日本の映画やドラマで独学し、それから資格勉強をして日本語ペラペラになったJ君。



私はその話せるようになるまでの過程を見届けています。




お前はやらんのか?っという冷たい言葉が聞こえそうですがそこはスルーします。←





6年前、J君の日本語は本当に少しでした。


私も少しの韓国語しか話せず、毎日片手に辞書を持ち、



「ちょっと待って」




沈黙の後、ゆっくりと二人で会話するというのを繰り返していました。





言語を習得するのは本当に難しいです本当に。






そんな毎日を過ごしていたある日の事です。


J君から電話がかかってきました。


毎日、帰るコールをするので、その電話だろうと軽い気持ちで携帯をもった途端、


私には衝撃が走りました。









「おら、これから、家にけぇるだ。まっとれよ」






え?今、なんて?( ^ω^ )




「おら、これから、家にけぇるだ。まっとれよ!」 


がちゃ。ツーツー






今のは何だったんだろうか?


今朝まで北海道弁だったJ君が、いきなり田舎の子になっているのはどうしてだ。


J君が帰宅するまで、私の心の中は複雑な気持ちでいっぱいでした。


まさか・・まさか・・あいつ・・・浮気してるとかじゃないよね?


付き合い始めだったので、不安でしかたなかったんです。




ただいまー!!




返事は普通。 よし!OK。




おかえりー。








おら、疲れただ、飯食べるだよ。




( ^ω^ )?ねーねー 


さっきから変な日本語なんだけど、何?それ?




おらのことけ?





( ^ω^ )おら・・・おら・・

ってどっから覚えたね!







あれ?これは日本語じゃないの?だって、アニメでしてたよ。




いつ見たの?



仕事の休憩中とか通勤中とか最近見てるんだ♪



まさか・・・それって・・・ ドラゴンボールじゃない?



うん!うん!それそれ!!面白いよね!






J君の浮気相手は





孫悟空



勝てない・・・彼には私も夢中だった。


アニメを見ない私も悟空は恋人だったよ。

だけど悟空に子供が出来た時、ショックだったなぁ~

あんなに無邪気な顔して、することはしたんかい‼︎

内心、突っ込みを入れてたよ。



さぁ、J君、思う存分ドラゴンボールの世界へ行っといで。



しばらくの間、ドラゴンボール時代が続きました。


あれって結構長いですからね。


ブームが去るまでは、孫悟空と私が会話しているような感覚でした。




毎日毎日、新しい悟空語を身に着けては私に披露する毎日。



悟空ブーム早く去らないかな( ^ω^ )?



密かに思っていた時期です。







それからしばらくしてドラゴンボールを全て見たJ君は北海道弁へと戻りました。


話しやすい。本当に話しやすい。なんて話しやすいんだ!!


普通って素晴らしい!






次にJ君はドラマブームへと変更しました。


「キムタクドラマシリーズ」です。







キムタクブームがくるのかと思っていたんですが、全く訪れず、終了。


ただ単に、ドラマが面白かったというだけで終わりました。



「待てよ」



このフレーズ、絶対真似すると思ったのに、J君にはピンと来なかったようです。


疑似キムタクとは話すことは出来ませんでした←





動画勉強が飽きたんでしょう。


また、いつものように辞書を片手に会話する毎日が始まりました。


あれってなんていうの? 


これってどういう意味?


2人で和気藹々で話していた時の事です。


突然、J君の表情が変わりました。


なんだろう??何言いたいんだろう??










「腹が減ってるってばよ!」





こ・・・これは・・・








ナルトブーム到来!!








めんどくさいブームだなっオイ! ←



やはり、しばらくの間、疑似ナルトと会話する毎日が訪れました。


ナルトを見ていない私には、ナルト語は難しく、何をいいたいんだかわからず、


J君の聞き間違いもあるので、ナルトの動画を見せてもらい、


これは、こういっているんだよっ とナルト語で勉強した時代がありました。




動画で勉強するのはとても良いのですが、勉強する時は、



それはこういう意味だよっと教えてあげるネイティブも必要だと思います。


私もそうですが、ドラマで聞いた事をJ君に言ってみたりして会話しますが、




そんな言葉使わないよ。本来はこうだよ。



っと教えてもらいながら言語を学習しています。








しかし、それでもダメだった時があります。



J君は東京との取引を主にしているのですが・・・・



衝撃的な電話対応を聞いてしまいました。










んだっそうだ そうしなきゃだめだべ











まさかの北海道弁!!







私達と暮らして長かったからでしょう。


私も北海道人だからでしょう。


J君は平然と標準語を話しているかのように、電話していました。




でもですね。


わたし、「んだっ」とか「だべ」とか使わないんですよ。


J君に印象付けた相手・・・それは・・・・











J君には、それは北海道弁で、標準語と違うよと教えました。



そんなこんなを経て、今のペラペラJ君がいます。




時に間違えながら、時に披露してみたりしながら、J君はペラペラになり、


私はドラゴンボールを最初から最後まで見る事になり、


キムタクドラマを全て制覇し、全く知らなかったナルトを知る事が出来ました。






わたしの韓国語の勉強法とは?



その話はまた今度 ← 逃げ腰。