深夜のひとりごと -2ページ目

深夜のひとりごと

言いたい放題。思いたい放題。独り言は好きに、ね。

いくら、とらえ方は自由って言ったって
和訳してみて  不思議がいっぱいあったら
作者の話 調べてみたりするものじゃない?

特にアメリカのロックなんて

意味深多くない?

比喩とかスラングとか


この曲の ネットに上がってる和訳たちは

比喩や隠語はおろか
過去形や未来形とかお構いなしに意訳されてて
英語の基本、忘れてやしませんかっ

この曲は

ドラマーのドン・ヘンリーとギタリストのグレン・フライが歌詞を作ったということだけど、歌詞を作るにあたって、member でそれぞれが持つカリフォルニアのイメージを出し合ったんだって


(↓2007年のインタビューの一部抜粋)
We started talking about the idea…of…

 the imagery that we have in our minds of what California is, 


だから

この曲はカリフォルニアのイメージがベースになっていると言っていた


イーグルスの member は全員、それぞれが 他州から都市カリフォルニアにやってきた、アメリカンドリームに憧れて 音楽をやるために。


ところが、考えていたカリフォルニアとロックのあり方に 幻滅してしまっていたようだ

そして

この曲が作られた頃の イーグルスは、ロック界で一番と言われるくらいドラッガーだったらしく、のちのインタビューでも、自分たちは初期はドラッグ漬けだったと言っている(逮捕されないのがスゴイ)


だから
この曲の歌詞が リアルに思えても仕方がない
私個人としては
誰かの リアルな経験交えてない?って感じ


そして 前回の意訳の説明、1番の歌詞。
↓   ↓   ↓

On a dark desert highway
直訳すると

ある暗闇の 誰もいない国道


highway は高速ではない。アメリカ人の高速はフリーウェイ、highway を高速と言うアメリカ人はいない。highway とは、都市と都市を繋いでいる幹線道路、つまり国道のこと。ルート66みたいな。(カナダやイギリスやオーストラリアでは知らないが)

(ネット上で高速って訳してる人 間違ってますよ!)ユーミンだって、フリーウェイって歌ってるでしょ

desert は砂漠ではない、ここでの desert は形容詞として判断するのが正しいから、「無人の」国道と考える

desert → 不毛の = 何もない = 誰もいない

ので、ここは

暗闇 → 夜  

何もない国道 → 人がいない深夜の国道


Warm smell of colitas

warm は温かいとは訳さない、なぜなら匂いに熱いも寒いもないから

warm とは、たった今できたての という比喩、できたてだから温かいという感覚に置き換えて言っている


ので、ここは
今吸ったばかりのコリタスの匂い

この節は
風を感じていることから、オープンカーもしくは窓を開けた車で、深夜のひと気のない国道を 走っている時に、コリタスを吸って 煙が立ち上った状況

Up ahead in the distance
前方の 距離を隔てた先に
I saw a shimmering light
閃光を見た
My head grew heavy 
頭が痛くなってきて
and my sight grew dim
視界もほやけてきた
I had to stop for the night
一晩泊まらなくてはいけなかった

ので、ここは
コリタスを吸ったのが効いてきて、はるか遠くにあるはずの光が眩しく光って見え、頭が痛くなった上に目がぼやけてきた。コリタスが効いてきたから このまま運転するのは危険だ、運転はひとまずやめて一晩どこかで過ごさないと、という感じ

there she stood in the doorway

このゼアは「ほら」という意味。「そこで 」ではないし、「there is~」の~がある、でもない


"ほら、彼女が戸口に立っている” と、見つけた気持ちの there。


この「ほら」から
この主人公は、この彼女を知っていたのがわかる。この歌詞が作られた時はまだ携帯がなかった時代だから、連絡して待ってくれていたと考えるより、この彼女はきっといつも、または よく、ここ(らへん)で立っている、ことを主人公は何らかの形で知っていたということではないかと思う。だから、見つけて、ほら やっぱりいた、という感じだろう

主人公は、コリタスを吸っているから、吸っていても違和感なく夜を過ごせる所を考えた時、彼女がいる場所を思いついて、彼女がいるであろう場所を探した。そして見つけたから、「ほら」となったのではないかと思う

彼女のことは知っていたけど、そこに行くのは初めてだったに違いない

I heard the mission bell

合図のベルがなるのを聴いた


彼女は主人公が来たのを見て、ベルを鳴らした、これは入ることを許可したから鳴らした合図のベルと考えるのが自然だと思う

mission bell とは礼拝の鐘ではない、ここでは教会とは関係ない。これは 任務のためのベル、戸口に立っている人が、中に入るためにやってきた来客を知らせるためのベル。ので、合図のベルとしか思えない


ここには誰でも入れるわけではない。だから、入口に人が立っていて、見極めて合図を送り、許可されて入れるということだと思う。なぜなら、おおやけにできない場所だから

たぶん、彼女は売人で、歴も長そうだ


そのベルが鳴った時、主人公は自分に問いただした、ここに入ることは 自分にとって天国になるのか地獄になるのか、と

初めて中に入るから
その 入れるためのベルを聴いた途端、不安のためか、頭にふとよぎったのかもしれない

すると考える間もなく、彼女が灯りをつけ、中へと案内した。

Then she lit up a candle
ここでの candle は、本当にキャンドルなのかどうかわからない。「電気をつける」より「キャンドル」の方がメロディにのせるゴロがよかったのか、それとも中は真っ暗で 本物のキャンドルの灯りがその場に相応しかったからなのかは、わからない

ただ、映画の中でよく出てくる⚫⚫イ⚫中毒者の集まっているへやは薄暗いイメージだ

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place
Such a lovely face

カリフォルニアホテルにようこそ
だが、ホテルのことではない。
カリフォルニアの、カリフォルニアでしかない、カリフォルニア特有の場所を、ホテルに置き換えて言ってるだけ
カリフォルニアならではの場所にようこそ、と言っているのだ

Such a lovely place とは、
なんて愛しい場所→自分にとって都合が良い大好きな場所、という意味を込めての lovely
Such a lovely face とは
人ではない。顔ではない。外観ではない。
ある"モノ"への愛しさを表現している置き換えた比喩または隠語

「a」がついてることで、そこにいる人々のことではないし、ホテルなどの外観のことだとしたらつじつまが合わない

Prenty of room at the Hotel California

これは、ホテルにたくさん部屋がある、のではない、ホテルには部屋がたくさんあって当たり前、この room はホテルの部屋ではなく"モノ"、"モノ”がたくさんある → 色んな"モノ”がある → どんな"モノ”でも用意がある、と 置き換えて言っている


You can find it here

ここで見つけることができる → なんでもあるから → 何でも欲しい"モノ”は揃っているから → 君の望む"モノ”もきっと見つかる


ので、ここは
カリフォルニアのすばらしい場所にようこそ、
ここはホントにイイ場所で、君もここで望むモノが見つかるよ、と中毒者がラリって共鳴を叫んでいる言葉の一連


ドン・ヘンリーはインタビューで、
It was  really about the excesses of American culture and certain girls we knew.
この曲は 度を超したアメリカ文化と、僕らが知ってる ある女の子についてのことだったんだ。

と答えている

インタビューを総合すると、
歌詞を作るにあたって、member と方向性を話し合い、知ってる女の子やカリフォルニアのイメージを繋げて 作りあげたと言っていた

他にも入れた歌詞についてインタビューで答えていたけど、それは2番の歌詞の話



ただ何となく聞き流していた名曲が
こんな意味深な歌詞だったなんて
歌詞を見た人は たぶんみんな 驚いたと思う

イーグルスのインタビュー動画や雑誌を調べてみると、必ず、ホテルカリフォルニアの歌詞について質問されている

答えている member や時期によって、内容が微妙に違っているようにも思えるのもあるけど、きっと どれも本当なんだと思う

ビッグヒットした名曲とはそういうモノなんでしょ、きっと

いつまでもたっても、新しい誰かが、知りたくて 探りたくなるんだろうから






名曲 ホテルカリフォルニアは、いろんな風に和訳されている。受け取る人によって、感性によって、使う言葉によって、様々だ。


でも、このホテルカリフォルニアという名のホテルは当時から実在しない。モデルになったホテルなどない。アルバムジャケットは、タイトルに合わせてホテルを撮したまでのこと。

この曲は、「ホテル」と「カリフォルニア」に意味を置き換えて歌った、カリフォルニアへの失望と皮肉を込めて表している 個人の思考だから。

和訳にあたって、名詞はその言葉通りの意味ではないし、動詞は違う意味を表したたとえだ。

偶然 長い年月ぶりに聞いたこの懐かしい曲を、大好きなカリフォルニアに住んでいたことがある私は、自分の感性でわかりやすく、初めて意訳してみたくなった。なぜそんな気になったかと言うと、懐かしくてふと、全歌詞を見たくなってネットで検索したら、あまりにおかしな和訳たちを見つけてしまったから。笑ってしまうほど、陳腐な和訳だったから。それぞれ和訳される どの一つをとっても、的外れに思えたから。


ワード通りに直訳してしまうと、支離滅裂な文になって ワケがわからない。隠語や例えに置き換えて、作者が連想ゲームにしている歌詞なのに。それがわからず和訳したところで見当はずれで、なんじゃその意味は、となる。なぜそんな比喩ばっかりの歌詞って、あからさまにストレートな歌詞にしたら、問題が起きてしまうかもしれない内容がゆえだ。だから やんわり匂わせて、言いたい事を歌っているんだ。











      ー  Hotel California  / EAGLES  ー


On a dark desert highway
Cool wind in my hair
Warm smell of colitas
Rising up through the air
Up ahead in the distance
I saw a shimmering light
My head grew heavy and my sight grew dim
I had to stop for the night


夜の 人けの無い国道

冷たい風が 通り抜ける

コリタスの煙が香りたつと

そこら中に広がった


遠く 先の方に見える灯りが

眩しく光って見えた

頭が重くなってきて
視界もぼんやりしてきた

どこかで 休んでいかないと


There she stood in the doorway
I heard the mission bell
And I was thinking to myself
"This could be Heaven or this could be Hell"
Then she lit up a candle
And she showed me the way
There were voices down the corridor
I thought I heard them say


そら  彼女がいた

入り口の所に立っている

彼女が 合図のベルを鳴らした

で、  僕は自分に問いかけたんだ

ここははたして

天国となるのか地獄となるのか、って


すると

彼女が明かりを灯し

先へと案内してくれた


廊下の向こうの方から声が聞こえる

誰かがこう言ってるようだ


"Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here"

「 カルフォルニアの

素晴らしい部屋にようこそ!

本当に楽しい場所なんだ!

本当にすばらしいモノだよ!

ここにはいろんな種類がある、

なんでもあるんだ

一年中いつでも

ここでなら 君の望む物が見つかるよ  」


Her mind is Tiffany-twisted
She got the Mercedes bends, uh
She got a lot of pretty, pretty boys
That she calls friends
How they dance in the courtyard
Sweet summer sweat
Some dance to remember
Some dance to forget

彼女は贅沢な暮らしに取り憑かれている

高価なモノを所有したりね

美しい少年をいっぱい はべらせているんだ

友達だと偽ってさ


中庭で踊っている奴らときたら

ずっと踊り続けて

夏のような汗でビッショリだ

思い出に酔いしれて踊り続ける者もいれば
忘れたいことのために踊り狂う者もいる

So I called up the Captain
"Please bring me my wine", he said
"We haven't had that spirit here since 1969"
And still those voices are calling from far away
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say


それで 僕は

管理者を呼びつけて

求めているモノを頼んだんだ


彼は言ったよ

1969年以降 魂を失ってしまって もう

ここにそんなモノはないよ、って


そして 遠くから ずっと

叫ぶ声が聞こえている

真夜中でも眠らせないかのように

こう言ってるんだ


"Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
They living it up at the Hotel California
What a nice surprise (What a nice surprise)
Bring your alibis"

「 ようこそ カリフォルニアの

すばらしい部屋に!

本当に楽しい場所なんだ!

本当にすばらしいモノだよ!

みんなこの場所で思いきり楽しんでる

驚くほど楽しい気分をくれるんだ!


だけど   ここへは

見つからないように 人知れずおいで  」


Mirrors on the ceiling
The pink champagne on ice
And she said, "We are all just prisoners here
Of our own device"
And in the master's chambers
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives
But they just can't kill the beast


鏡張りの部屋の中

上級なモノが用意されている

そして彼女が言う


私たちはみんな

抱えてるモノに縛られて

ここにいる以外 方法がないの


そうして
与えられた場所に身を沈めている
彼らはみな

忘れたいことのために

楽しいだけの世界に集まっているんだ


抜け出したくなって

必死にもがいて出ようとしたって

どうやったって
もう 抜け出せはしない

Last thing I remember, I was
Running for the door
I had to find the passage back
To the place I was before
"Relax," said the night man
"We are programmed to receive
You can check out any time you like
But you can never leave"

覚めて 正気にもどって

ここから出なきゃって走ったんだ

出口に向かって

ここを知る前の元の世界に

引き返さなくちゃダメだって


その時   見張りの奴が言った

「 肩の力を抜けよ

俺たちはこうなる運命なんだ

心配しなくていい

やりたくない時はやらなくていい

やりたい時だけやればいいのさ

ただ

手放すことは  もうできない  」







カリフォルニアでは、常用している人が水面下でうようよいる。

当時私も 夜たまたまいた場所で、友人から勧められたが、興味もなく そういうたぐいの人種になる気もなく、参加せずただ傍観していた。

強要されたりはしないが、誰もソレをやめさせることもしない。

ただ、「今」から離れるために必要とされるモノ。そしてソレはアレに替わり蔓延し始めた。それこそが当時カリフォルニアで、常になりつつあるモノだったんだろう。

他の州からアメリカンドリームを夢見て都市カリフォルニアにやって来た人にとって、夢に見ていた理想と現実のギャップに失望する実情、それでもこの場所から離れられず、「カリフォルニア」にある特殊な日常が行われる「ホテル」という中毒者が集まる場所に違和感を持ちながら、捕らわれ落ちて行く人への思考が、「ホテルカリフォルニア」ということだ。