商業音楽VS芸術音楽
このところ色々リリース情報のアップデートをしていない気がします。
アーティストと音楽を作る以外に、一昨年くらいからCMや企業用やイベント用などの
いわゆる商業音楽やMAなどにも携わる様になり、わけが分からなくなって来ました。
商業音楽は自分の範疇ではないと思っていたのと、どうも消耗されていく音楽という
イメージがあったのでどこかで避けていた様な気がします。
ところが、その一昨年から古い業界の友人からちょっと手伝ってくれということで
CM音楽を手伝い始めてみて、実際に関わってみて色々分かった部分と変わった部分があります。
確かに商業音楽というのは、特に誰に向けて作るということではなく、
平たく言うとこういうのくれ、とクライアントにリクエストに沿って作り上げるものなのですが、
それはそれでまた違ったスキルが必要になってくる訳です。
僕は基本的にやったこと無いことに関しては結構「おもしろそう、やってみよう」と
なってしまう質で、何も考えず飛び込む傾向があります。
その根底には、やったことないことをやることで新しい技術や知識、つまりはスキルアップになる
と考えているからです。
で、早速訂正させていただくと、
商業音楽というのは消耗されるのではなく、必要とされる音楽だということ。
ある大手スーパーに買い物で立ち寄った時、ふと自分が携わった音楽が聞こえて来たりします。
ある商業施設でも使われています。
新しい新製品の紹介PVで流れています。
子供の環境教育の一環としてある施設で向こう何十年も流れる環境問題を訴えかけるアニメの
BGMとして使われていたりもします。
そういうのを実際に現場にいって見たり聞いたりすると、消耗なんてとんでもなくて
必要とされているものを提供してきているんだという認識に変わって来ました。
これは自分にとって結構大きな変化でした。
これまでやったことないことをやる時ってものすごく不安にもなりますし
もちろん初めてなので自信もないです。
でも今まで自分がやって来ていることを活用出来る場面は絶対ありますし、
それを探しながらチャレンジすることにも意味があります。
そうした経験は、全て返って来ます。
そうすると不安よりも楽しみが多くなりますよね。
考え方でパフォーマンスも変わるので、ネガティブに考えるよりも全然生産的だと思います。