昭和の名優がまたこの世を去ってしまいました。
その方は山本圭さん。
大野君主演の「死神くん」でも、お年寄りとして、これまた名女優の吉行和子さんと出演されていました。
大野君の死神くんが山本圭さん演じるお年寄りを迎えにいくのですが、吉行さん演じるおばあさんが仕立て上げた偽孫とともに、この老夫婦に色々とお世話をします。
偽孫と一緒に掃除をしたり、洗濯物を干したり、新聞紙を片付けたりと大忙し。
廊下の拭き掃除をしていた大野君の軽やかな姿を今でも思い出します。
新聞紙を片付けるときの手際の良さには、死神くんというより、大野君の器用さが出ていました。
お年寄りと相性のいい死神くんでしたが、おじいさんは、最後に子供一家が事故死したという真実を知ってしまいます。
でも、辛い記憶は悪魔が消してくれて、安らかに旅立ちます。
「死神くん」の中でもこの第5話が特に心に染みたのは、山本さんと吉行さんの奥深い演技があったからだと思います。
山本さん、心に残る演技を本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。