。
アダルト
もうすぐ今の会社入社1周年のわたくし。
ぼつぼつ簡単な撮影ならスタジオでもシャッターを切れるようになった今日この頃。
11月中は七五三シーズンということで店自体は定休日返上で営業中。
しかし日曜はそこそこ忙しくても全体的に客少ないとのこと。
いやー不景気。
それでも他の月に比べれば子供の撮影が格段に増える。
それにしたがってひざをついて振りを直したりすることが多い。
ちなみに振りってお客さんのポーズね。
そうすっとズボンって擦り切れてくるのよね。
うちはちゃんと仕事してるよって雰囲気を出すために基本スーツで仕事しています。
子供のまわりをひざついてすり足で移動するから11月に入ってスーツのズボン2本だめにしちまった。
こりゃ困った ということで土日の客が多いときだけ○ニクロのパンツに上は会社にある緑色のフジカラーのスタッフジャンパーみたいなのを着て仕事することにした。
これで安心。
七五三の男の子の着付けなら簡単なので覚えたから遅いながらも着付ける。
昨日4歳の男の子を着付けてる際のこと。
母親に向かって
4歳児「この子がしてくれるのー?」
…おう?
比較的若く見られがちなわたくしであるがお子様に見まごうとは失礼千万。
さらにお立ちの一人写真を撮る際
4歳児「緑の子が撮ってくれるのー?」
…おう。緑の子が撮るさ。
もともと子供はあんまし大人の年齢がわからんみたいであるがそこまでは若くねぇだろ。
スーツには子供相手に大人かどうかわからせる効果もあると悟った次第。
ポッキーの好み
撮影を担当している高校に用事で行ったとき花束を持った子とその友達が帰ろうと校門あたりにいた。
なんの記念かいのうと思い尋ねてみたところ一人転校するとのこと。
その主役の友達が
「この子ドラマ出ててんでー。○○○に。」
と自慢げに教えてくれた。
わたくしドラマなど全然知らないので某国の雑誌のことかと思い
「ほほう。・・・。雑誌の?」
と訊いたらキョトンとされた。
なにやら深夜やってたドラマらしく、ふーんって聞いてたらちょっとがっかりされたかんじやった。
すまぬ。リアクション薄くて。
ちょっと気になったんでそのドラマ調べてどの子か見たところ
「ああ。この子覚えてる。」
という結論に達した。
体育会のときこの子とその友達がピースしてる写真を撮ったのを記憶していた。
ていうのもひとりやたらスタイルよくて顔も美人さんやったから印象に残ってたんす。
けどちょっと細すぎるかなー と。
あんまし自分の好みってわからんのだけどきれいな人を見れば あら美人さんと思うしスタイルいい人を見れば あら素敵ねと思うけど好みかどうかというのはまた別問題な気がする。
ひょっとしたら なんですけど。
もしかしたら ちょっとお肉な人の方が好きなのかもしれない。
ハニーはまぁフランぐらいなのでそれに該当するのかなと。
そのドラマのホームページで見たら他の子もスタイルいいからそんなに思わなかったけどやっぱ芸能人てスタイルよいどすなー。
なんかほかの普通の子と一緒にいたら違和感があった。
鳩匠 (ポッポマスター)
こないだハニーと梅田で徘徊中公園でちょっと一休みしました。
その公園は1年ぶりくらいに訪れたのであるがえらい静かやなって印象を受けた。
というのも以前来たときには鳩だらけで完全に包囲された経験があるのだ。
――― 1年前
ハニーとふたりでベンチで休憩中鳩が数羽こちらをうかがいながら近づいてきた。
たまたまそのときハトが食べれそうなオヤツをちょっと持ってたのでこまかく分けながらあげていた。
そうすると1羽また1羽クルッポーと増えてくる。
もうエサをあげている人ではなく襲われてる人みたいなぐらい増えた。
そうなるとだんだんエサがいきわたらなくなってくる。
それに業を煮やした1羽が腕に乗っかって袋から直接奪っていきはじめた。
シルエットはこんなかんじ。
その姿まるで鷹匠のよう。
しかし実際はハトポッポ。
しかし人なつっこいハトやのう。
やはり大阪はハトもこんなんなんやろか。
ハトにはハトの地域性ってのがあるんかなぁ と思ったりする。
そういえば春に動物園に行ったときもそこの鳩はなれなれしかった。
ひとが座ってメシ食ってる足をふんずけていきやがったやつがいた。
↑こいつ。
おい?俺がチンピラなら路地裏に連れてかれてるとこやぞ?
関西のハトはどこでもなれなれしいんやろか。
東京の鳩は冷たいんだろうか。
うーん誰かこの考察をしてくれんだろか。
できるなら世界規模で。
as if Baby Star NOODLE
例年やや美白気味なわたくしですが今年は一味違います。
ちょっと塩味。
8月に脱皮するほど日焼けしたものの若干色落ちしてきていた9月初頭。
運動会シーズンなので立て続けに3つ高校の体育会があり撮影に行ってまいりました。
まずはじめは西の方にある無機質な都市の高校。
学力は普通よりちょっといい のかな?
なんつーかここの体育会は冷めている。
スカしていやがる。
まーしかしお年頃の若者はこんなもんかいのう。
でも騎馬戦だけは盛り上がるわ。なぜかしら。
お昼休憩後なかなか始まらんと待っていたら熱中症で一人病院送りになり中止になったとのこと。
そんなことで中止になるんか と思いつつ撤退。
楽ちんでした。
2つ目は学区内で公立なら(私立含めてもかな?)No.1の学校。
なんせここは常にやる気いっぱい。
ほぼ全ての生徒ががむしゃらに青春を謳歌する。
ええのーなんか。青い春。
みんな良い表情するから常にシャッターきりっぱなし。
撮影は楽しいけどあとの整理が大変だー。
最後ひとつ。
学力は普通くらい。
ここちょっと問題。
別にぐれてるとか冷めてるとかではなくノリがちょっと酔っ払いっぽい。
ちょっと粗相が過ぎるわよってかんじ。
頭いいとこは怒られないギリギリのボーダーをわきまえているのだがここはちょっと越えちゃう。
まーしかし「先生が怒る」程度のことしかしないんでかわいいもんなんすけどね。
そのせいで進行がものっすごい遅い。
みんな楽しげやし生徒もフレンドリーやから撮影は楽なんすけど。
しかし3時過ぎ終了予定が4時45分終了になるのはいかがなものか。
そんなわけで3日間たっぷり紫外線を浴びまして。
例年になく焼けた…というか焦げた感じに仕上がりました。
店に写真を取りに来たお客さんにまで
「よう焼けてますねー。」
と言われるシマツ。
黒いのが似合わんので早めのメラニンの撤退を要求する。
それもまた詮無きこと
先週うちのばーさんが亡くなりました。
死因はどう考えても老衰。
まー95年も生きたら充分でしょう。
毎年お盆にばーさんの誕生日を祝うならわしがあり、めんどくさいときは行ってなかったのだがここ数年は
「もうこれが最期かもしらんしな。」
ということで会いに行っていた。
もうそろそろやからな という心構えを数年続けたのでそんな理由から葬式はたいして悲しくはなく。
どちらかといえば今年のお盆に会いに行ったときもう死期が近いな と感じたときのほうが悲しかった。
そのときも写真を撮ったがもう遺影のつもりで撮影した。
実際遺影になったし。
なんかもう葬式ってお寺さんがとりしきってるんやないのな。
そういうとこもあるんやろうけどうちのは葬儀屋さんが演出してはりましたわ。
悲しめな演出を。
どうもそういうのを見てると笑って…いや目がいってしまいます。
まーそういうマニュアルでもあるのでしょう。
葬式悲しみのマニュアル。
んでマイクとか使うからお寺にスピーカーつけてやんの。
けんうっどとかではなくB○SE。
お寺だけにBO○E。
洒落てますな。
出棺して斎場で約3時間。
ホネですね。
うん。間違いない。
撮影禁止やったから撮れませんでしたが。
別に悲しくとも無いと思っとったんやけどなー。
ぽっかりしとりますわ。
Prove Yourself
パスポートや外国人登録の証明写真は写真自体のサイズはもちろん顔のサイズも指定されています。
たとえばパスポートの場合写真横35mm×縦45mmの顔サイズ34±2mm。
これにあてはめて撮らねばならない。
しかし困ったことがおこる。
「はいじゃあお撮りしますねー。・・・。」
・・・アゴはどっちだ?
だいたい顔の長さは頭のてっぺんからあごの先まで。
本来のアゴはおそらく
なんだろうけど見た目でいうなら一番下。
困った末どちらのアゴでもいけるサイズで撮影。
なるほどこのために4mmの猶予があるんかな。
あとお年寄りに多いけどずっと口が開いてる人も困る。
なんて注意していいやわからぬ。
マイハニーもよく というよりかほぼ常に口開いてるけどやっぱ知らん人に
「口開いてるよ。」
とは言いにくい。
どう注意したもんかねぇ。
肌の焼き方
昨日姪たちと海水浴に行ってまいりました。
メンバーはわたくしと姉1夫妻+姪と姉2カップルとおかん計7名。
海水浴なぞ10数年ぶりやしちょっと不安。
目的地はS磨海岸。
幼いころの記憶では正直きれいとは言えない場所(控え目な表現)であったが最近きれいになったとのうわさ。
お義兄さんのお母さん情報で駅から東のほうにちょっと歩いたら人少ないし静かよ とのこと。
ならば東に行きましょうということでてくてく東へ。
なるほどたしかに人口密度が減っていく。
しばらくして着替えのできる海の家も発見。
なんとなしいけ好かない雰囲気をみんな感じていたが次の海の家はちょっと遠いので妥協案でここに決定。
いざお着替え。
着替え終わり全員外へ。
―――― 白い。
姉たちはまだいいとしても全員白い。
まぶしいくらい白い。
働いてたら日焼けすることなぞないから仕方ないけど普段服で隠れているであろう部分はみんなまっちろ。
小麦色に焼けた若者たちにまじってこの白さはどうなんだろう。
お義兄さんは白いのを気にしているらしくずっと焼こうとしていた。
わたくも例年ハニーより美白なのでちょっとは焼くかな と思い日に当たる。
さいわい昨日は快晴にみまわれこんがりやくにはばっちりの天候。
お義兄さんマム情報は正しく人が少なかったのでみんなのんびりちゃぷちゃぷプカプカ。
わたくし泳ぐのは嫌いやけどぷかぷか浮いとくのは好きなので畳一畳分くらいのビニールのエアーマット?みたいなんに乗っかってゆらゆらと揺られていた。
いやー気持ちえー。
ずっとこうしてられるね。
11時過ぎにちゃぷり始めて2時間ほど。そろそろおなかもすいたので一時海の家へ。
・・・・・・?
なにやらずんどこずんどこ音がする。
あらー・・・。
海の家がちょっとしたクラブみたいになっとる。
若者が集まりなにやら踊っておる。
普通にチェキラーとか言ってそうなDJまでおったりなんかして。
まーしゃーないしとりあえずご飯。
焼きそばなぞ食べて。
それからまたちょっとばしゃばしゃしてそろそろ帰ろか という時間。
再度海の家に戻ったのですが・・・。
なにやらステージっぽくしてダンサーが踊っとる。
われわれが着替えたのはその踊ってる場所のすぐ裏。
そこを通らないと入れない。
上は60過ぎ下は4歳。
それと20代後半から30代前半の集団。
あまりにも空気が違う。
こっちは悪くないし仕方なし踊ってるとこをすたすた横切って更衣室へ。
プロのダンサーとかなら気がひけるけど学祭っぽかったからまーいーや。
着替え終わって再度踊ってる人を横切り退室。
駅へ向かう。
いたい。
ここ数年日焼けなどほとんどしていなかったわたくし。
にもかかわらず
こんなかっこで長時間すごしてしまったわたくし。
いたい。
あつい。
日焼けをちょっとなめてました。
家に帰って鏡で背中見てびつくり。
淡い恋に染まる乙女の頬くらい赤い。
いーたーいー。
あーつーいー。
日焼け止めちょっとくらい塗っとけばよかった。
まーしかし今年はハニーより黒くなれた・・・はず。
Assist
こないだ写真屋さんの会みたいなので技能試験?のようなものの講習つーか予習みたいなんに行きました。
その翌日だか翌々日だかに本番があるそうで。
うちの社長がその会の会長をしているらしく後学のため見学させてもらいなさいっつーことで参加。
まーちょっとアシスタントして特にすることは無いんだろうと思ってたんすけど。
着いて早々
「荷物全部部屋に持ってってー。」
はいはい。
「氷買ってきてー。」
へいへい。
「現像液着作っといてー。」
ほいほい。
・・・アシスタントっつーか雑用?
なにやら今どき暗室の試験があるらしく用意がとても大変。
さいわいわたくしは1年ほどとっぷりと暗室作業してたんでそれなりにテキパキ準備できた。
しかし今現像とかしてる写真屋さんなぞ無いだろに。
暗室の用意ができたら今度はモデルさん。
証明写真のモデルを初めはうちの社長がやってたんすけど
「モデルは年寄りより若いもんのほうがよいやろ。」
ということで急遽わたくしに変更。
写真撮られるの非常に苦手やのに…。
しばらくして終了し ふーやれやれ て感じでした。
その場には1~3級を受ける人がいてまず3級と2級の人が現像に入りました。
・・・大変でした。
そりゃあ普通現像なんてしなくてよいんですもの。
なんとか現像を終えフィルムを乾燥させるためちょっと休憩。
ご飯タイム。
やれやれ。こりゃ午後も大変だ。などと思いながらむしゃりとご飯中
副会長「次ちょっと浴衣着てるようなつもりでうちわ持ってポーズとって。」
と見本の写真を見せられる。
しゃなりとしなだれた若いオナゴ。
女性のふりする趣味なんてないわよっ!
って言いたかったけど雰囲気的にやむなく承諾。
1級受ける人たちに
「もう少し足こっちに流してもらえるかな。」
とか
「ちょっとほほえむくらいで。」
とか言われながらポージング。
ちょっとした羞恥プレイ。
撮影者はなんとなし気を遣ってくれてたけどモデルやってって言った副会長はなんか嬉しそう。
1級の人たちの現像も終わりいざプリントへ。
ええ。
大量にあがってくるわよ。
わたくしの顔ばっか。
もういろんな意味でぐったりなりました。
わたくしはもう次は撮影者側になると思うけど来年もまた犠牲者が出るのかなぁ。






