年末の押し迫ったある日に、以前当院を受診してくださった方から連絡を頂きました。30台の男性で「若年性肺がん」の進行期であると突然診断されたということでした。心配されたご家族と一緒に受診されましたが、ご家族にとっては「統合医療」というのもが得体のしれない信頼するに足りないものに映っていたようです。
そして、最初に診察させていただいたときに一番に感じたことは患者さん本人とご両親との間の関係性が病気の発病に大きな影響を与えているのではないかということでした。そして、反対するご両親を説得して緊急で当日にカウンセリングを受けるように強く勧めたという経過があったのです。普段は患者さんやご家族の希望を最優先にするのですが、その時ばかりは多少ごり押しでも進めないといけないくらい大きな分岐点であると感じられたのです。

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7月5日に来院させていただきましたAです。改めてお礼を申し上げたいと思いメールさせていただきました。
あれから僕の体調は少しずづではありますが体力も戻りつつあります。 腫瘍マーカーのCEAも標準値手前まできています。(SLX抗原は標準値)
免疫療法の温熱療法や高濃度ビタミン注射を週一回と食事療法をかなり徹底できたので抗がん剤のザーコリを服用してはいますがほぼ副作用はないといった状態です。 いずれは抗癌剤も服用しなくなり、食事や運動等で体調を調えていく事であろうと思います。この半年で4回ほど、あちらへ逝きかけたのが嘘のように元気になりつつあります。 誰が見ても僕を見て末期癌患者とは思わないでしょう(笑)
今回、病になってから恋人や友人、週一回通っている地元の先生、そして小西先生とセラピストの先生には感謝してもしきれないです。特に小西先生の所で診ていただいたのがキーポイントだったと思います。そしてセラピーをあのタイミングで勧めてくださった事に大変感謝しております。
僕はどうやら親の影響が強かったみたいです。今回の件で親の本性も知ってしまいました。あれから紆余曲折続いていますが、とりあえずは一区切り付ける事ができたのでまた僕の完治へのスイッチオンに加速がかかりました(笑)
死への恐怖は完全に消えるわけではありませんが、今回の病はまさに自分に対するメッセージでした。色々な事に気づきがありました。 全てが今後の人生を生きていくうえで今回の病は必要な過程だったのかもしれません。
これからもセラピーを受けて心から出てきた言葉どおり頑なにならんと緩く生きていきます。 入院中も今もそうですがメールやフェイスブックを通じてどれほど小西先生のお言葉が支えになった事か。本当に本当にありがとうございました。
患者としてまた来院させていただく事はあると思いますが一人の人間としてまたお会いしたいと思っております。ありがとうございました。

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もちろん、この方の場合抗がん剤や他の治療を併用されているので何が効果を示しているのかを確定することは出来ません。しかし、少なくとも進行したステージの「若年性肺がん」という病気をきっかけとして、自分の内面に向き合われたことが自己治癒力を高めるほうに作用したことは間違いありません。通常であれば西洋医学的な治療法では根治が望めないようなステージの癌でも「奇跡的治癒」を成し遂げられた方がたくさんおられます。そのような方はどこかのプロセスで自分自身に真正面から向き合うという作業をなされているのです。

私にとっての「統合医療」とは、患者さん本来の「自己治癒力」を高めるためにいろいろな有効と思われる方法を提案することです。そして、そのことによって通常であれば「治癒」が難しいと思われるような病状でも改善に向かい始めることがあるのです。私たちは、あくまでわき役でありサポーターであるのです。

このような医療が今後広く認知され、広がっていくことを願ってやみません。今年もよろしくお願いいたします。

1月22日に初めての本が出版されます。
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