病態としてまだあまり広く認識されていない病態として、「機能性低血糖症」、「副腎疲労症候群」あるいは、「消化管漏出症」などがあるということについて書いてきました。

女性に特有である「更年期障害」や「月経前症候群」についても、本人にとってはとても不快な症状ですが、そういう病態があるのだということを知らないと「不定愁訴」で片づけられてしまいます。その根底には女性ホルモンのバランスが崩れた状態があることが分かってきています。

また、月経前症候群(PMS)は生理前に易疲労感、頭痛、腰痛、めまい、腹痛、性欲の減退などさまざまな「不定愁訴」が起こる病態ですが、そのベースに副腎疲労や血糖の調節障害、あるいは甲状腺機能低下症などが隠れている場合もあります。
病態がお互いに複雑に絡まりあっていることも多いので、診断名や治療法にしばられるのではなく総合的な観点から、「目の前の患者さんに何が起こっているのか」を推察することがとても大切であると感じます。

また、女性のかかるガンとして乳ガンや子宮内膜ガンは、エストロゲン優位の体内ホルモンのアンバランスが深く関係していますが、他のミネラルやビタミンの不足状態がないかをきちっと鑑別した上で、治療することが必要であると思います。

小西統合医療内科では、総合的な観点から女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の測定やホルモンアンバランスの補正をさせて頂きます。