赤と橙など近い色同士を並べて、環のように丸く配置したものを色相環(しきそうかん)と言います。
色相環は12色、または24色の色みで表すことができます。

橙を中心とした色相の暖色系、青を中心とした寒色系、
暖色・寒色の間にある色相を中性色と言います。
中間色ではなく中性色です。
中間色は【色彩知識のイロハ②】にあるトーンマップ上の、ライトグレイッシュ、グレイッシュ、ソフト、ダルトーンにあたります。
ちなみに、ピンクは赤と紫の間を薄くした色にあたるので中性色の部類に入ります。パーソナルカラー診断では、この中性色が似合うお客様もたくさんいらっしゃいます。
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補色(ほしょく)
色相環上で真向かいになる色を補う色と書いて補色と言います。
反対色と言っても一般的には通じますが、色彩理論で反対色というと色相の範囲が広くなってしまうので(例えば、黄の反対色は青~紫にあたる)、真向かいになる色の組み合わせ(正式には真向かい左右隣の色相まで)を補色色相配色と言います。
なぜ補色というかと言うと、人間の目の仕組みが関係しています。
目は、赤をずっと見ていると緑を見ようと働きます。
逆に、緑をずっと見ていると赤を見ようと働きます。
私たちの目は無い色を補おうとする働きがあるのです。
例えば、病院の先生の手術着が緑なのもその理由からです。
血液=赤、手術着=緑。赤と緑の2色をバランスよく見ることで、目をニュートラルな状態に戻そうとしているのです。
<実験> ★
上の赤い★だけを30秒間じーっと見続けてください。
そして白い紙の上に目を移してみてください。
緑の★がぼーっと浮かび上がりませんか?
また、補色は、クリスマスカラーに代表されるよう互いの色を最も引き立て合う色でもあります

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次回は人間の目の見え方ついて事例を元に解説します
