先日、演技推しである草彅君の映画「碁盤斬り」を見ました。

 

あらぬ嫌疑をかけられ藩を離れた浪人が亡き妻の忘れ形見である娘のために命を懸けた仇討ちを誓う姿を描いた映画です。

 

この謹厳実直な浪人を草彅君、その美しい娘を清原果耶さんが演じています。

 

その他、碁会所で出会い、その清廉潔白な碁に影響を受けて、仏の商人に生まれ変わるケチな商人を國村隼さん、何かと格之進を気に掛ける置屋のおかみを小泉今日子さん、國村さんの甥を中山大志さんが演じます。

 

さらに仇討ちの対象であり、草彅君と死闘を演じるのが斎藤工さんです。

 

まるで「碁」が主人公であるかのようにふんだんに碁盤が出てくるのが新鮮ですが、時代劇らしい復讐がテーマで、草彅君と斎藤さんの殺陣は見ごたえがあります。

 

この映画を見ながら、ふと「忍びの国」を思い出していました。

 

そして、草彅君と大野君の共通点を感じていました。

 

1. 復讐者の表現の凄さ。格之進が真実を知ったときの豹変ぶりは、大野君演じる無門が十二評定衆の裏切りを知ったときの表情に重なります。

 

2.殺陣での動きの素早さ。草彅君は刀を持たずに、斎藤さんが振り回す刀を避けます。それが、大野君と鈴木亮平さんの死闘を思い出させます。草彅君も大野君も抜群の運動神経を持っています。

 

3.オフとオンの切り替え。草彅君は番宣でテレビ番組に出ていますが、いつも笑顔で、あの復讐に燃えた格之進とはまったく異なります。大野君も普段はほんわかしていて、演技に入ると人が変わります。

 

4. 映画での共通点ですが、國村さんの出演。実は、私は、國村さんの演技も大好きなんですね。

 

大野君が姿を消した後に、草彅君の演技に惹かれるようになったのは、こんな共通点のせいかもしれません。

 

とにかく、この映画は素晴らしいので、草彅君のファンでない方もぜひご覧になってください。