ああ、やっぱり無門と平兵衛の戦いはすごかった。
目にも止まらぬ速さで、刀が飛び交います。
大野君がこの映画を撮っていたのは2016年の夏。もう、嵐をたたみたいという話をした後です。
どんな心境で、この映画に取り組んでいたのでしょう。
プロ中のプロである彼は、そんな気配を微塵も見せず、この無門という役に全身全霊を傾けていたのです。
嵐としての活動をしながら、この凄まじい殺陣をマスターしたのです。
映画の中の無門と平兵衛は敵同士ですが、本来は権力者の手の内に踊らされたという同じ立場にあって理解し合えたかもしれない存在。
忍びの掟で、川を選んだ2人はどちらかが斃れるまで死闘を繰り返します。
無門は勝ったものの、平兵衛を理解するのです。
そこには友情とでもいえるものが芽生えていました。ここで、涙が止まらなくなりました。
それは、無門と平兵衛の関係だけでなく、大野君と鈴木亮平さんが全力を尽くし、お互いにエールを交換したかのように思えたのです。
無門と平兵衛だけでなく、大野君と鈴木さんの友情が感じられて胸が熱くなったのです。
ここから、終盤に向かう過程は見事です。
さて、最後の山場について書くスペースが無くなりました。
というわけでまだまだ続きます。