8/8(土)

 

まだ暗い中、宿の近くのカフェで朝食を採ります。

部屋に戻ってトイレに入ったところで、誰かがドアをノックしました。

誰だ?

ヒューイルイスの声のおじさんでした。

6時半に出ると言う話をしたので起こしに来てくれたようです。

 

折角来てくれたんだから出発した方が良いか・・ と言う感じになり、

宿を出てバスターミナルに向かいました。

 

おじさんの言う通り、すぐに着いてしまいました。

ウロウロしているとジュースの自動販売機があり、その中にファンタを発見しました。

ファンタって日本以外でも売ってるんだ!とちょっと感動し、

何味かは忘れましたが1本買って飲んでみました。

すると。

宿でトイレに行けなかった事もあり、便意を催し始めました。

急いでトイレに行くと・・ 

便座は無いし汚いしで、とても使う気にはなれない代物でした。

そうこうしている内にカディス行のバスがやって来てしまいました。

仕方なく乗り込みますが、便意は激しくなるばかり。

カディスまでの3時間とても持ちません。

運転手に「ごめん、トイレ行かせて」と告げ、トイレに向かいました。

 

詳細描写は割愛します。

 

バスに戻ると他の客から多少文句を言われましたが、

取り敢えず危機を脱出した安心感の方が大きく、あまり気になりませんでした。

 

前置きが長くなりましたが、ようやくカディスに向かいます。

なぜカディスか?

逢坂剛著「カディスの赤い星」(直木賞受賞作)を読んだからです。

セビーリャに行く途中にあるので、折角なら寄ってみようと。

済みません。それだけです。

 

カディスに到着です。

カディスにたちよる事が目的だったので、特に見たいものがある訳ではありません。

早々にレンフェ(国鉄)でセビーリャに向かいます。

 

セビーリャのサンタフスタ駅に到着しました。

なかなかモダンでお洒落な駅です。(写真撮っておけば良かった)

インフォメーションセンターに行くと、レンフェの案内係らしき綺麗なお姉さんがいました。

「Puedo tomarle una foto?(写真撮っていいですか?)」

覚えてきたスペイン語がここでも役に立ちました。

満面の笑みを頂きました。

 

バスでサンタクルスと言う地区に向かいます。

そこで宿を探したのですが、悉く満室です。

4件目のドミトリーでようやく空きがありました。

奥に見えている部屋です。

1泊1500ペセタ(1500円),他二人と同室でした。

デンマーク(だったかな?)からの学生だそうです。

 

早速街中を散策します。

グアダルキビル川を渡っていたところ、橋から川に飛び込む少年達がいました。

結構高く、私には無理です。

 

スペイン広場です。

温度計があり、42℃と表示されてました。

「暑いな」とは思ってましたが、この数字を見た目眩がしました。

すぐに売店で炭酸水を買って飲みました。

 

シャワーの後出掛けます。

ヒラルダの塔です。

 

夕食を取りにアイリッシュパブに入りました。

(今となっては何故か分かりません。スペイン料理以外が良かったのでしょうか?)

ギネスなどを頂きます。

 

外をブラブラしていると、グラナダのバスターミナルで会った人達と再会しました。

シカゴから来た二人です。

 

宿に戻り寝ようとしましたが、暑さが収まらず寝られません。

仕方なく外をうろつき、ビールを買って飲んだりしました。

それでも寝られません。

ぼんやりと、次にどこに行くか考え始めました。

元々の予定ではマドリードに戻り、美術館などを見る事にしていましたが、

建物とか美術とかは何だかもうどうでも良くなってきてました。

それよりも雄大な風景などを見てみたい。

ガイドブックにはイベリア半島全体の地図が載っています。

つまりポルトガルも載っています。

そう言えば「深夜特急」で旅の終着点になったのはポルトガルだったな・・

確かヨーロッパ最西端のロカ岬のはず。

(違います。正解は最南西端のサンビセンテ岬です。ですが本を持参しておらず、当時はネットも使ってなかったので確かめる術がなく、ずっと勘違いしてました)

 

良し!明日はロカ岬に行こう!

高揚した気持ちでようやく眠りに着いたのでした。