同じ色でも組み合わせ次第で見え方も変わるのが色の不思議。
目には錯覚や錯視という現象があります。
その現象の代表的なものに、対比現象と同化現象がありますが、今回は色の対比現象についてお伝えします。
ある色が周囲の色に影響されて違って見える現象を対比と言います。
彩度対比

左右の図の中央は同じ色ですが、左図の中央のほうが暗く、右図の中央のほうが明るく見えませんか。背景の彩度が影響して中央の色みが変わって見えているはずです。
ほかにも明度対比、色相対比、補色対比などがあります。
下のイラストの肌色は4つとも同じ肌色を使っていますが帽子や洋服の色で顔色が変わって見えませんか。

黒い帽子・洋服を着ると色白に見え、グレーの帽子・洋服を着ると色黒に見えます。
ピンクの帽子・洋服を着ると黄みを帯びて見え、黄色の帽子・洋服を着ると赤みを帯びて見えます。
顔色が違って見えるのは、明度対比(黒とグレー)や補色対比(ピンクと黄色)によるもの。つまり、私たちの素肌にも対比現象が起きているのです。
次回は同化現象についてお伝えします
