今日は、受診してくださった患者様(女性)を何人も泣かせてしまいました。

それぞれ持っておられる事情は異なるのですが、自分の生きている世界が「生きごこちが悪い」という感覚をお持ちでした。病気とは全然関係のない話を伺っている中で浮き上がってきたのは、

「自分自身を優先して考えることが出来ない」

というテーマでした。

ある方は、お金に関することで、また別の方は時間に関係することで自分自身を優先できず、周りを優先してしまい、そして、自分を優先すると罪悪感を感じてしまわれるという点で共通していました。
そういう時は、単に「病気」の問題ではないのです。単に「お金」や「時間」の問題でもないですよ、という話をさせていただきます。
自分自身を愛して、どれほど大切に思ってあげることが出来るか、「自尊」の問題なのですね。
そのことに触れた時、患者様の目から涙が溢れだしてきました。

ああ、そういうときにはいつも思うのです。
今はどうしようもないと感じてしまう「制限」や「枠」でも、それを超えると本当に別の世界が広がって楽で楽しい人生に変えることが出来るのです。

「自分自身を優先して考える」というテーマは、一見病気とは何の関係もないように思われるかもしれませんが、実は一番深いところでの根本的な原因になっているのではないかと、わたしは思っています。
単に症状を和らげるとか、病気を治すという今までの医療の観点から見るととても「異端」であると感じられるかもしれませんが、私は患者様の生き方が楽になって幸せを感じることが出来るようになったと言って頂けるのが何よりもうれしいと感じるのです。

私が、「気づきのためのワークショップ」という医者らしからぬイベントを行うのもそのためだと言えるかもしれません。

http://ameblo.jp/sna10826/entry-11583069819.html
今回の応募は第一期の時のような勢いがないですねぇ。
このままでは開催中止なんてことになるかも、です。(苦笑)
ま、それはそれでありですかね。自然体でいこうと思います。