初めてその
ジジィに遭遇したのは
今から7年?とかの
ユニクロでした。
その日買った
デニムの丈直しを
受け取りに行ったら
ジジィは
まっさくの前に
並んでいました。
ジジィが
引き換え証を差し出し
店員さんが
番号を確認してから
ズボンを
カウンターに置き
「こちらでお間違え
ないでしょうか?」
便宜上
そう聞くじゃないですか
そしたらそのジジィ
「知らないよ。
こんな安い店の
安物のズボンなんか
いちいち覚えてる
訳ないだろ
そっちで確認してよ」
ハァ??
店員さんも
まっさくもびっくり。
困りながらも
店員さんが
「こちらでも番号確認致しましたが
お客様ご自身での
確認も頂く事に
なっておりますので」
おどおどしながらも
職務を全うしようとするも
「だからこんな
安物のズボンが
どんなだったかなんて
いちいち覚えてる訳
ないに決まってんだろ」
安物の店で安いズボン買ったの誰やコラ。
この辺りから
短気なまっさくは
トリガーに指が
掛かった状態。
その後もジジィは
「イタリアで20万
出して作らせた時の
ズボンは流石に
覚えてるけど
こんな安物なんか
覚えてらんないよ」
突然のイタリア自慢。くっそどうでも良いわ!!!
これはもう外から
店員さんを助けるしかない。
まっさくは
ジジィの背後から
ぬっと顔を出し
「すみません
急いでるんですけど
後どの位で終わりますか?」
丁寧に
圧をかける
ジジィがギョッと
振り返り目が合ったので
何か言われたら更に
言い返してやろう、
オラ、掛かって来いよ!!
たぎる闘争心を
フルオープンで
スタンバイしていたら
ジジィはまっさくから
視線を反らし
「ああ、もう
それだよ、それ。
どうせ安物だから
何でも良いよこんなの」
やっと認め
ズボンを引き取り
店を出ていきました。
やった!!!
お前は
一生ご自慢の
イタリア製のズボンを
擦り切れるまで
履いてろ!!
ケツの部分に穴開け!!!
二度とユニクロ来るな
バーカ、バーカ!!!
それから数年後
近所のコンビニに
コピーを取りに行ったら
高齢のご夫婦が
何か不穏な感じで
機械の前に並んでいました。
小柄で品の良い
おばあ様が
最近の複雑なコピー機を扱えず
旦那らしきジーさんが
変わりに操作してる
様子なのですが
「ったく、何にも
出来ねぇのな。
こんな簡単な事が何で
出来ねぇんだよ」
高圧的に言い
乱暴に電子ボタンを叩き
「バーン!」と
わざと音を立てて蓋を閉める。
マダムは
怯えて今にも泣きそうに
縮こまっている。
「本当に何にも
知らないんだな。
こんな簡単な事が
出来ないのに
何しに来たんだよ」
ジジィの物言いを
聞き続けていたら
(こいつ、ユニクロの
クレームジジィ
だ!!!)
唐突に思い出しました。
背格好もそうだし
何より声が同じなんです。
(まっさくは声オタク)
相変わらずの
くそジジィっぷりだな。
奥様可哀想…
こんな旦那じゃ
毎日地獄でしょう。
いっそ1人で来た方が
良かったんじゃ…
心の中で勝手に
想像していたら
「ご迷惑お掛けして
すみませんでした」
コピーを終えたマダムが
頭を下げると
ジジィは更に偉そうに
「ああ、もう良いから
さっさと退いて。
俺、あんたみたいに
暇じゃないんだよ」
しっしっ、と
雑に追い払われ
マダムは逃げる様に足早に
店から出て行きました。
他人!?他人だったの!?
マダムがどれだけ
慣れない機械に
手間取っていたか知らないけど
あれが人に教える態度かよ!!!
本当に最低なジジィだな。
夫婦間の事かと思って
我慢してたけど
他人同士と知ってたら
割り込んでやったのに!!!
罵倒されながら
マダムはどんなに
悲しい気持ちだっただろう…
嗚呼、まっさくが
もう少し早く来ていたら
何かが変わったかも
しれないのに…
(しょぼん…)
とてもとても
イヤな気分になり
ジジィの後ろで
げんなりしていたら
「ん?あ?あ?
…あ?何だこれ、
変だな、あ?ああ?」
ジジィがコピー機を
操作出来ず
分かりやすく困り始めた。
「あ?何でだ…?
いつもは出来てるのに
あ?あ?何か変だな…
なんだこの画面
このボタン何だ…」
先ほどまでの
勢いは消え
ひたすらコピー機に
弄ばれている。
チャンス
到来。
「あの、良かったら
お手伝いしましょうか?
(ニコッ)」
ほらよ、情けを掛けられる気分はどうだ?お前みたいなタイプには最大の屈辱だろう?
サイコーだぜェェェ!!
ぐへへへへ!!!
まっさくに
声を掛けられた途端
ジジィはワタワタと
紙を取り出し
「や、大丈夫です!
お先にどうぞ!!」
お利口な言葉遣いが
出来る様になっていました。
しかし私は
底意地が
くっっそ悪いので
「いえ、こちらは
全く急いでませんので
どうぞごゆっくり」
逃げ場を
奪う。
「や、あの良いです!
本当にお先にどうぞ!
いや~でもおかしいなぁ…」
ぶつぶつ言いながら
ジジィはまっさくの
後ろに大人しく
並び直しました。
マダム、仇は取りました。
(ウヒャヒャヒャ!!)
なのにですよ、
最近また
近所のスーパーの
レジで大声で文句垂れてる
このジジィを
見かけましてね…
もうこれ絶対
かなり近所に住んでて
生活圏丸かぶりだろ。
何でこんな
くそジジィを何度も
見なきゃならんの。
何かの呪い?
特級呪物?
五条悟の出番かな??
もう本当
こういうジジィ
見る度に






