機動戦士Zガンダム」の主人公、カミーユ・

ビダンの幼なじみであるファ・ユイリィは、

本当はすごい女性なのではないかと思って

います。



1. 運が強い


注目すべきは第1話です。

グリーン・ノアの市街地で、ティターンズと

エゥーゴの戦闘が始まり、ファはカミーユを

案じてカミーユの自宅に訪れます。


カミーユの家は破壊されてしまいましたが、

間一髪、ファはカミーユの家から出たところ

でした。


映画「閃光のハサウェイ」では、モビルスーツ

による市街戦の壮絶さが描かれていました。


ギギ・アンダルシアは、ハサウェイに守られ

ながらも、パニック状態に陥っていました。


そう考えると、戦闘中のモビルスーツの足元

にいながら、独りでパニックを起こさず逃げ

切ったのはすごいことではないでしょうか。


度胸も据わっています。


個人的に気になったのは、なぜファはカミー

ユの部屋からトロフィーを持ち出したのか、

という点です。


ファにとって何か思い出深いトロフィーだっ

たのでしょうか。

めちゃくちゃ気になります。




2.モビルスーツで戦える


ファは自ら志願し、モビルスーツのパイロッ

トとして過酷な戦闘に参加していました。


モビルスーツのパイロットは常に人手不足だ

とは思いますが、一年戦争におけるホワイト

ベースの状況とは異なります。


モビルスーツのパイロットになりたいといっ

て、なれるものではないでしょう。


それなりにシミュレーションや試験の結果、

少なくともパイロット適性があった、という

ことです。


メタスは当時の新型とはいえ、けして性能的

に優れたモビルスーツではありません。


それでも最後まで生き残ったのは、大したも

のです。

運がいいとも言えます。





2. 面倒見がよい


アーガマに搭乗後、シンタクムの世話係

をしていました。


さらに、TV版最終回でカミーユが精神崩壊

したあとも、ファがずっと看病をしているこ

とが、続編のZZガンダムで分かります。


すごくいい子です。



Zガンダムの作中で、ファのカミーユに対す

る気持ちが明確に示されることはありません

が、ファにとってカミーユは大切な存在であ

ることが言えます。


モビルスーツのパイロットになったのも、少

しでもカミーユの力になりたい、近くに居た

い、という表れだったのではないかと思います。


そんなファの気持ちを知らずか、カミーユは

地球で出会ったフォウと、お互い心惹かれ合

います。


もし、ファも一緒に地球に行ったなら、もし

フォウが死ななかったら、どうなっていたの

でしょうか。


カミーユ許せん😡ファが可哀想😭




まとめ


ファ・ユイリは、主人公の幼なじみとして

ヒロイン的なポジションでもおかしくあり

ませんが、エマ、レコア、フォウ、ロザミア

など、個性的なキャラクターが目立つため、

存在感が薄い印象があります。


ストーリー序盤では少しヒステリックな面

もありましたが、戦争という異常な環境に

身を置き、様々な人との関わりあい、子供

たちの世話やモビルスーツのパイロットな

どの経験を通じて、精神的にもっとも成長

したように感じます。


劇場版のラストは、ファにとってハッピー

エンドで良かったと思います。


ぜひ、ファには幸せになって欲しいですね。



一方で、この考察を通じて感じたことは、

男女平等、女性の社会進出という社会的背

景もあり、 Zガンダムではすでに数多くの

女性パイロットが活躍していることに違和

感はありません。


しかし、改めてガンダムシリーズを振り返っ

てみると、子供の世話をするのは女性キャ

ラクターです。


監督や脚本家などの制作陣が男性だと、無

意識的にそのような設定をしてしまうので

はないかと思ってしまいます。


これまで当たり前のように女性が担当して

きた子供の世話を、一切戦闘には参加しな

いイケメンキャラがやってもいいわけです。


10月から放送予定の新しいガンダムでは、

シリーズ初の女性の主人公ですが、制作陣

が男性ばかりだったとしたら、無意識的に

男性目線での作品になってしまうかもしれ

ません。


そういう点も含めて、新しいガンダムが楽

しみです。


主人公を男性から女性に置き換えただけで、

似たようなストーリーなら観なくてもいかな

と思います。