エリザベートの死因が変わってしまったお話 | 月と音の丘の放送局

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宝塚歌劇の使用楽曲を紹介しているサイト「月と音の丘の仲間たち」のブログです。
音楽に関することを中心に思ったことを書いていけたらいいなと思います。

エリザベートが花組で再演されることになり、今月から上演されます。
エリザベートは1996年の雪組初演も東西1回ずつ観てますし、外部のものも山口祐一郎、内野聖陽、城田優のトート閣下はナマで観劇してたりと私にとって非常に思い入れのある作品です。
なかでも2007年雪組のエリザベートは当時ルキーニ役の音月さんを応援していたこともあり、東西で合計7回くらい観たのではないだろうか。
あまりにルキーニにロックオンしすぎて私の中で「エリザベート-愛と死の輪舞- ルキーニ編」が爆誕したのを思い出す。(当然だが現実にそんなものはない)

さて、このエリザベートですが私の中では忘れられないエピソードがあります。
その後劇団で何かと語り継がれ、2014年の宝塚100周年夢の祭典でも司会の真矢みきがわざわざ話題にしたレベルの舞台アクシデントの目撃者になってしまったのです。
今日はその話を書こうと思います。

2007年6月3日。
それは素晴らしく晴れあがった日だった・・・かどうかはもはや覚えてないが雨は降ってなかったと思う。
その前日に行われた音月さんのお茶会に参加するため兵庫の宝塚に遠征していた私は11時公演を観てそのまま帰京することになっていた。

話は通常通りに進行し、2幕の最後の証言の場面を迎えていた。
閣下と皇帝がエリザベートを巡って対峙する最終答弁。
音楽がクライマックスとなったところでルキーニが現れ、閣下からナイフを受け取ってエリザベートを刺殺するシーンへと進んでいくのだが-。

ん?

閣下からナイフを受け取るべく屈んだルキーニがうやうやしく一礼した。
前の日の公演も観ていた私は「あれ?こんな動きだったっけ?」と違和感を感じたのだが、程なく周りが「ナイフがない!」とざわついた。
私は2階で観劇していたのだが、FCの席だったので周りはルキーニの中の人のファン、つまりリピーターばかり。
私よりも先に事態に気づいたのである。
私はそのざわめきを聞いて青ざめた。

宝塚版のエリザベートを観劇したことがある人はわかると思うのだが、あの後ルキーニが袖にひっこむことはない。
新聞を広げ「それは素晴らしく晴れあがった日だった~」と台詞を言い、船に乗ろうと歩いてきたエリザベートにナイフ片手にそのまま襲いかかる。

ルキーニ、丸腰?
どうやってエリザベートを殺すの???
私の中で瞬間的に思いついたのはエアナイフ、エリザベートを殴る、などだが・・・そんなことを考えているうちに場は進み、ルキーニがエリザベートを襲う場面になった。
どうする?ルキーニ?

ルキーニはエリザベートの首めがけて手を伸ばしました。
エリザベートは音月さんと同期の白羽ゆりさんだったのですが、白羽さんもルキーニに首を差し出していた、ような気がする。(ここスローモーションなので長く感じた)

1回ルキーニを払いのけるエリザベート。
そこに閣下の「エリザベート」という声が響く。
本来であれば、2回目のスローモーションでエリザベートはルキーニに自らナイフで刺され死を受け入れる、ということなのだがー。

2回目もルキーニは1回目と同じように再びエリザベートの首に手を伸ばし、首を押さえ苦しそうに倒れるエリザベート。
ルキーニはいつも通り周りに取り押さえられ笑いながら退場。
エリザベートの死因が窒息死に変わってしまった瞬間を目撃したのでした。

その後は正直あまり覚えてません。
首絞めたよ・・・と脱力してしまい、すっごく力が抜けた状態でエピローグとフィナーレナンバーを観たと思います。
ヅカファンの知り合いには当時「あれをナマで観たの?うらやましい」とかなり言われたので、まぁレアな回ですよね。
私も37年ヅカファンをやってますが、この件を超える舞台アクシデントにはあったことはないです。
ただ、2階のリピーター席はざわついてましたが出演者は誰一人取り乱してなかったし、舞台はいつも通りの緊迫した空気だったのでアクシデントに気づかなかった人も多かったです。
リピーターでも振りが変更になったのかとしか思わなかった、との感想も当時ちらほらみかけましたから。

ちなみにその日の夜は偶然にも閣下のお茶会。
某所でみたのですが、閣下はお茶会でこの件について聞かれ、なぜナイフを忘れてしまったのか弁明されてました。
出番前に自身の付け爪を接着剤(アロンアルファ)で直した際に指がくっついてしまい、なかなかとれずその対応に追われてナイフを持って出るのを忘れてしまったということのようです。
アクシデントがあった当日の夜だったこともあり、非常にへこんでおいででした。

先日AQUA5の同窓会がスカステで放送され(ひろみは電話で声だけの出演でしたが)、エリザベートの話がたくさん出たので懐かしく思い出した次第です。