東京23区の5月の分譲マンション賃料が、前月比0.2%安い1㎡あたり4,306円でした。


下落は7か月ぶりです。


マンション価格が高騰し、分譲マンション賃料も高止まりするなか、5月は小幅ながら下落しました。


ただ、基調としては緩やかな上昇が続くとみられます。


分譲マンション賃料は、分譲マンションの所有者が貸し出す際に設定する賃料です。


ワンルームや事務所・店舗用を除くファミリータイプを対象に賃料を集計したところ、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の分譲マンションは、0.1%高い3,657円でした。


横浜市神奈川区で築浅の物件が増加し、神奈川県が2.6%高い2,949円でした。


埼玉県が4.2%高い2,093円でした。


さいたま市や川口市が県全体を押し上げました。


一方、東京都は0.3%安い4,179円、千葉県は2.4%安い2,042円でした。


近畿圏は、大阪市で0.9%高い3,097円と5ヶ月連続で上昇しました。


新築物件が増え、築5年内の上昇が顕著でした。


名古屋市は3ヶ月ぶりに上昇し、2,161円でした。


東京23区の分譲マンション賃料は、5月には小幅に下落したものの、賃料が頭打ちになったとは思われませんが、今後は所得の伸びが物価の上昇に追いつかないなか、固定費である家賃の上昇が上振れしにくくなっていると思われます。


上昇するにしても緩やかなペースになりそうです。