まっさくが
小学一年生の夏休みの
話しです。
盆踊りがあり
とても楽しみに
していたのですが
夏風邪を引き
当日寝込んでしまいました。
タオルケットの中で
幼いまっさくが
悲しくて
しくしく泣いていると
「チィは何が一番
楽しみだったの?」
母が聞いてくれ
(※チィ→まっさくの愛称)
「すもも飴が
食べたかったの…
うえ~ん」
答えると
悲しさが倍増し
更に涙が溢れる娘に
「じゃあ、お母さんが
買ってきてあげる!!」
母は笑顔で
立ち上がり
「自転車でピューンって
行ってすぐに帰って
来るから待っててね!!」
宣言すると
瞬く間に飛んで行き
10分もしないで帰宅
そしてその手にはすもも飴を10個持っていた…
びっくりしている
まっさくに
母はため息をつきながら
「すもも飴1個買ったら
ビー玉弾く
パチンコ台みたいな
くじ引きやらされて。
急いでるから
適当にやったのに
一等賞になっちゃって
10個も!!
みんな見てるし
自転車あるし
チィ待ってるし
どうしよう~って」
キッズ達に取り囲まれ
「スゲーッ!!」
「マジかよ!!」
「良いな~!!」
の大合唱の中
すもも飴を10個渡され
両手がふさがった母は
隣の焼きそば屋さんに
お願いして入れ物を2つ頂き
広げたパックに
すもも飴を並べ
自転車のかごに入れて
慎重に
帰宅したそうです。
屋台のくじ引きって
一等が出ない様に
細工されてると
思ってたんだけど
とりあえずうちの母には通用しないらしい。
すもも飴は
流石に一度に食べきれず
翌日に残りを
食べたんですが
(当日に家族にも
振る舞ったんですが
不人気でした。
何故??)
モナカはしなしな
飴はどんより
すももはカリカリ感が
消滅してて
完全な別物に。
それでも
いつも忙しそうに
していた母が
具合の悪い
まっさくの願いを叶え
謎の強運まで
見せてくれ
何だかそれが
本当に母らしくて
面白いのに
誇らしい。
嬉しくて
楽しくて
美味しい記憶。
9月もヨロシクだぜ~




