バレンタインでしたね。
20代の中ごろ、当時よく3人で遊んだ友人の1人からバレンタイン前日(日曜
日)急きょ呼び出されました。何事かと思えば
「これを手作り風にして配りたい!ラッピングを手伝って!!」
と、大荷物で言うのです。
デパートで買って来たトリュフ的なチョコ(めちゃくちゃ大量)。別で購入した可愛
いビニールやリボン、シュレッダーのゴミみたいなカラフルな紙。まずはお店の
名前が印刷されたトリュフを包む銀紙を剥く下拵えからやれと言う。
これが本命チョコならわかるのですが、会社で配る手裏剣用の義理チョコで
す。彼女は職場恋愛まっただ中で、会社中の人が彼女の相手を知っているの
に・・・・。
「どんだけ素敵女子を演出したいんだ・・・アホみたい。」
思いながら、ラッピングの作業じたいは面白そうだったので手伝いました。が。
「チョコに指紋がつく!!あんま触らないで!!」
「チョコ同士の彩りをもっと考えて入れて!!」
「もー!!どうしてジェンヌ(当時のあだ名)はリボンが縦結びなの!!」
ノーギャラなのにクソうるさいんです。
途中で投げ出したくなりましたが、ばら撒く数がすさまじいので人手がいりま
す。彼女は「売店のおじいちゃんにも渡すから」と言う、ベクトルはおかしいけど
優しい所もありました。もう一人の友人も何か思っていそうでしたが、バレンタイ
ンを女子力アピール最大イベントと勘違いしてる彼女のおかしなパワーに圧倒
され最後までやり遂げました。
「終わった!あー時間オーバー!!じゃ、午後は彼氏と会う約束だから帰るね!!」
彼女はお礼も言わずあわただしくチョコを持って立ち去って行きました。ちなみ
に彼女の家ではなく、もう一人の友人の家です。その後、残された友人とツタヤ
に行って何かビデオを借りて二人で見ました。
これが私のバレンタインの思い出。素敵でしょう?
リア充なんてみんな虚像。ガラスの城は綺麗だけど住みにくい。