日本に帰ってくると何故か自分の肌の衰え具合が気になる。
あれ、こんなところにシミなんてあったかな?え〜、なんでここにシワが出来てるの?と言う具合に
ドイツにいる時はそんなに気にならなかった自分の肌が、どう言う訳か羽田に着いた瞬間に気になり始める。
飛行機に乗ってドイツから日本に着いた瞬間にドバッとシミやシワが増えるという事はまずあり得ない。
何故なのだろうと首を傾げる。その傾げた首のシワも気になる。
そしてハタと気がついた。そうか、日本はドイツに比べて圧倒的に明るい、のである。
店の中や電車の中も煌々と電気がついている。お天気も太陽が降り注ぎ、
どんよりとしているドイツとは比べものにならないほど世の中が明るい。
そして幸か不幸かこの明るさが普段は気にならないで過ごしている、
顔のシミやシワをくっきりと目立たせるのである。
そしてもう一つドイツと日本の違いに気がついた。
日本の街を歩いていると、やたらと鏡素材の建築が多い。
街のそこかしこに鏡素材が使われていて自分の姿を否応なしに見せつけられる。
デパートのエスカレーター脇は決まって鏡張り。
エレベーターに至っては壁も天井も鏡張りで電気は煌々とし、これでもかと自分の粗が目立って本当に最悪だ。
1年ぶりに日本に帰ってくるのは嬉しいが、
また一歳年をとった電気煌々の鏡に映った自分を見て眉間にシワを寄せるのである。
