ここで"くろしお丸"に乗り換え。
伊豆諸島最南端の島である青ヶ島を目指します。
船の運航頻度は週にら4〜5日程度。
それに加えて悪天候による欠航が多く、年間の就航率は6割とも言われています。
青ヶ島が国内トップクラスで上陸困難と言わられているのは、こういう交通事情を抱えているからなのです。
出港時刻は9時半。
八丈富士をバックに停泊する"橘丸"とお別れ。
乗客は全員で4名。
"橘丸"から乗り継いだのは我々のみでした。
この"くろしお丸"は貨物船に客室がくっついてるような規模なので、季節問わず賑わうような事はあり得なさそう。
"橘丸"に比べて船が小さいことと、その名の通り黒潮を突っ切って走るので揺れる揺れる揺れる。
強めの酔い止めを飲んでおいてホント良かった。
客室はカーペット敷きのエリアと、座席が並ぶエリアの2つがあります。
出港後は甲板で海を眺めていた我々は、やがてカーペットエリアへと移動。
到着までは2時間以上あるので再びの仮眠タイムとします。
余談ですが、
こちらはトイレ内にある"嘔吐専用トイレ"。
こんなん初めて見た…。
それくらい船が揺れやすく、酔いがちな海域を走るということなんだろうか。
強めの酔い止め飲んでおいてホント良かった。
仮眠から目覚めると、
前方に島が見えてきました。
時刻は12時過ぎ。
到着まであと30分。
ここから徐々に島が大きくなっていく感じが堪らなくワクワクするんよね。
おぉ…。
青ヶ島は360°が断崖絶壁。
とても人が定住しているとは思えません。
崩落してはコンクリで舗装を繰り返してきた歴史も海から感じることができます。
やがて青ヶ島唯一の港"三宝港(さんぽう-こう)"が近づいてきました。
この日は海が穏やかだったため難なく接岸に成功しました。
上陸難易度SSクラスと言われる青ヶ島に、こうも簡単に着けてしまうだなんて。
港からの眺めも圧巻。
遥か上まで崖が続いています。
船の下りたのは3人だけ。
残りの1人は、あろうことか八丈島へ折り返していくそうで。
何しに来たんだろう。
せっかく青ヶ島までやって来たというのに、その地を踏まずに帰るだなんて。
港でさっそく青ヶ島名物を発見。
青ヶ島の港では漁船を係留しておくことができないので、こうして高台に置いてあるわけです。
漁へと出るときはクレーンで船を海へと降ろすため、その光景を指して"空飛ぶ漁船"なんて言われているそうな。
予約していたレンタカーに乗って宿を目指します。
宿でチェックインをしながらお昼ご飯。
明日葉と芋の天ぷらうどんを頂きます。
青ヶ島には飲食店が存在していないので、宿は基本3食つき。
お腹いっぱいまで食べて、いよいよ青ヶ島観光の本番が始まります。
続、