お金に縛られない生き方

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私も、ひょんなことからAI技術や仮想通貨について勉強するようになって、今は本当に時代の大きな変化の中にいるのだと実感するようになりました。あと2−30年もしないうちに、お金はなくなるかもしれません。

まさかと思われるかもしれませんが、世界的にはそれが主流になりつつあります。実際に、中国ではキャッシュレスが実現しています。欧米ではほとんどがカードで決済を行うことができます。それがもう十数年もしないうちに仮想通貨に置き換わっていくと予想されています。

日本は、なまじっかお金に対しての信頼性が厚いので、なかなかキャッシュレスになりませんが、それが却って日本が、どんどんと時代の流れから取り残されていく原因になっているのだと実感しています。

お金をめぐる様々な「思い込み」

お金に対しての信頼が厚いということは、逆に見れば、お金がないと何もできないという「思い込み」の原因にもなります。だから、「幸せになるためにはお金持ちにならないといけない」とか、「お金をたくさん得るためには自分の時間を削って働かなければいけない」と言った「迷信」がまかり通っているのです。

普段は、こう言った「迷信」になんの疑問も持たないと思います。「どうしてそれが間違っているというの?」「当たり前のことじゃない!」と思われた方も多くいると思います。それは、なんの疑問を持たないくらい、強固な思い込みになっているということです。それが間違っているということではなくて、時代の流れが、あまりにも激しくて、もう過去の「迷信」になりつつあるということに気がつかないだけです。こう言った古い定義の「お金」はこれからなくなっていくのです。

*(余談)こういった、「お金」についての話を読んだり聞くだけで「金儲け主義」とか「何か下心があるに違いない」とダークなイメージを持ち、拒絶反応を示す方が時々おられます。お金はただの「手段」でしかないのに、それにまるで命を奪われるかのような反応を示されます。おそらく、こういう方は小さい頃などにお金について辛い経験をされて、その印象が心の深いところに残り、傷ついているのかもしれません。

治療をめぐる様々な「思い込み」

当院では、対症療法ではなく根本的に体を整える「自己治癒力を高める治療」をご提案しています。たくさん相談をいただく中で、「自費診療なので自分は受けることができない。」というお言葉をたくさんいただきます。「金銭的に余裕がない」イコール「自費診療の治療は無理」となってしまっているのです。現時点では確かにその通りなのですが、それが当然と思ってしまうと、それを解決する手段が見えなくなってきます。

そのことは大脳生理学的にも証明されていて、自分で解決方法がないと思った時点で、解決方法が「盲点」(スコトーマ)になって、見えなくなってきます。そういう場合は、「この問題を解決するためにはどうしたらいいだろうか?」という質問をしてみるといいかもしれません。「何か解決方法はあるに違いない。ただ、今はそれが見えていないだけだ。」と思ってみるのです。

私自身は、自費診療で治療を受けることができない患者さんをみるたびに、「お金がかかる治療だから仕方がない」とは思いませんでした。「きっとなんらかの方法があるに違いない。今はその方法が分からないだけだ」と思ってきました。そして、3年たって、やっと最近その方法が見えてきたのです。

その答えは、おそらくは3年前には見つからなかったでしょう。ここ数年で飛躍的に発達してきました。それが「仮想通貨」というものです。まだまだ馴染みのない言葉なので、いかがわしいダークなイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、それこそ偏見でしかありません。金融テクノロジーの発展した結果できてきた、新しい概念です。金融を意味する「フィナンシャル」と技術を意味する「テクノロジー」を合わせて、「フィンテック」と表現されることもあります。身近なところではネット上のフリーマーケットである「メルカリ」もこのフィンテックの技術を用いてできていたのです。

このように、今は「お金」に対しての定義が劇的に変わっている真っ最中です。そのことについて非常によくまとまっている本がこれです。

 

 

ベストセラーになっているので、読まれた方も多いと思います。まだの方は一度読んでみられることをお勧めします。今までの生き方ではいけないのだということがわかると思います。「目からウロコ」が何枚も剥がれるような本です。

「信頼」がお金に生まれ変わる仕組み

 

この本の中で「資本主義」が発展して、これからは「価値主義」に変わってくるといっています。私の理解を単純化して言うと、これからお金を持つ意味が減って、それぞれ個人の持つ「価値」あるいは「信頼」が重要視される時代になると言うことです。お金が価値がなくなるわけではありませんが、必要以上にお金儲けをしても意味がない時代になるということです。そして、これまでは値付けのできなかった個人の価値や信頼が値付けされるようになると言うことのようです。文字を読んだだけでは分かりにくいですね。

先日来紹介している「VALU」はまさに、個人の価値をSNSのフォロー数で評価して価格をつけることができるシステムです。現金を持っていなくても、自分の価値でお金を0から創造できるのです。これまでの「お金に対しての概念」からすれば、元手なしでお金を0から創造できるなんて、詐欺のように聞こえても仕方がないと思います。私も最初はそう思いました。どうしてそのようなことが可能なのかについては上に紹介した「お金2.0」で詳しく書かれています。

もともと「お金」と言うのは、これには価値があるとみんなで信じた「共同幻想」の上に成り立っているものだと言うことです。

「価値主義」の世界では、「お金がないと幸せになれない、健康になれない」というのは根拠のない思い込みです。「迷信」です。これからは、お金に縛られない生き方が可能な時代になってきます。自分の心の中にある制限を外せば、実は何も制限するものはないことに気づきます。自分を制限しているのは、誰あろう、自分自身だったと言うことですね。

これからうまくシステムを構築していかなければいけませんが、私の思い描いているシステムが出来れば、お金があるなしに関わらず、自分の受けたい治療を受けれるようになります。希望すれば誰でも、「自己治癒力を高める医療」を受けることが出来るようにするのが、私の目標です。

 

 

 

 

 

 

昨日は、起立性調節障害を例に挙げて、「きっちりとした治療レベルの医療用サプリメント」に対しての正確な理解をしなければいけないということを書きました。

日本の標準的な医療の世界では、なかなかこの「きっちりとした治療レベルの医療用サプリメント」が正しく理解されていません。一般に市販されているサプリメントと一緒にされているのです。しかし、同じサプリメントと言っても、その中身は全く似て非なるものです。

サプリメントの正体

今日は、そのサプリメントについて、サプリメント業界の(裏)事情に詳しい著者の書かれた本を紹介します。

サプリメントの正体 サプリメントの正体
1,512円
Amazon

一般に販売されているサプリメントの(裏)事情について驚くような内容の話が書かれてあります。

例えば、貧血のサプリメントのなかには安いものでは無機鉄(つまりは鉄粉)が含まれているとか、物によってはほとんどが添加物で有効成分はほんの僅かしか含まれていないとか。空恐ろしくなるような現状が書かれてあります。通常、一般に市販されているサプリメントの原価は1割程度だとか。後の利益を除いたほとんどは宣伝費だということも珍しくはないのです。健康のためにと思っていても、一体何を飲んでいるのかわからないようなものが多いのです。テレビCMやネットのLP(ランディングページ)をそのまま鵜呑みにすることはとても危険です。

自分の飲んでいるサプリメントについてはもっとしっかりとした目を持って選別することが大切なのです。

昨日も書いた、起立性調節障害の専門医の先生もそのようなネットで宣伝されているようなサプリメントを安易に飲むことを警告をされたのでしょう。その意見には私も賛成です。

であれば、「治療レベルの医療用サプリメント」とは別のものであることを正しく認識なければいけません。

本当に有効な容量が含まれているのか?

昨日も書きましたが、日本の薬機法では、不足分を補うだけの容量しか含有することができません。分子栄養学的に臨床的効果を期待できる容量はそれよりもはるかに多いのです。詳しいことは昨日も紹介した宮澤先生の本を読んで見てください。

先日、あるサプリメント会社の社長と話をしていた時にも、「本当に臨床的レベルの含有量を入れたいけれど、日本では薬機法の縛りが強くて、思っているようなサプリメントを自由に作ることができない。」と嘆いておられました。つまりは何のためのサプリメントなのかについての認識が日本の場合は、国際基準からはるかに遅れているのです。

では、海外のサプリメントなら安全かといえばそうとはいえません。ネットを見れば簡単に海外のサプリメントを個人輸入することができるようになってきました。大手のサプリメントの販売サイトをみて、何か一つのサプリメントを検索をしてみると何百〜十種類ものメーカーの物が表示されます。

ちなみに、有名な某サプリメント販売サイトでレスベラトロールを検索してみると290件ものサプリメントが出てきました。一番安いもので1000円以下、高いもので10000万円近くしています。こんなにも値段が違うのは、製造工程や含有量などが大きく違うからです。安いからいいということは絶対にないのです。

ネットで、効能効果についての情報はたくさんありますが、製品の品質まで調べることはなかなか困難だと思います。

自分で栄養についても勉強され、必要と思われるサプリメントを摂取していても、一向に症状が良くならないということで当院を受診される患者さんがおられます。そして、しっかりとした「治療レベルの医療用サプリメント」に変えた途端に症状が良くなり始めるということがあります。サプリメントと名前がつけばどれも同じではないのです。考えて見ればこれは実に恐ろしいことだと思います。だからこそ、自分の飲んでいるサプリメントがどのレベルの品質であるかを知ることはとても大切です。どのようにサプリメントを選べばいいのかについては、今日紹介した本を読んで見てください。

 

 

 

今日、起立性調節障害で通院中の患者さんのご父兄とお話しする機会がありました。

その方は、起立性調節障害の家族会などにも出席されている方で、起立性調節障害のご父兄がいつも治療について悩んでおられるという話を聞かせてくださいます。

普通は、「自律神経の問題だからそのうちに治る」と言われたり、根本的治療がないということで、漢方薬や血圧を上昇させる薬で様子を見られることが多いのです。確かに、軽症の場合はそれで治ることがありますが、中等症以上になるとそのような対症療法では治ることはありません。

医療用サプリメントで治った治験例はたくさんあります

そのご父兄の娘さんも高校2年生の頃(今から約4年前)に当院を受診され、約2年間ほどの治療で元気になり、現在は大学に元気に通っておられます。きっちりとした品質の医療用サプリメントの効果を実感されたのです。自分の経験から、栄養というのが非常に大切だということがわかり、栄養学科を専攻するようになりました。

当院でも、医療用サプリメントで治療を始めてから、急速に改善した患者さんは数え切れないほどおられます。この事実は否定することも隠すこともできないはずです。

残念なことに、起立性調節障害の家族会で主催した講演会などで、専門の先生が講演をされるそうですが、その先生はサプリメントでの治療は否定されるそうです。では、どのような治療をされているのかまでは聞くことが出来ませんでしたが、その先生の「サプリメント」に対してのイメージは、どうやらネットを見ていてもよく出てくる、見ただけで怪しいサプリメントの広告を引き継いでおられるようです。おそらくはその先生は、医療用サプリメントの知識も使用経験もおありではないのでしょう。

わたし自身、「分子栄養学」や「機能性医学」を勉強する前はその先生と同じような印象を持っていたので、その先生の気持ちもよくわかります。

ただ、そういう「専門医」とされる先生の一言だけに、周りに与える影響は大きいです。

医療用サプリメントについての認識

日本の国内で、一般に販売されている(ネット販売も含めて)サプリメントは、日本の薬機法の元に販売されなければいけません。日本の薬機法のサプリメントに対しての認識は、「不足しているビタミンやミネラルを補う」という位置付けであり、1日の必要量以上に補うことは「過剰摂取になる」という認識です。

世界的に見れば、これはもやは時代遅れの認識なのですが、日本の法規はまだまだ数十年遅れているのが現状なのです。

ですから、国内で許可されているサプリメントは大概は含有量が「過剰摂取にならない量」ということになります。それでは、起立性調節障害などの病態が治ることはないのです。そういう、効かないサプリメントが「栄養食品」として販売されることが、本当の医療用サプリメントに対しての理解を歪めていると考えられます。

栄養食品の分類なので、それで治らないからといって責任を問われることがないわけです。薬機法が、一般の人々の健康や安全を守るという本来の趣旨から離れて、製造者側の「効かなくってもわたしの責任ではありませんよ」という言い訳にされているわけです。

私たちの行なっている治療が絶対だとは言いませんが、少なくともこれだけは事実としてはっきりということができます。

体の中で起こっている状態をきっちりと把握し、必要な「治療レベルの医療用サプリメント」を適切に使用すれば、起立性調節障害は、かなりの重症の場合でも治ります。

そして、治療レベルの医療用サプリメントは国内では一般には販売することができないのです。薬品としての位置付けになるのでサプリメントを扱っているクリニックでしか処方できないということです。このような医療用のサプリメントは一般に広告することはできないので、一般の人の目に触れることはありません。

知名度もあり、一応は起立生調節障害の専門医として、講演を依頼されるくらいの立場の先生であれば、少なくともその事実は知っていただきたいと思います。自分自身の不勉強を、ましてや途方に暮れている患者さんやその家族に撒き散らすのは罪であるとさえ、わたしは思います。

もちろん、100%全員が治るとは言いませんが、これまで何をしても良くならなかった方が、半年から2年くらいの間に良くなっていくのをたくさん見ているだけに、間違った認識が拡げられるのは耐えられないくらい辛いです。

経済的問題点をどう克服するか?

当院で治療中の患者さんは、ほとんどの方が最初から当院を選んでくださったわけではありません。中には数年前から知っていたけれども、全てが自費診療になるので、受診をためらっていた。出来れば他の治療法で良くなればと思い、いろいろと試してきたけれど、結果良くならなかったので、当院に舞台から飛び降りる気持ちで受診したという方もおられます。

起立性調節障害の患者さんみんなに受けていただければいいと思いながらも、経済的理由で受けれない方も多くおられるのが事実です。

検査も日本でできない検査が多く、サプリメントも海外から輸入した医療用サプリメントですので、3万円から5万円になることも多くあります。

どうにかしてこの経済的障壁を低くしたいという気持ちで考えたのが、先日ブログで書いたVALUシステムを利用した「基金」なのです。

専門医にはもっと勉強して欲しい

何をおいても、起立性調節障害の診療に当たっている先生にはもっときちんと勉強をしていただきたい。

「年がたてば自然に治る」と言った言い訳じみた説明はやめていただきたい。そう言われた患者さんはあなたのところを受診しなくなっただけで、決して自然に治っているわけではないことを知ってください。中にはそういう言葉を信じて10年間ずっと我慢してきたような患者さんもいることを知ってください。

そして、「分子栄養学」「機能性医学」の勉強をして、適切な治療を行えば、起立性調節障害は根本的に治ることを知っていただきたい。まずは、昨日紹介した宮澤先生の本を読んでください。

 

 

 

著書の宮澤先生は、わたしが最初に「分子栄養学」を学んだ先生です。

現在、医療関係者や一般の方を対象に幅広くセミナーを開催されています。

分子栄養学講座

分子栄養学に興味のある方は、特に医療関係者は、宮澤先生のこの講座を受講されることを強くお勧めします。これまで医学部で教えられてきた常識が覆るような衝撃を受けると思います。

バランス感の優れた先生の書かれた良書です

宮澤先生の講義は、最先端の知識に基づいていて、現在日本の中で「分子栄養学」について講義をされている先生の中でもトップレベルだと思います。分子栄養学を勉強している先生方も知っている人がまだ少ない、「メチレーション」についてもいち早く専門の先生を海外から招聘してセミナー開催などをされていました。

自分が最先端のことを勉強するために、最先端の先生を招いてセミナーを企画するという非常に積極的な先生です。ご自身でも、「自分は怠け者だから、セミナーを開催することで、勉強しないといけない状況に追い込んでいる」と謙遜して話されています。自分を実物以上に大きく見せようとはされない謙虚な先生です。

わたしが宮澤先生を尊敬しているのは、その知識の豊富さもさることながら、バランス感覚が優れているという点です。極端な「○○は食べてはいけない」とか「●●は身体にとって毒です」というような事は絶対におっしゃいません。全てのものには両面があるという捉え方をされる先生です。

例えば、医学界でも議論のある「糖質制限」についてもそれを支持する根拠がありますが、反面、それに反する根拠もあります。両面を知った上で、自分にとって何が必要なのかを考える事が大切だとおっしゃいます。

栄養学は全ての人に当てはまるという事はなく、一部の人にとって言えることでも、他の人に当てはまらない事がたくさんあります。特定の食事療法が全ての人に当てはまる事は絶対にないのです。それぞれの患者さんに当てはまる事実を見つける事が大切だと思います。

わたしは、宮澤先生の偏らないバランス感覚がとても好きです。

そんな宮澤先生が、満を待して書かれた本がこれです。

 

 

わたしも、早速読ませていただきましたが、非常に広範な情報をわかりやすくまとめられています。

一般の人にもわかるように書かれていますが、書かれている内容はどこにも転がっているような情報とは異なります。宮澤先生がこれまで学んでこられたことを凝集しているという感じです。

こんな人に読んで欲しい

「これまで自分で勉強して色々とサプリを飲んで来たけれど、なかなか効いている実感がわからない」といういう方にお勧めです。サプリは良いと言われるものをただたくさんとれば良いというわけではないのです。効かせるためには効かせるような筋道が必要です。

また、「サプリなんてどうせまがい物に決まっている」と決めつけている医療関係者にとっては「必読の書」だと思います。きっと衝撃を受ける事間違いなしです。これまで「正しい」として教えられていた知識がいかに偏っていたか、自分の生きて来た医療の世界がいかに狭かったかが分かるでしょう。この本が心に響いた先生は、自己投資だと思って講座を受けてみてください。これからの医者としての人生で生きる世界が変わるだろうと思います。「そんな事は自分には必要ない」と決めつける前に、その気持ちの奥に「新しい世界が広がっていくことに対しての恐れの気持ち」が潜んでいないかを、自分の胸に手を当てて考えてみてください。

良かったらこれも読んでください

最後に、宮澤先生はわたしの2冊目の本で推薦文を書いてくださっています。こちらもちょっと宣伝しておきます(笑)

 

まずは、宮澤先生の本を読んでから、良かったらこちらも読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

貢献できる医療サービスについて考えてみる、というブログを載せたのが今年の3月です。さらにその3年前からは「医療界のグラミン銀行」を作りたいというビジョンがありました。

https://ameblo.jp/sna10826/entry-12362792503.html

しかし、なかなか具体的な手段や方法が見えてきませんでいた。治療をサポートするためにはお金が必要なだけにそれをどのようにして調達するかが大きな課題でした。いくつかのファンドに相談したこともありますが、表面的には興味のあるような顔をされたり、「それは社会的にもとても意味のある活動ですね」と賛意を示してくださいましたが、いざ出資するとなると現実化しませんでした。

この経済至上主義の社会で、ビジョンを実現するためには資金面をどのように融通していくかが大きなネックだったのです。

それが、今回ふとしたきっかけで知った「VALU」というソーシャルネットサービスがビジョンの実現に使えるのではないかと思ったのです。

VALUとは

フェースブックやツイッター、インスタグラムをされている人はご存知だと思いますが、それぞれのソーシャルネットサービスには「友達」や「フォロワー」というのがいます。VALUはその人数を評価して、「信用の程度」をビットコインという仮想通貨で換算してくれます。ちなみに、私の最初の評価は8万円程度でした(笑)この時に、実際に1円も出資する必要はないのです。完全にフォロワーの人数で決められます。仮想通貨だからこそ出来たシステムだと感心されられました。

それを元手として、1000株とか100000株というように株の分割をします。例えば8万円を1000株に分割したとすると1株が80円になります。これをVALUに参加している人の中で「公開」して買ってもらうのです。それ以後の1株の動きは株式と似ています。

その人の活動が社会的に意義があると認められたり、その人を応援したいという人が多いほど株価は値上がりをしていきます。そして、株単価と株数をかけた値が、その人の総資産額になるということです。例えば、私の活動が多くの人の応援を得て、800円に10倍に値上がりしたとすると、総資産額は800円✖️1000株で80万円になります。

VALUでどのようにして患者さんを応援するのか?

では、こうして出来た資金を元にどのようにして、治療を受けたいけれど受けれない人を応援するのかということです。まず、その患者さんにはVALUに入会していただく必要があります。入会時にはある程度のフォロワー数が必要です。私も、最初はフォロワー数が少なくて入会できませんでした。フェースブックなどに書き込んで応援してくださいと呼びかけて友達数を増やし、入会する事ができました。

一定の条件を満たして、患者さんが株式を公開できたら、次に私や私を応援してくださる仲間がその人の株式を購入するのです。最初は5万円だった資産が株価が値上がりする事で例えば5倍になったとすると、25万円の資金を手に入れたという事です。その25万円はビットコインを経由して現金に換金する事ができるので、そのうちの一部を換金して治療費に当てる事が可能になるという事です。

これを「経済的理由で治療を受けれない人たちを支援する基金」(仮称)と命名します。

これまではあり得なかったようなシステムで、患者さんが治療をするための資金を手に入れる事ができます。これは、仮想通貨や「フィンテック」という経済とIT技術が融合したシステムが進化したからこそできるようになった「患者さんを応援するシステム」です。

VALUのリスクについて

もちろん、株と同じように変動しますから、値上がりする可能性もあれば値下がりする可能性もあります。ただ、元々は1円もお金を出資していないのですから、実質的な損失は発生しようがありません。(少なくとも今の私の理解ではそうです)

ただ、安定して患者さんを応援できるようにするためには、一人でも多くの人がこの「基金」に参加したもらって、株価が乱高下する事なく安定している事が必要です。また、そもそも株の売り買いをしてくれる人がいないと話になりません。(これを株の流動性といいます)VALUの参加者を見ていると、一部の有名人は毎日株の売り買いがされていますが、それ以外の多数の人は全く売り買いがないままで何日も経過している場合があります。株の流動性を高め、大きな乱高下のない状態で継続的に患者さんを支援するためには一人でも多くの協力者が必要なのです。

VALUに参加するのに必要なのはソーシャルネットサービスのフォロワー数だけです。

私一人がいくらいきがっても実現はできません。私のこのビジョンに共鳴してくださる方の多くの協力が必要です。どうかよろしくお願いします。

今後どうしていくか

VALUに問い合わせてみましたが、このような運用の仕方は初めてなのでわからない面はあるとのことでした。通常は、自分個人の夢を実現するための資金を得るために利用される事が多いようです。もちろんそれも素晴らしい事ですが、私たちのやりたい事は自分が利益を得るためではなく、あくまで患者さんを応援するための活動です。

その点で、今後予測できない状態が発生するかもしれません。そういった事態に対処するためにも、一人でも多くの人の応援が必要なのです。

今、私の今回の趣旨に賛成してくださる方を集めて、VALUに運用方法についての説明会をしてもらうのはどうかと思っています。

もし、そのような説明会が開催できたら参加してもいいと思ってくださる方は下記に連絡をお願いします。

今回の活動は、皆さんの自主的意思が一番大切だと思っています。ですから、私の方から誘ったり、無理に友達申請をする事はありません。興味を持ってくださった方からの連絡をお待ちしています。

小西康弘 個人FBページ

https://www.facebook.com/Doctor.Kony

 

最後に、VALUについて説明した本をいくつか紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

前回は、AI 技術の進歩が診断の壁を低くし、医師の仕事量を減らすという話を書きましたが、AI医療が進歩すれば、将来的にはこのような医療が可能になるかも知れません。多少わたしの妄想も含めて書きます。

知識の共有によって何が起こるか?

どこまで共有化されるかにもよりますが、AIのデーターベースには文献的に発表されたあらゆる医学的知識が積み上げられていきます。例えば世界で数例しかないような症例でも、データーベースに入れ込むことが可能です。医師個人の知識ではカバーできないような症例でも正確に診断できるようになります。

AIのデーターベースには、標準的治療に関係する文献だけでなく、当然「分子栄養学」や「機能性医学」の最先端の文献も積み上げられていきますから、標準的な医療では原因が変わらなくても、すぐに何が原因かが分かるようになるのです。

例えば、当院に受診される患者さんの中には大きな病院で精密検査を受けても異常がないと言われる方がおられます。それは、本当に異常がないからではなく別の方法で検査をするときちんと原因がわかるのです。異常がないのではなく異常を見つける方法が違っていると言うことです。

例えば、原因不明の慢性疲労症状で診察を受けた時に、通常の検査をして何も異常が見つからないことはよくあります。どうすれば治療できるのか答えを見つけるまでに、かなりの長期間がかかったという方もたくさんおられます。AIが成熟してくれば、このようなことがなくなってくるはずです。

患者さんの症状の経過や検査データから、AIが「腸管カンジダ症」や「重金属の蓄積」の可能性を示してくれるかもしれません。そうすれば、主治医がカンジダ菌の検査や重金属の検査のできる病院を探して、検査の出来る病院を紹介してくれるかもしれません。

AI医療における診療連携

AI医療では、主治医の知らない範疇の診断モダリティを提示してくれるわけです。そうすれば、病診連携が勝手に成立します。病診連携の体系もAI化せざるを得なくなるのです。

「こんな検査は見たこともないから、僕は紹介しない」というような医者は患者さんから訴えられるか辞任に追い込まれるかも知れません。AIに積み上げられた、エビデンスに基づいた治療体系に抵抗することはできないでしょう。紹介した患者の治療経過がデーターベースに積み上げられてくればさらに効率的な医療が可能になります。

現在の状況では、患者さんが病院を受診した時に、当院から処方されたサプリメントの話をすると、「そんなもの効く訳がないからすぐにやめなさい」と言われ、患者さんが悩んでしまうということが時々起こります。しかし、それはその主治医の先生が、大学を卒業した時に教えられた極めて狭い医学的知識だけでしか物を見れない為に他なりません。敢えてきつい言葉で言わせてもらうと、その先生が不勉強なだけです。

おそらく、その言葉の深層には、「自分が今まで学んできた知識体系が揺るがされ兼ねない」という「恐怖心」があるかも知れません。あるいは、自分の既得権益を守ろうという利害意識も混じっているかも知れません。心理学で言う所の「被害者意識」でしょう。こちらは別に対抗しようと思っていなくても、自分の価値体系を攻撃されていると勘違いしているのです。このような医者の「被害者意識」は患者さんにとっては百害あって一利なしだと思います。

しかし、AI医療が健全に進化してくれば、このようなことはなくなってくるのではないでしょうか。そして、既得権益の上にあぐらを書いて、患者さんを見下しているような医者か淘汰されるようになるのです。

これまでは、医療業界は健全な競争が排除され、既得権益を守ろうという人が安穏として暮らしていける時代でした。大した勉強もせず、数十年前の知識で旧態依然とした治療を行っていても、患者さんからは「先生、先生」と尊敬の目で見てもらえました。しかし、『AI医療」はこれらの厚い壁に大きな穴を開けるでしょう。

当然、「それでは患者さんの安全性を守ることはできない」などという訳のわからない理屈をこねて、既得権益を守ろうとする団体が抵抗するでしょうが、時代の流れを止めることはできないのです。

これからは医者も淘汰される時代

医師の仕事は、AIで代替できる仕事と代替できない仕事に分けることができるということは前回も書きました。

医師が全く必要なくなるということはありませんが、少なくとも医師が何か特別な職業でなくなる日は必ずきます。医師には別の力が求められることになるでしょう。その時にこそ、人間としての「品格」が問われるようになると思います。

これからの医師に求められる能力としては以下のことが挙げられます

   自分の知らない治療体系にも公正に目を向けることのできる力 

   患者に共感できる力 

   自己の利益よりも患者の利益を優先して考えることの出来る力

それに対して、淘汰される医者は次のようなものです

   自分の考えに固執する医者 

   患者に共感できない医者 

   自分の「偉さ」を証明するために患者を診察している医者(自己価値の低い医者)

このように見て来ると、医療がAI化し、医療の世界を特殊な閉鎖的な世界にしていた壁が壊れることで、患者さんが得ることができるメリットは計り知れないと思います。AI医療が決して無機質な機械的な冷たい医療になるのか、患者さんの心に寄り添う暖かい医療になるのかは、私達のこれからの意思によります。冷たい機械的な医療にしないためにも、これから私たちがAI医療の行方を見極めていかなければいけないのだと思います。

医者もこれからは自分の内面を見つめ、共感力を磨き、「品格」を整えることが非常に重要になってくると思います。

 

医療のAI化について

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医療技術の進歩

医療の世界の進歩は著しいものがあります。

私たちが医学生であった 30年前には、かけらもなかったような医療体系や、医療技術が当たり前のように現場に導入されるようになっています。

先日も息子と話していて、私たちが大病院に勤めていた頃には、どの病院でPET検査ができるかということが話題になっていたのですが、今はある程度以上の病院ではPETーCTを撮れることが当たり前になっているそうです。PETといえばかなり特殊な検査という印象しかなかった私にとっては、かなりルーチン検査化しているということにショックを受けた記憶があります。

医療のAI化

今はまだまだ特殊な治療法や検査方法が、数十年もすれば当たり前のようになるのだと思います。それほど医療の世界、この世の流れが早くなっているということです。

特に、AI技術の進歩は侮ることができません。これまでは医者が患者さんから聞いた話や検査結果をもとに、自分の頭の中のデーターベースに照らし合わせて診断をつけていたのですが、今後は診断はAIが行うことになるでしょう。

「診断」はAIの得意とする分野で、これからの医師の仕事はAIの診断を確認する作業が主になってくるでしょう。知識の量の多さではAIに太刀打ちできません。診断をつける能力というのは、ある意味で「パターン認識」なので、この能力においてはどれほど優れた経験のある医者もAIには太刀打ちできません。これからの医療は、「診断」に関する限り「職人芸」ではなくなってくるのです。将棋の世界で起こっている事が、医療の世界でも起こってきます。

ただ、AIは最終的責任を取ってくれませんから、AIの判断を最終的にチェックする仕事は医師に残されます。

病院経営的に見ても、固定費を大きく押し上げている医師の給与は病院の死活問題です。AI化によって医師の給与を押し下げることができれば、そのメリットは計り知れません。現在はまだまだ導入に懐疑的な病院も、AI技術の進歩により導入せずにはいられなくなるのはほぼ確実だと思います。

医師個人の給与をいきなり下げることができなくても、AIの導入によって、診断部門をAI医療に任せることができるようになれば、医者の業務は大幅に減ります。

治療においても、AIがガイドラインに則った治療方法を提案してくれるようになるので、「経験」は意味を持たなくなってきます。すると、経験があるからという理由で高給を得ている医者の中でも競争原理が導入されるようになるでしょう。一部の「神の手」を持っているスーパードクター以外は生き残りの道を探さなければいけないようになるでしょう。

早晩、医者が余る時代になります。「特殊技能」という名の下に守られてきた、「医者というブランド」はこれから数十年もしないうちに、ただのサービス業の一つになるでしょう。これから医者を目指そうとしている若い人たちはそのことも考えて職種を選ばないといけません。

「そんな!」と思われる方もいるかもしれませんがAI技術の進歩は医療従事者の「既得権益」を守ってはくれません。むしろ、高い人件費を削減してくれるのですから、資金的に余裕のある病院ではAI化を喜んで導入するでしょう。

産業革命に匹敵する大きな変化

今起こっていることは、「産業革命」に匹敵するくらい、あるいはそれ以上の大きな変化です。それなのに、他人事のように思い、その事の重大性に気づいていない医療関係者がまだまだ多いと思います。

「AI革命」の時代が始まっていることに気づかないといけません。これまで300年間かけて起こってきた変化が、これからは10年ー20年で起こります。

皆さんは「シンギュラリティ」という言葉をご存知でしょうか。「技術的特異点」とも言われ、2045年ごろにはAIが人間の知性を超え、人間の生活に大きな変化が起こるという概念を示します。AIの権威であるレイ・カールツワイル博士が提唱した概念です。

2045年と聞けばまだだいぶん先のSF的未来のような印象を持つかもしれませんが、今から27年後です。そして、このような未来予測は予想されていたよりもかなり早くなるという事が多いのです。実際に変化する速度はもっと速くなる可能性があります。そのような中で医療の世界だけ変化しないということはあり得ません。

今は、現場の抵抗があったり、個人情報の確保をどのように担保するかなど問題点ばかりが指摘されているかも知れませんが、それでもこの大きな流れを変えることは出来ないのです。

このような例はこれまでにもありました。電子カルテが導入され始めた頃、医師からは反発が強かったです。電子カルテがまだまだ未成熟であったこともあって、医療現場に電子カルテを導入することは否定的な意見の方が大半を占めていました。確かに、医師自体が不慣れなこともあって診療効率はかなり下がり、現場ではかなりの混乱が見られました。しかし、今は「電子カルテ」は当たり前になっています。

今では電子カルテに文句を言う医者や、相変わらず手書きのカルテを書いている医者は、「時代に乗り遅れた」だけに過ぎません。そのうち、「昔は診療記録を手書きで書いていたころがあったんだよ」「えー、なんて効率が悪いのオー」と酒の席のネタになることでしょう。

このように、医療技術は最初は抵抗があっっても、導入される道がつけばそれに逆らうことができなくなるのです。AI医療も同じだと思います。あとは、いつの時期に導入するかのタイミングの問題でしかありません。

滝から流れ落ちた水は絶対に元に戻ることは出来ないのです。

AI化で始まる「淘汰」

一般的に、AI時代に淘汰されるのは、

(1) 定型的な仕事のために低コストでかつ携わっている人が多い仕事

(2) 不当に給与が高い仕事

と言われています。

医者や弁護士など、「先生」と言われる職業は(2)に当たります。医者の場合は、これまで「医師国家資格」によって、専門的な知識に「独占販売権」が与えられてきました。知識の専門性、閉鎖性によって高い給与が保証されてきたのです。しかし、ネット情報社会になり、患者さんが気軽に医療的知識を得ることができる時代になっています。場合によれば患者さんの方がよく勉強されていることもあります。

病院に行かなくても、ひょっとしたら自宅でiPadに症状を打ち込むかSiriで質問に答えるかすれば、「あなたの病状は○○です」と答えるアプリも出来ているかも知れません。病院に行かないと診断できない時代は終わります。診断することに対しての価値がグッと下がるのです。正しく診断できて当たり前の時代が来るということです。

業務が大幅に圧縮され、人件費を減らすことができ、判断ミスも減り(そのことで医療訴訟のリスクが減る)、いつも最先端の知識に則った治療ができるのですから、病院経営者にとっては導入に踏み切らざるを得ない時代が来るでしょう。少し前に報道されていた、画像診断でガンの診断をつけていたのに、主治医が知らなかったという信じられないようなミスも起こらなくなります。二重、三重にチェックしてこのような事が二度と起こらなくします。と記者会見されていましたが、そのようなことをしていたら人件費がかさんで病院自体が持たなくなるでしょう。AI医療ではこのようなチェックもコストをかけずに自動で行う事ができます。

患者さんから話を聞いて、検査をして診断に至るまでの過程は、それほど遠くない未来にAI化されるでしょう。かなり特殊な例外的な症例も、全てデーターベースに入っていますから正しく診断できるようになります。「誤診」や「チェックミス」がなくなります。最初はまだまだ精度は高くないかも知れませんが、今のAIは自己学習しますからそういった「誤診症例」もどんどんとデーターベースに積み上げられていき、同じ間違いは起こさなくなります。

診断技術だけでなく、治療方針についてもAIが全て教えてくれるようになるでしょう。外科手術などの実際の手技は出来ないので、治療手技は今後も医師の仕事として残るでしょうが、少なくともガイドラインに沿った治療方針を示すことができるようにはなるでしょう。医師が、実際に行った治療内容を電子カルテに記載すると、AIが「それではいけません。ガイドラインから外れています。」とアラームで知らせてくれるようになるかも知れません。医師個人の勝手な経験で治療を行う事ができなくなるかもしれません。

これは、決して私個人の妄想ではありません。治療診断から治療まで、(あるいはその一部は)AIが置き換わる時代が近づいているのです。どこかのSF映画で見たような世界が、現実化するのです。それが「シンギュラリティ」です。

おそらくは資金的に余裕があり、AI技術を導入できる病院と導入できない病院との間で淘汰が発生するでしょう。AI技術で診断を受けた方が「誤診」がなくなるのですから当然です。導入した病院は、患者さんからも選ばれる病院になるのです。病院間での格差が発生するでしょう。

「既得権益」を守ろうとする団体は必死になって、「それでは患者さんの安全性が守れない」などと訳の分からない理屈を主張するかもしれませんが、患者さんの安全を高めるためにも医療の世界で競争原理が働く事が必要なのです。

そのうち、巷で「あの病院はまだ先生が診断しているんだってさ。」「えー、そんなのありえない。」という会話がされるようになるかも知れません。

医者にしかできないこと、キーワードは「共感」

では、医師にしかできないことはなんなのでしょうか。

手技を必要とする治療は残ります。患者さんの体に触れて実際に治療を行うことはAIには出来ないからです。当分はAIは「手」を持つことはできませんから、「手」を必要とする仕事は無くなりません。

また、心理カウンセリングなども当面はAI化出来ないでしょう。クライアントさんの話を聞いて、「あなたの問題点はネガティブに捉えることです。もっと前向きに考えることが必要です。」などと指摘したところで、クライアントさんの心は全く癒されません。やはり、クライアントさんの心に耳を傾け共感することが必要です。これも今のところですが、AIは心も持つ事ができないからです。

逆に言えば、医師の仕事は「手」と「心」に関わる分野だけが残るという事です。

医療教育も、単に知識を教えるだけではなく(これからはAIがやってくれるのですから)、現場での実践手技と患者さんの気持ちを汲み取れるようなカウンセリング技術を中心に教えていくべきだと思います。これまでおざなりにされてきた共感能力を高める教育にシフトしていかないといけません。

そうです。患者さんの気持ちを汲み取れない医者はこれからどんどん淘汰されていきます。

皮肉な事ですが、AI技術を導入する事でこれまでは知識偏重主義であった医療が心を取り戻すのです。

医療のAI化を表面的に捉えると、「医療に人間味がなくなる。」「機械的で冷たい感じがする」みたいな印象を持つかも知れませんが、誤診率が低下し、医者は共感能力を磨くようになりますから、患者さんにとってはメリットがあるのではないでしょうか。

知識を詰め込む医療の時代は終わり、共感する能力を磨く医療の時代が始まるのです。

 

 

 

 

食物繊維について

私たち哺乳類には、食物繊維を分解する消化酵素の遺伝子がないという話を書きました。そもそも「食物繊維」の定義が、「人間の消化酵素では消化できない食品中の難消化性成分」なのですから、当然といえば当然です。しかし、普段私たちはなんの疑問も感じないで、食物繊維をとっています。

それもこれも、私たちが食物繊維を食べたときに、腸内のマイクロバイオームがこれらを分解してくれ、私たちにエネルギーを与えてくれているからです。そう書くと、まるで私たちがマイクロバイオームに依存しているように思えるかもしれません。

しかし、実は私たちが食物繊維を食べることは、マイクロバイオームにとっても十分なメリットがあるのです。マイクロバイオームにとっては食物繊維は格好の餌になるからです。マイクロバイオームは食物繊維を餌として、増殖することができるのです。マイクロバイオームにとって餌になる食物は、「プレバイオティクス」とも言われます。

このような食物繊維のもつ重要性が分かってきたのは1970年台に入ってきてからのことです。それまでは、食物繊維をとっても結局は吸収されないで便に出ていくだけだと考えられていました。70年台になって、食物繊維がどうやら大腸ガンの予防に役立っているらしいということがわかってきてから、急に注目を浴びるようになってきたのです。

こんにゃくや寒天などを原料に作られた食品が、満腹感があるのにカロリーが低いということで、ダイエット目的でヒット商品になったりもしました。それ以外にも、血糖の上昇を抑える働きや、便秘を改善する効果にも注目されるようになりました。食物繊維が見直される時代になったのです。

プロバイオティクスとプレバイオティクス

最近は、「腸活」という言葉が流行っているようです。「腸活」とは腸内環境を整えること。善玉菌を増やして、腸内環境を維持するためのあらゆる「活動」のことのようです。腸内環境を整えるためには、善玉菌をしっかりと摂取することと、善玉菌の餌になる食物を摂ることが大切です。善玉菌が含まれているサプリメントのことを「プロバイオティクス」、また善玉菌の餌になる成分が含まれているサプリメントのことを「プレバイオティクス」と言います。

プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて摂ることで、より効果的に腸内環境を整えることができます。プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせたものを「シンバイオティクス」という言い方もします。この場合の「シン」とは、協力してという意味の接頭語である「Syn」のことです。「シンフォニー」の「シン」ですね。

少し話がそれましたが、「プレバイオティクス」には食物繊維やオリゴ糖とかイヌリンという成分があります。マイクロバイオームは、食物繊維などとともにオリゴ糖やイヌリンを餌として増殖することができるのです。イヌリンやオリゴ糖は植物性の炭水化物が重合(たくさん繋がって長くなること)したもので、玉ねぎ、にんにく、ごぼうなどに豊富に含まれています。ここで、オリゴ糖やイヌリンは、重合炭水化物(あるいは難消化性糖類とも言います)と言われるもので、炭水化物の一種なのですが、消化酵素で分解できないことから食物繊維の一種であると分類する場合もあります。

短鎖脂肪酸の役割

人はこれらの「プレバイオティクス」を自分の力では消化できませんが、ビフィドバクテリウムという善玉菌の一種は特殊な消化酵素を生成して、プレバイオティクスを食料源にします。その時にできるのが、「短鎖脂肪酸」と言われるものです。

「短鎖脂肪酸」は、プロバイオティクスがプレバイオティクスを食べた後の「排泄物」であるということもできますが、じつはこの短鎖脂肪酸が、腸内環境を整える上では非常に重要な役割をしています。

「短鎖脂肪酸」には、腸内や体全体のの炎症を抑える作用や、腸管免疫を調整する作用があります。あるいは、肥満を抑制したり、血糖を下げる働きもあるのです。それ以外にも、「短鎖脂肪酸」はガンや動脈硬化などさまざまな疾患の抑制効果があることが、次々に見つかっています。「単鎖脂肪酸」がこのような生理的な活性を持つことがわかってきたのは1990年代になってからのことです。私たちが学生の頃は全くこのようなことは教えられてきませんでしたが、今や消化器領域の研究で最先端であるとも言えるのです。

食物繊維などのプレバイオティクスをたくさん摂ることで、腸内の善玉菌が増えるとともに、短鎖脂肪酸がたくさん産生されます。短鎖脂肪酸がたくさん産生されればされるほど、腸内環境が整えられ、マイクロバイオームが安定し、さまざまな疾患を起こすリスクが低くなるのです。

 

* 今回腸内フローラを意味する言葉として「マイクロバイオーム」という用語を使用しています。

読者の方から、これは「マイクロバイオーター」ではないかというご指摘をいただきました。

「腸内細菌」という意味では「マイクロバイオーター」が正しいです。これは、便を培養して、どのような菌が繁殖したかを判定することが前提になっています。
ただ、最近ではいちいち培養をしないで、いきなりDNA解析装置にかけて腸内フローラを判定するようになっているため、「マイクロバイオーム」の方が一般的に使われるようになっています。

そのため、今後はこのブログでも「腸内フローラ」を意味する用語として「マイクロバイオーム」を使用します。

 

 

 

 

コアラとユーカリの葉

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コアラはどうしてユーカリの葉を食べるのか?

コアラがユーカリの木を食べてると言う事は皆さんご存知のこと思います。コアラはユーカリの葉っぱしか食べません。

ところで、このユーカリの葉には、シアン化水素という有毒な成分が含まれています。またユーカリの葉は繊維成分が多くて硬いため消化が非常に悪く、栄養成分が全くないことをご存知でしたか?

さらに、驚くことにコアラの遺伝子には、ユーカリの葉(繊維質のセルロース)を消化吸収する消化酵素を作る能力はないのです。

では、コアラはどのようにしてユーカリに含まれる有毒な成分を無毒化し、消化吸収する酵素がないのに、栄養分を摂り入れているのでしょうか?

その答えは、コアラの腸内環境に住むマイクロバイオームにあります。コアラの腸管の中にはユーカリの毒素を無毒化したり、ユーカリの葉の繊維質を分解してそこから大量のエネルギーを取り出すマイクロバイオームが生息しているのです。

まさに、コアラと腸内フローラが「共生」しているということです。

マイクロバイオームについてはこちら

コアラの赤ちゃんとマイクロバイオーム

コアラの赤ちゃんは、生まれてから6ヶ月まではお母さんの母乳だけを飲んで腹袋の中で生活します。生後6ヶ月をすぎると母親の腹袋から顔を出すようになります。そして、母乳だけに頼る食生活から、ユーカリの葉を食べる食生活へ移行していきます。コアラの赤ちゃんも生まれたばかりの時には、腸管の中にはユーカリの葉を分解するマイクロバイオームはいません。

その腸の中にマイクロバイオームの「苗」を植え付けるのは、母コアラの仕事です。時期がくると、母コアラは、自分の便を「離乳食」として食べさせます。離乳食になる便は、「パップ」と呼ばれ、この時期にだけ出すことができます。「パップ」には消化しやすく分解されたユーカリの葉と腸内細菌が豊富に含まれています。「パップ」は生まれたばかりのコアラの腸にユーカリの葉を分解することのできるマイクロバイオームを届けるのです。腸の中にマイクロバイオームが定着することで、コアラの赤ちゃんはユーカリの葉を食べることができるようになります。

ユーカリの葉を食べることができるのは「コアラの特技」ではなく、実は「コアラの腸のマイクロバイオームの特技」だったのです。

ヒトの赤ちゃんの場合

実はこのようなことはコアラに限ったことではありません。我々ヒトも、腸のマイクロバイオームをお母さんから受け継ぎます。

生まれてくるばかりのヒトの赤ちゃんは産道を通って出てくるときに、産道内のマイクロバイオームを飲み込みます。新生児の腸の中にいる微生物の菌種や菌株は、お母さんの膣内のそれと最も近いことがわかっているのです。

お母さんが妊娠すると、膣内のフローラは通常の場合から変化し始め、ラクトバシルスという菌が増えてきます。ラクトバシルス菌は乳酸を分泌します。乳酸は膣内を酸性に傾けるため、雑菌が繁殖しにくくなるのです。さらに、ラクトバシルス菌はバクテリオシンと言われる自然の抗生物質を作り出します。生まれる時の赤ちゃんの腸内に入ってこようとする雑菌を殺す役割を果たしているのです。赤ちゃんが産道で出会うラクトバシルス菌は、膣を守るために膣にいるというよりも、これから生まれてくる赤ちゃんの腸内に健康なマイクロバイオームを作らせるためにそこにいると言ってもいいのです。

お母さんが、これから生まれてくる赤ちゃんのために、自分の膣内のフローラを自然に変化させるとは、とても神秘的で素晴らしいと思いませんか。

起立性調節障害の現状

当院には、小学校から中学生、高校生の方で、慢性疲労症状や頭痛、吐き気、めまいなどの症状で学校に行きたくてもいけない子供たちが多数受診されています。

症状が現れ始めた当初は、単なる「サボリ病」ではないかと勘違いされ、両親や学校の先生にも理解してもらえず、一人で悩んでいる子供達も多くいます。ご両親も流石にこれはおかしいと思い、病院を受診しても、専門医でない場合は、「検査をしても異常はないのでしばらく様子を見ましょう。」と言われたり、たとえ正しく「起立性調節障害」と診断されても、「若い子供がなる病気で、一時的に自律神経が乱れているだけだから、様子を見ていれば治る。」と言われることが実に多いのが実情なのです。中には、そう言われて10年たっても慢性疲労の症状が続き、まともな社会生活ができない子供たちもいます。

「起立性調節障害」の専門病院と言われるところもない訳ではありませんが、体の姿勢によって血圧や脈拍がどうなるかを調べる検査を受けて診断や病型分類はされても、いざ治療となると一時的に血圧を上げるような薬(メトリジン、リズミックなど)や漢方薬を処方されるだけで、根本的治療からは程遠いと言わざるを得ません。

 

起立性調節障害の根本治療

以前にもブログで書きましたが、当院を受診されている起立性調節障害の子供たちを80名の検討をしたところ、約8割の患者さんが中等度以上の「副腎疲労」がありました。さらに、副腎疲労をきたす病態を色々と調べたところ、腸内環境が悪化した結果起こってくる「リーキーガット症候群」や「腸管カンジダ症」、あるいは「重金属の体内の蓄積」が認められることが多いのです。

さらに、「絶対に100%治る」とは言えませんが、これらの病態を改善する治療を行うことにより、かなりの患者さんで何年来改善しなかった「起立性調節障害の症状」が改善してきます。

まだまだ、起立性調節障害が起こる病態については、専門的な研究が行われなければいけませんが、これまでとは違った観点からこの疾患を見ることがとても大切だと思っています。

小児科の先生、あるいは起立性調節障害の患児を見る機会のある先生にこそ、是非ともこの事実を知っていただきたいと思います。

参照ブログ

起立性調節障害は副腎疲労だった(自験例の検討)

起立性調節障害における重金属の蓄積の重要性

起立性調節障害の学習障害について

さて、今日本当に書きたかったことはこれからです。

最初にも書きましたが、起立性調節障害の患者さんは最初は「サボリ病」と間違われることが多く、家族や学校の先生からも理解してもらえないことが多いです。決して、サボりたいわけではなく、学校に行って勉強をしたいのに、集中力が続かない、長時間座って机に向かうことができないため、勉強をしたくてもできない場合が多いのです。

周りから理解を得られないことに加えて、周りの友達からも勉強で取り残されるという不安感がとても強いのです。罹病期間が長くなればなるほど、人生の目標を見失ったり、自分自身の存在意義まで見失ってしまう子供もいます。心の中にぽっかりと空いた、「空虚感」を埋めるための手段としてスマホやゲームにはまってしまっている子供も多いのでなないかと思います。

唯一時間を潰すこととして、一日中横になりながら、スマホをいじったり、ゲームをしている患児もいます。

決して、そうしたいからそうしているわけではなく、何もできない空虚な時間を埋めるために、他にできることがないという場合もあります。

自宅での学習をサポートする教材

体調を改善する治療を行うことは当然ですが、体調不良のため学校に行きたくてもいけない子供たちをたくさん見るにつれて、何か他にできることがないだろうかとずっと考えていました。

そしてたまたま、自宅でスマホで無料で学習できる。「スクールTV」というシステムがあるということを知りました。ネットで色々なセミナーを開催したりすることは「ウェビナー(webinar)」を呼ばれ、これからの講演会やセミナーの主流になってくるでしょう。また、塾や予備校での講義もネットでの配信をするサイトも増えてきているようです。

「スクールTV」はまだ小学校と中学校の義務教育学習にしか対応していないようですが、これからは他にもネットで教育サポートシステムが増えてくるのではないかと思います。これからは、学校に行けない子供でも、自宅で勉強できるようなサポートシステムが充実してくる可能性が高いと思います。

本来は一番楽しいはずの青春期に自分の思うように活動できないことは、患児本人にとっても辛いことですが、それだけではなく社会にとっても大きな損失になります。全国に70万人とも100万人とも言われる「起立性調節障害」の子供たちをサポートするためのネット学習システムがますます発展してくることを願わずに入られません。

そして、今は自分のしたいことができない子供たち自身も、決して自暴自棄になるのではなく、できる範囲で、自分の生涯を取り戻し、自信と希望を取り戻すためにこのようなシステムを利用して、可能な範囲で学習して貰いたいと思います。

スクールTVについてはこちら