ここまで読んでくださった方がいらっしゃるなら、
本当に、ありがとうございます。
長かったような、あっという間だったような。
この記録は、我が家の受験戦記であり、
同時に、私自身の「親としての時間」の記録でもありました。
結果として、息子は第一志望の門をくぐることができました。
たしかに結果は出ました。
でも、それ以上に大切なものがあった気がしています。
受験という世界には、
どれだけ努力しても報われないことがある。
どれだけ祈っても届かないことがある。
それを私は知っています。
私は中学受験で失敗し公立中学校に進み、
高校受験では第二志望校に進み、
大学受験では浪人という選択をしました。
そのたびに、悔しさや焦り、
自分への失望のような感情と向き合ってきました。
「なぜ自分だけが」と、何度も思いました。
でも、今ならわかります。
あの遠回りがあったからこそ、
私は別の景色に出会い、
そして今、こうして「父」として、
息子と共に戦う時間を得ることができたのです。
開かなかった門は、決して「拒絶」ではありません。
運命が、「君の輝ける場所は、ここではない」と、
静かに道を示しただけなのです。
だから、どうか、
結果だけで、子を、そして自分自身を裁かないでください。
そして、希望通りの春を迎えた親御さんへも、
私は心から「お疲れさまでした」と伝えたい。
その結果の裏に、どれだけの葛藤や不安、
言葉にできない夜があったか、私は知っているつもりです。
これから受験に向かう方へ。
子どもを冷静に見つめて、
進むべき道を一緒に考えてあげてください。
でも、最後に決めるのは、やっぱり本人です。
間違いそうなときだけ、そっと舵を戻してあげればいい。
それで十分です。
最後に残るのは、偏差値でも合格実績でもなくて、
親子の間にある「信頼」なんだと思います。
それがあれば、どんな結果でも、きっと前に進める。
戦略は私が立てました。
でも、走ったのは息子です。
そして最後に、背中を押してくれたのは、
きっと、あの黒本尊の静かな眼差しだったんじゃないかと、
今はそんなふうに思っています。
自走する虎は、もう、新しい海へと漕ぎ出していきました。
この記録が、
どこかで迷いながら子を見守る誰かの、
小さな灯りになってくれたら、
それだけで、書いた意味があったと思えます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
あなたと、あなたの大切な人に、
それぞれの「最高の縁」が訪れますように。
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