〜動的再建(遊離筋肉移植)を受けるまでの経緯〜

病院選びは、ネットで顔面神経麻痺専門外来で検索。医師が学会に参加しているか等を重要視し、調べ、決めました。手術についてのセカンドオピニオンはしていないです。(遠方なのもあり、現実そんなに多く受診が出来ないのと、仕事も入社したばかりで休みが取りづらかった)

初診時、柳原法で顔の動きを確認。
少し動く私の顔を見て、
「うーん、完全麻痺ではないね。作り笑いは出来てるけど、自然な笑いをした時、凄く不自然だよね。ごめんね。私の患者は全員顔面神経麻痺なので、小さな事でも気づいて色々言っちゃうけど、専門医だから言ってる訳で、本人が気にしてない事も言っちゃうかもしれない。気にしないでね。」と言われる。フォローが優しい。

追記(手術の際、神経に筋電図を当てた所、反応なし→完全麻痺と断定されました。なぜ少し動いていたのか不明。)

麻痺になった経緯を詳しく聞かれる。
(当時2歳で状況がわからない為、親を連れて行き、説明してもらう。転落後、骨折した訳でもなく、出血していたわけでもないが、落ちた瞬間から泣き顔が片側動いていなかったらしい。未だに原因不明。23年前の田舎の医学なので仕方がないと思っている。医師の見解だと、捻挫か打撲をしてしまい顔面神経に影響したのだろうとのこと。打ち所が悪かった。)

mさんが気になっている所を教えて?と言われる。瞼の盛り上がりと答えたら、瞼のプレート除去術は早急にした方が良いとのことで、そちらを先に行う事になる。

術後、3ヶ月に1回の外来受診をしながら、毎回柳原法を行う。点数は聞いた事ない(笑)

「笑って〜、自然に笑って〜」
23年目になると、笑う時、自然と健側の動く力を抑え、麻痺側に合わせるようになっていた。どうやら、その作り笑いが先生は気になっている様子。

不意に笑わせられると、「やっぱり健側に寄っちゃうね〜」と言われる。その時、初めて、遊離筋肉移植の話が出る。「体の筋肉を移植し、神経を健側に繋げると、もっと自然な笑顔が出来るようになると思うんだよね。」

そこで、手術について詳しく聞く。

動くようになる確率は、8〜9割。
動くには、半年〜1年掛かる。
動かなかったとしても、今の状態より悪くなる事はない。
メスは入れるけど、耳上や顎、脇、太腿なので、見た目傷が分かりにくい。
傷が残るのがデメリットでもある。

発症から23年経過の陳旧性顔面神経麻痺の為、手術の決断は本人に委ねられ、且つ急がないとのことで、家族としっかり相談して、決めるように。と言われる。

決断には1年かかりました。

決断の決め手となったのは、
①自然な笑顔が作れるようになれるかもしれない
②もし効果が出なくても、今より悪くはならない

この2つでした。

やらない後悔はしたくない、昔からの考えで決めました。両親に報告すると、mが決めた事だから応援する。とのこと。

手術の説明は親も連れてきて下さい。と言われていたので、親を連れ、外来受診。

手術を受ける事が決まりました。

長くなりましたが、手術決断の経緯です!



以前、投稿した記事を修正しました。
より詳しく、私の症状や術歴について書いたので、もし良ければ参考にしてください!