『テクノロジー×営業力』 | 1日18時間会社創りに没頭する36歳経営者の日記
色々な空気の読み方があると思うけれど、自分が感じる範囲で、ネット業界、とりわけネット×ベンチャー(最近はスタートアップかww)界隈は今年はどうも雲行きが怪しい。

もう少し言えば、期待が一巡して実態が詳らかになる企業や、分かりやすく撤退、事業停止、破産、倒産の報が増える気がする。

自分自身は事業家であり、このように根拠の無いゴシップ以下のことを他人事のように発言する意味も価値もなく、逆の立場だったら「そんなことどうでもいいからお前さんは業績伸ばすことに集中せいよ」って思うわけだけど、書いておきたいのは、どの様な特徴を持った会社がダメになり、どの様な特徴を持った会社がそんな中でも業績を伸ばしているかについてだ。


一部のとんでもないプロダクト開発力、ビジネスモデル構築力、マーケ力を持ったスペシャルスタートアップを除けば、自社のwebサービスに過剰に期待し、時流を読み誤り、自己否定が出来ないままに、保険をかけてずに走ってきてしまった組織が次々と行き詰まるだろう。

金融機関からの健全な監視もあるだろうから簡単に保険はかけられないのもわかるが、一本足打法×外部資金頼みなベンチャーは2014年、2015年とは明らかに潮目が変わった環境下でどれだけ耐えられるか。

2015年までは分かりやすく市況もよかったようだけれど、特定の資金の出し手が今年に入って手控えすることは明白で、「もう少しでゴールデンKPIが見えるんだ」とコツコツ頑張っているもののまだ思うように伸ばせていない(現実的な売上になっていない)企業は厳しい局面を迎えると聞こえてきている。


逆に言えば、自分が育ったような営業力、提案力を持ち、顧客と実際に対面し続け、日々の改善努力を愚直にこなしている企業は、景気も追い風に分かりやすく順調だ。

よく「ラストワンマイル」と表現しているけれど、サービスやプロダクトがどれだけ素晴らしいかを会議室で語っても、顧客の手に実際に渡らなければ何の意味もない。
空中戦で事業が伸びないなら、地べたを這いつくばってでも顧客に届けて現実と向き合う気概が必要だ。

その本質を理解している経営者が率いる組織は本当に着実に結果を出してきているし、去年も一昨年も全く浮かれていない。高い危機感と、オリンピック前に一度は『谷』が来ることを見越しての不断の努力、リスクの分散を実行し続けている。前職も、Dさんも、Bさんも、Nさんも、Hさんも本当に強い。


資金調達手法も、借り入れ(デット)の有効活用が密かに注目される気がしてならない。何十億と資金調達をして大注目を浴びている某絶好調IT企業が、裏で二桁億の借り入れも起こしていると先日聞いて、「流石」と思った。ここにもハッキリと経営力に差がでるだろう。


とここまで書いていることは多くの経営者も語っていることであり、本質は『実行力』。

そんな「白黒」がハッキリし始める今年も、我々はよりアグレッシブに『テクノロジー(自社サービス)×強い提案力』の掛けあわせて挑み続ける。

今まで何度も新事業にトライ&エラー&エラーを重ねて来ているけど、恥ずかしながらどこか“オシャレ”にやろうとしてきたことは否定出来ない。

しかし今回は現在の主力事業の顧客ニーズを丹念に調べ、現在お取引を頂いているお客様に更なる付加価値をご提供する新サービス。これまでの知見と不断の改善を繰り返せば必ず成果を出せる。集中力を切らさずにとにかく実行あるのみだ。


さぁ、楽しみ楽しみ。

これだからビジネスはやめられない。
ベンチャーは、やめられない。