入院生活中盤で、毎日の血糖値検査が唐突に加わりました。
私はタカダジュンジ並みにテキトーな性格なので
「はいはい、どうぞ。好きにしてちょんまげ」
みたいに流して検査の意味とか全く追及しませんでした。
毎日午後3時にやって来るナース嬢が専用針で「ぷすっ」と耳たぶを刺す。採取した血液をその場で小型検査機に浸して数値を測るだけなので、私はいつもお任せでボーとしていました。指先か耳たぶか選べるのですが、耳たぶの方が痛くないのでおススメです。
いつも余裕でクリアしていたので、その日も油断こきまくっていたら
「血糖値が1ミリオーバー!南さんがオーバーするなんて!」
不測の事態だったらしく「常に冷静であれ」と叩き込まれているだろうナース嬢が叫ぶ。
「昼食後に何か食べましたかっ!?」
「お、おにぎりを1つ・・・売店の・・・」
ナース嬢の権幕に怯えつつ正直に答える。ちなみに食事制限はありませんでした。
「具は何ですか!?」
「ツナマヨです・・・(顔面蒼白)」
「おにぎり・・・ツナマヨ・・・ツナマヨおにぎりか・・・」
ぶつぶつとナース嬢が口の中で「マヨマヨ」唱える。そして私に向き直ると最高の笑顔で
「1ミリでもオーバーはオーバーなのでお注射します♥」
おにぎりのせいで!?
「痛くないお注射なので大丈夫ですよ~すぐ用意して来ますね」
笑顔のままナース嬢は去って行き、すぐにやたら細い針のついた注射器を持って来て
「痛くないですからね~・・・はいっ」
肘の所にプスッと注射する。
(入院中兄がくれたスリッパ。ナース嬢たちに好評でした)
それ以降、退院するまでおにぎり断ちをしました。