私たちの身体には毎日3000から6000個のがん細胞が出來ていると言われています。その数がどれほど正確かどうかは別としても私たちの身体には「癌免疫力」という自己治癒力が備わっていて、これらの細胞を自然に排除することが出来ます。
「癌免疫療法」はそれをサポートしようという治療法で、今までの三大療法よりも少し上流を意識した治療法ということができます。当院でも「癌免疫療法」は導入しないのかという質問をいただいていますが、現在のところは導入する予定はありません。その理由はいくつかあります。

「癌免疫療法」は身体の中の自分の免疫細胞(リンパ球)を採取し、体外で活性を高めて元の身体に戻すという方法です。ご存じのとおりとても高価な治療法ですが、その治療効果にはかなりの個人差があります。

私の考えではその原因の一つは、いくら体外で癌免疫細胞の活性をあげても、「癌免疫細胞が十分に機能する体内環境」が整っていなければ一時的な効果で終わってしまう」ということがあげられます。すると何度も何度も高額の治療を繰り返さないといけないことになります。
癌をお持ちの患者さんには、
腫瘍増殖因子などといったある種の「サイトカイン」というさまざまな炎症性物質が通常のレベル以上に体内に存在しています。そして、これらの炎症物質が癌免疫細胞の働きを抑えてしまうことがあります。この炎症性物質がたくさんあるということは、「癌免疫細胞」が正常に機能するための「体内環境」が整っていないということです。「癌免疫療法」が効果的であった方は、きっとこの「体内環境」が整っていた方であろうと思います。

決して「癌免疫療法」を否定するのではありませんが、私はどちら
かというと「癌免疫細胞が十分に機能する体内環境」を整えてやるほうが重要だと考えています。
「体内環境」きちんと整えれば、わざわざ体外で癌免疫細胞を活性化してやらなくても身体の中にある「癌免疫細胞」は勝手に活性化して十分に機能するようになるからです。
「癌免疫療法」を受けようと思う場合には、ただ単にこの治療を受ければ治してもらえるんだという意識ではなく、自分の力でこの「体内環境」を整えてみせるという強い「意思」が必要だと思います。

上に書いたサイトカインなどの炎症性物質や活性酸素をコントローするうえで「還元電子治療」はとても有効です。
まずは、短期的にこれらをコントロールしながらさらにその上流へのアプローチを進めていくことが「根本的治療」になるのではないでしょうか。
そして、何よりも「自分で自分の病気を治す力があるのだ」という強い意思を持つことが重要です。そのために私たちは上流に対してのアプローチとして「統合治療的カウンセリング」を提供します。

「小西統合医療内科」の癌治療に対しての3つの柱は
①還元電子治療
②遠赤外線温熱療法
③統合治療的カウンセリング
です。

そして、これらは何よりも患者さんご自身が、自分で病気を
治すことのできる力を高めることを目的としています。
決して、医者やいろいろな治療法が病気を治すのではないのです。「高額な療法を受けないと癌は治らない。」ということは絶対にありません。希望を持ってください。