無庵日録 (1280) 必然の人生に | 無庵日録

無庵日録

 会津八一先生の「学規」を規範としたい。▲ふかくこの生を愛すべし▲かへりみて己を知るべし▲学芸を以って性を養うべし▲日々新面目あるべし

2024/08/23 (金)

 毎日同じような日が続いていると思うが実際は一日として同じ日はない。一日一日が迅速に過ぎて行くことも気付かず過ごしている。仏法は諸行無常無常迅速と説き人生を考えさせてくれる。

 

 人生は徐々に変って行くようで突然に変ってしまう事もある。<生老病死>を必然の意と受けとめることで人生はすべて突然でも偶然でもなく必然と受けとめることが出来る。

 

 三十代のある日に四天王寺講演会で出会った言葉がある。そこで講師の東京大学印度哲学科で仏教哲学を学ばれた紀野一義先生の言葉がある。「人生は挑戦し肯定し楽しむべし」

 

 その肯定の意を自己流に、すべての喜怒哀楽を必然の出会いと受けとめて行動してきた気がする。余談だが最近親戚の若い女性との談話で聴いた必然と言う言葉が好ましかった。

 

 彼女は交際中の彼と結婚を望んでいたが何事も必然と思い待っていると。そんなある日彼氏から一級建築士に合格したと108本の薔薇でプロポーズされたのである。