FEAT 2011/xx/xx 20:31:06
これぞ一匹の蔵の真骨頂です。
ざらっと美味いんです!!
正直遊び心といいますか、世のトリプルナインのラーメンファンにとっては未体験の味であるが故に、客観的な数値評価などするに値せず、思わず100点といってしまいそうな衝動にも駆られる、恐ろしい程の存在感と個性を示す作品です。
個人的にはSOY豚骨に次ぐ名作で、奇しくもこの2作が現在は鯨の日(毎月9の付く日)限定となっていることに歯がゆさをも覚えます。
やはり夜限定に戻すべきじゃないんかと思うのどすえ。
で、その味。
ってか、その前にその個性を語るならば、な~んとつけ汁に漬物が入っています。
これはもはや付け汁ではなく漬け汁!!
今日のレビューは漬け汁、漬け麺で押し通しますよ。
きっと次にレビューする予定の、某無化調ラーメン店のつけ麺のレビューにおいても、漬け麺と入力ミスしてしまうことでしょう。
で、そのお味。
漬け汁の口当たりは、軽い甘みを伴いながらの味噌の風合い。
甘味に少しナッティーな個性を感じます。
味噌そのものは複雑さや調味料の風合いを強く持つタイプではないように感じますが、その素直な風合いを一匹の鯨らしい華やかでアレンジに長けた香りづけによって彩り豊かな個性に導いています。
そして中盤には辛味が感じられ始めますが、その辛味を一瞬前に出しつつ直後にそれを上回る甘酸っぱい味わいが風味を主導するところが、この作品が唯一の存在たる個性。
丸みのある甘酸っぱい風味が、く~っと上昇し、するとその下側には動物系のスープの存在を感じます。
動物系の個性が温かでふくよかな味わいを感じさせ、フィニッシュでは再び辛味・・・、それもトッピングのミョウガなどの個性も加わったハービーさを含んだ辛いを感じます。
この漬け汁、実は味わい始めではもう少しコクのある甘酸っぱさが前面に出るのですが、これが漬け物由来の味わい。
わかりやすい旨味の漬けダレがもつ甘みと丸々プリプリした酸味が漬け汁の味わいに、見事にビンゴ!
具材の漬け物を食べると、なるほどインパクトの強さで独立感を見せつつも、漬け汁との絡みにおいて雑多さを露出させません。
なんだこの、旨味マックス感!
漬けダレの潤いパンパンした密度高い旨味が、なぜか味噌に気張ることなく軽やかに馴染み、漬け汁に臭みを加えることなくパンチを加えます。
麺は、変わりましたよね?
以前の露骨にシコプリしながら噛めば噛むほどフランス産小麦使用のハードパンな味わいの太麺という個性は穏やかに、もっと素直に小麦の皮を燻した様な心地よい枯れた苦味を白い穀物感に散らした感じ。
この枯れた味わいがもつ暗さが、漬け汁の後味に感じるハービーな個性と性格を揃え、個性豊かな風味展開でありつつも、フィニッシュで落ち着きを与えることで、作品としてのまとまりを感じさせます。
食感もいいですね。
露骨に噛みごたえのある麺であり、しかもその固さが表面的ではなく内に締まった固さ。
人気のつけ麺店の固くて太くて全粒粉で味わいに貫禄出した感じ・・・、に間違いなく違いのですが、この性格がこの漬け汁には良く似合います。
時に作品だけでなく、レシピの妙を味わうことにも魅力を示す一匹の鯨スタイルであります。
麺がここまで硬派に真面目だと、知性に満ちたトッピングとスープの進化系アプローチを、いくらかの遊び心に誤解される心配もなさそうです。
漬け物入りのラーメンと言えば、店主の遊びが過ぎた馬鹿ラーメンと思われてしまいそうですが、実際にはこれこそ真面目に「味」と向かい合って作り上げたレシピ!!
食べる側の知性とセンスをふるいにかける、リトマス試験紙的つけ麺です!!









