ホテル カリフォルニア 和訳② 本当の意味 | 深夜のひとりごと

深夜のひとりごと

言いたい放題。思いたい放題。独り言は好きに、ね。


      ー  Hotel California  / EAGLES  ー


On a dark desert highway
Cool wind in my hair
Warm smell of colitas
Rising up through the air
Up ahead in the distance
I saw a shimmering light
My head grew heavy and my sight grew dim
I had to stop for the night


夜の 人けの無い国道

冷たい風が 通り抜ける

コリタスの煙が香りたつと

そこら中に広がった


遠く 先の方に見える灯りが

眩しく光って見えた

頭が重くなってきて
視界もぼんやりしてきた

どこかで 休んでいかないと


There she stood in the doorway
I heard the mission bell
And I was thinking to myself
"This could be Heaven or this could be Hell"
Then she lit up a candle
And she showed me the way
There were voices down the corridor
I thought I heard them say


そら  彼女がいた

入り口の所に立っている

彼女が 合図のベルを鳴らした

で、  僕は自分に問いかけたんだ

ここははたして

天国となるのか地獄となるのか、って


すると

彼女が明かりを灯し

先へと案内してくれた


廊下の向こうの方から声が聞こえる

誰かがこう言ってるようだ


"Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here"

「 カルフォルニアの

素晴らしい部屋にようこそ!

本当に楽しい場所なんだ!

本当にすばらしいモノだよ!

ここにはいろんな種類がある、

なんでもあるんだ

一年中いつでも

ここでなら 君の望む物が見つかるよ  」


Her mind is Tiffany-twisted
She got the Mercedes bends, uh
She got a lot of pretty, pretty boys
That she calls friends
How they dance in the courtyard
Sweet summer sweat
Some dance to remember
Some dance to forget

彼女は贅沢な暮らしに取り憑かれている

高価なモノを所有したりね

美しい少年をいっぱい はべらせているんだ

友達だと偽ってさ


中庭で踊っている奴らときたら

ずっと踊り続けて

夏のような汗でビッショリだ

思い出に酔いしれて踊り続ける者もいれば
忘れたいことのために踊り狂う者もいる

So I called up the Captain
"Please bring me my wine", he said
"We haven't had that spirit here since 1969"
And still those voices are calling from far away
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say


それで 僕は

管理者を呼びつけて

求めているモノを頼んだんだ


彼は言ったよ

1969年以降 魂を失ってしまって もう

ここにそんなモノはないよ、って


そして 遠くから ずっと

叫ぶ声が聞こえている

真夜中でも眠らせないかのように

こう言ってるんだ


"Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
They living it up at the Hotel California
What a nice surprise (What a nice surprise)
Bring your alibis"

「 ようこそ カリフォルニアの

すばらしい部屋に!

本当に楽しい場所なんだ!

本当にすばらしいモノだよ!

みんなこの場所で思いきり楽しんでる

驚くほど楽しい気分をくれるんだ!


だけど   ここへは

見つからないように 人知れずおいで  」


Mirrors on the ceiling
The pink champagne on ice
And she said, "We are all just prisoners here
Of our own device"
And in the master's chambers
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives
But they just can't kill the beast


鏡張りの部屋の中

上級なモノが用意されている

そして彼女が言う


私たちはみんな

抱えてるモノに縛られて

ここにいる以外 方法がないの


そうして
与えられた場所に身を沈めている
彼らはみな

忘れたいことのために

楽しいだけの世界に集まっているんだ


抜け出したくなって

必死にもがいて出ようとしたって

どうやったって
もう 抜け出せはしない

Last thing I remember, I was
Running for the door
I had to find the passage back
To the place I was before
"Relax," said the night man
"We are programmed to receive
You can check out any time you like
But you can never leave"

覚めて 正気にもどって

ここから出なきゃって走ったんだ

出口に向かって

ここを知る前の元の世界に

引き返さなくちゃダメだって


その時   見張りの奴が言った

「 肩の力を抜けよ

俺たちはこうなる運命なんだ

心配しなくていい

やりたくない時はやらなくていい

やりたい時だけやればいいのさ

ただ

手放すことは  もうできない  」







カリフォルニアでは、常用している人が水面下でうようよいる。

当時私も 夜たまたまいた場所で、友人から勧められたが、興味もなく そういうたぐいの人種になる気もなく、参加せずただ傍観していた。

強要されたりはしないが、誰もソレをやめさせることもしない。

ただ、「今」から離れるために必要とされるモノ。そしてソレはアレに替わり蔓延し始めた。それこそが当時カリフォルニアで、常になりつつあるモノだったんだろう。

他の州からアメリカンドリームを夢見て都市カリフォルニアにやって来た人にとって、夢に見ていた理想と現実のギャップに失望する実情、それでもこの場所から離れられず、「カリフォルニア」にある特殊な日常が行われる「ホテル」という中毒者が集まる場所に違和感を持ちながら、捕らわれ落ちて行く人への思考が、「ホテルカリフォルニア」ということだ。