私たちはつらい経験や悲しい経験、あるいは楽しい経験をたくさんします。そして、ふつうはその出来事の中に「つらさ」や「悲しみ」や「楽しさ」が入っていると思っているのではないでしょうか。

前回、前々回でご紹介した「思考実験」をしてどのように感じられたでしょうか。今までは起こってくる出来事の中に「喜び」や「悲しみ」などの感情が入っていると思っておられた方も多いかもしれません。しかし、本当は私たちの心の中にある「記憶」を「出来事」に張り付けているだけなのだということが分かります。

そしてこのような「記憶の皮」を一枚一枚剥いで行くと、「悲しい出来事」や「つらい出来事」などはなかったということに気づくのです。出来事は出来事としてただ起こっているだけです。

例えば、「病気」にしても同じです。

「病気はつらいものだ」
「病気は不幸だ」
「病気になると自分のしたいことが出来ない」

私たちは「病気」という「出来事」に、実に様々な「記憶の皮」をかぶせて、それが動かしようのない「真実」であると思い込んでいるのです。

起こっている出来事にいろいろな感情や想いを抱くとしたら、それは「記憶の皮」が被さっているからです。
そして、その「記憶の皮」をかぶせているのは他ならない自分自身です。
もうこのような経験はしたくないと思った時、出来事を変えることは出来ないかもしれませんが、「記憶の皮」を別のものと変えることが私たちには出来ます。

そのためには、最初の時期には
「どうして自分はこのような『記憶の皮』を取り入れてしまったのか」
を見つけるための「探検」が必要な場合があります。

5月に大阪の中津に出来る「小西統合医療内科」では、このような「内面への探検」をサポートするためのカウンセリングを行います。

小西統合医療内科の公式フェースブックページは
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