息子2ヶ月と今の気持ちとご挨拶 | ナツ日記

ナツ日記

結婚して約6年間の間に、初期流産を8回。
双角子宮で不育症でした。
2014年双角子宮の治療のため子宮形成手術をし、2016年3月に無事男の子を出産しました。
同じような悩みを抱えている方にとって、私の経験が何かのお役に立てればと思っています。


親となって2ヶ月。

慌ただしい毎日を送りながらも
育児を楽しみながら過ごしています。


先日無事に、息子は2ヶ月を迎えました。

2ヶ月健診では
身長は産まれた時よりも8cmも伸びて
体重は5530gでした照れ


病院からの帰り道
息子を抱っこして歩きながら
とても感慨深い気持ちになりました。



私は今まで何回
この道を泣きながら歩いたんだろう…

妊娠がわかって
健診に行く度に
「今日の帰りはどんな気持ちでこの道を歩くのかな…」
って不安しかありませんでした。


ここまでくるのに
かなり遠回りしてしまったなぁ…
と息子の寝顔を見ながらしみじみ。



今、こうして改めて考えると
流産、不育症治療の経験は

私にとって
    働く意味
    子どもを持つ意味
    主人との関係
    親、家族との関わり方
    友達との関わり方
    物事の価値観、とらえ方
    自分との向き合い方

など…
今までの、そしてこれからの自分の生き方を考えるきっかけになりました。



順風満帆にキャリアを築き
素敵な旦那さんと子宝にも恵まれた友人を見て
いつも羨ましいなぁ…と思っていた私。


私も

結婚して子宝に恵まれて
素敵なマイホームに住んで
仕事も子育ても充実させて…

子どもには良い服を着せて良い教育をさせたい
たまには家族で旅行にも行きたい
たまにはおしゃれなお店で食事したい…


なんて夢を見ながら 

それが私にとっての幸せなんだと

ただそれを実現させたいがために
必死に現状にへばりついていた私。


そして
それらが実現できないことで
勝手に自分だけが不幸なんだと
思い込んでいた私。



それが
流産、不育症治療の経験を通して

私はそれらを全部実現させることは無理なんだと。やっと気付きました。


無理だとわかって
改めて自分に問うと…
それらがすべて揃うことが私にとって本当の幸せではない気がして。



自分のやりたい仕事に専念できて
隣で主人が笑っていて
素敵な両親、家族に恵まれて

今の環境が自分にとって
十分に恵まれている環境なんだと


自分の考え方を変えてくれました。

そして自分の生き方を見直すきっかけになりました。



私の場合
子どもをすぐに授かって
すんなりと全てを手に入れていたら

納得のいくような
仕事と子育ての両立ができただろうか。
主人と今のような関係を築けていただろうか。

全てを順風満帆に手に入れていたら
考えなかったであろう、
選択しなかったであろう働き方、生き方を
子どもを持つ前に考え、見直すことができたことは、今となっては良かったのかと思います。


今、毎日の育児はもちろん大変だけど…
なぜか、心は穏やかに。

息子との時間を過ごせています。


今までの経験が私を成長させてくれたのだと思います。





子宮奇形、不育症と闘いながら
形成手術を経て
不妊治療から出産まで続けてきたこのブログ。


同じような経験をしている方々や
同じような状況で苦しんでいる方々と
気持ちを共有したり
情報交換をしたりと…


このブログを通して
自分自身の気持ちを整理しながら
前に進むきっかけや勇気をたくさんもらった気がします。


今振り返っても
これまで与えられた試練は
自分1人では到底乗り越えることはできなかったと思っています。


私はたまたま…
たくさんの奇跡が重なって

こうして我が子をこの腕に抱くことができました。


月並みですが…
今はその奇跡に感謝。としか
言いようがありません。




ブログを始めた当初から
このブログは
もし子どもを授かることが出来たら…

もしくは
子どもを授かることができなかったとしても
私自身が妊活にしがみつくことなく
新しい一歩を踏み出せる時がきたら

一旦終わりにしようと決めていました。



また、もし気が向いたら…
始めるかもしれませんけど…笑


ブロ友さん達には
本当、感謝感謝です。
お会いしたことも、声も聞いたこともないのに、個人的にメッセージなどいただき、励ましていただき、共感していただき…
たくさん背中を押していただきました。


これからは
ブログの更新はする予定はありませんが…

皆さんのブログにはお邪魔させてくださいおねがい



本当にありがとうございました



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画像は病院に貼ってあったポスターです。


不育症はまだまだ認知度が低いと感じます…


女性の妊娠、出産には
必ずリミットがきます。


今後、もっともっと不育症の認知度が高まり
1日も早く研究や治療が進み
そして助成金などの支援事業が充実することを願います。