アーティストから学んだこと
先日まで来日していたミュージシャン。
僕は呼び屋ではありませんが、せっかく来日している時間を無駄にさせたくない気持ちがあり、
自分の繋がりがあるところで演奏できるように根回ししていました。
一カ所はもちろん僕がproduceしているSALON by marble。
箱のノルマもなく、売れたチケット一枚から箱と出演者で売り上げ折半できるので
売れれば売れただけアーティストがギャラを持って帰れる仕組みになってます。
(そういうシステムにしたのは僕ですが。。。)
僕のギャラというのはこのシステムの中には含んでいないので、エンジニアである僕は
あくまでもPAとして雇われたときだけギャラを発生させ、しかもその料金は決めず、
その日の興行で立った売り上げの中から払える分を投げ銭してくれればいいということにしてます。
出演者と箱、少しずつでも多く投げてもらえる様に集客にも協力し、現場の音のシゴトも
がっつりやる。
イベントがこけたら、みんなこける。
イベントうまく行けば、みんなで山分け。Win-Win。
ものすごく分かり易く、フェアな仕組みにしているつもりです。
で、当日彼らの集客は予想を下回りました。残念。
しかし、対バンは結構集客を頑張ってそちらは予定通りでした。
予定より集まらなかった彼らのファン。
しかし、彼らのパフォーマンスは素晴らしく、そこにいる人を一人残らず感動させました。
その証拠に終演後、ほとんどのお客さんが彼らのグッズ(CD)を購入していったのです。
しかも今までリリースした2枚をまとめて。
彼らのことを知らないでその場で彼らの音楽を聞くのがほとんどという状況で
彼らのCDが次から次に売れて行く。
結果彼らはそこにいた人たちに自分の音楽の世界に引き込んだだけじゃなく、
彼らはその夜の演奏代を持って帰ることができた。
彼らが集客がうまくいかなかったなかでも結果オーライになった要因は2つ。
①最高のパフォーマンス
例えそこに自分達目当てのお客ばかりではなかったとしても、何十回も曲を聞いてる
お客さんがいたとしても、惹き込んでしまうような圧倒的なパフォーマンスをした。
表現者がその表現で人を感動させることほど説得力のあるものはない。
それを彼らはやった。
②販売グッズを用意
音源は売らないで無料で撒いているアーティストいます。
音源は言わば名刺代わりということでしょうが、名刺はただじゃ作れない。
まったくなんの脈略もなく渡さない。
無料、いわゆるフリーミアムというものは無料からはいるマーケティングだったりします。
逆にそこまで見えていないと「無料でこれもらったぜ」で終わります。
僕は基本的にアーティストの才能には価値があるべきで、その作品には絶対対価が発生するべきだと
考えています。
とはいえ、料金、自分の作品には付けづらいでしょう。
が、それはお客さんが買える価格をつけるのではなく、自分達の作品の価値だと考えて
付ける様にしたほうがいいでしょう。
無料は0円です。ただで手に入れた物の価値は0円なんです。結局そう、扱われます。
1000円が高い、から買わないんじゃない。
1000円でも欲しいと思う作品を作り、そういうものを作ったという自信を持っていて欲しいです。
彼らはCDを2枚売っていました。
買ったのはほとんどが彼ら目当てで来たわけじゃないお客さんたちでした。
そういう人たちが彼らの音楽に感銘し、対価を払いたいと思ったときに彼らが無料でグッズを
販売していたら、お客さん達の対価はアーティストには形としては届きません。
だから必要なんです。そうしたサポートしてくれるお客さんのためにも。
そして、彼らはその日のチケットの売り上げ取り分50%とグッズ販売の売り上げの
半分を僕に渡してきました。
僕は一度断りました。
俺:チケットが予定より売れてないのに、これだけ俺に渡したら
チケットの上がりが手元に残らないだろ?と。
アー:いやでもCDいっぱい買ってもらったから大丈夫だ
俺:おれはCD制作してるわけじゃないし、お前らがお金かけて作った作品なんだからそこは
自分達で取っとくべきだろう?
アー:それは違う。みんなライブを見てくれて買ってくれた。そのライブが良い環境で
良いパフォーマンスを良い音でお客さんに届けられたのはお前のおかげだし、
それがあったからCDをみんな買ってくれたんだ。受け取る権利はある。
こんなレベルの関係があったのかと、ちょっと感動しました。
僕がsmooth foundationとして取り組んでいるwin-winのコンセプトのそのちょっと先を
彼らは行っていたことに驚いたのと、こういうレベルで信頼関係が築けるんだというものを
体感させてもらいました。
後日、日本滞在最後のライブも僕がブッキングしてました。
ただ、音楽学校での学生に向けた無料ライブ。
どんなにオーディエンスが入っても上がりは出ないので僕も最初から無給でお手伝いという
スタンスで付いて行きました。
ところがここでもCDが売れたんです。
学生なので数はそんなに出ませんが、CDは売れたんです。
そして彼らは帰り際に、その売り上げから半分僕に手渡してきます。
「ありがとうございました」って。
最高のステージにするという同じ目的を持って、それぞれがそれぞれの役割を果たして
結果が出たときにそれを分け合い、win-winにする。
全然これやれるんじゃないかな、と。
Vinyl Soul
http://www.vinylsoulmusic.com
僕は呼び屋ではありませんが、せっかく来日している時間を無駄にさせたくない気持ちがあり、
自分の繋がりがあるところで演奏できるように根回ししていました。
一カ所はもちろん僕がproduceしているSALON by marble。
箱のノルマもなく、売れたチケット一枚から箱と出演者で売り上げ折半できるので
売れれば売れただけアーティストがギャラを持って帰れる仕組みになってます。
(そういうシステムにしたのは僕ですが。。。)
僕のギャラというのはこのシステムの中には含んでいないので、エンジニアである僕は
あくまでもPAとして雇われたときだけギャラを発生させ、しかもその料金は決めず、
その日の興行で立った売り上げの中から払える分を投げ銭してくれればいいということにしてます。
出演者と箱、少しずつでも多く投げてもらえる様に集客にも協力し、現場の音のシゴトも
がっつりやる。
イベントがこけたら、みんなこける。
イベントうまく行けば、みんなで山分け。Win-Win。
ものすごく分かり易く、フェアな仕組みにしているつもりです。
で、当日彼らの集客は予想を下回りました。残念。
しかし、対バンは結構集客を頑張ってそちらは予定通りでした。
予定より集まらなかった彼らのファン。
しかし、彼らのパフォーマンスは素晴らしく、そこにいる人を一人残らず感動させました。
その証拠に終演後、ほとんどのお客さんが彼らのグッズ(CD)を購入していったのです。
しかも今までリリースした2枚をまとめて。
彼らのことを知らないでその場で彼らの音楽を聞くのがほとんどという状況で
彼らのCDが次から次に売れて行く。
結果彼らはそこにいた人たちに自分の音楽の世界に引き込んだだけじゃなく、
彼らはその夜の演奏代を持って帰ることができた。
彼らが集客がうまくいかなかったなかでも結果オーライになった要因は2つ。
①最高のパフォーマンス
例えそこに自分達目当てのお客ばかりではなかったとしても、何十回も曲を聞いてる
お客さんがいたとしても、惹き込んでしまうような圧倒的なパフォーマンスをした。
表現者がその表現で人を感動させることほど説得力のあるものはない。
それを彼らはやった。
②販売グッズを用意
音源は売らないで無料で撒いているアーティストいます。
音源は言わば名刺代わりということでしょうが、名刺はただじゃ作れない。
まったくなんの脈略もなく渡さない。
無料、いわゆるフリーミアムというものは無料からはいるマーケティングだったりします。
逆にそこまで見えていないと「無料でこれもらったぜ」で終わります。
僕は基本的にアーティストの才能には価値があるべきで、その作品には絶対対価が発生するべきだと
考えています。
とはいえ、料金、自分の作品には付けづらいでしょう。
が、それはお客さんが買える価格をつけるのではなく、自分達の作品の価値だと考えて
付ける様にしたほうがいいでしょう。
無料は0円です。ただで手に入れた物の価値は0円なんです。結局そう、扱われます。
1000円が高い、から買わないんじゃない。
1000円でも欲しいと思う作品を作り、そういうものを作ったという自信を持っていて欲しいです。
彼らはCDを2枚売っていました。
買ったのはほとんどが彼ら目当てで来たわけじゃないお客さんたちでした。
そういう人たちが彼らの音楽に感銘し、対価を払いたいと思ったときに彼らが無料でグッズを
販売していたら、お客さん達の対価はアーティストには形としては届きません。
だから必要なんです。そうしたサポートしてくれるお客さんのためにも。
そして、彼らはその日のチケットの売り上げ取り分50%とグッズ販売の売り上げの
半分を僕に渡してきました。
僕は一度断りました。
俺:チケットが予定より売れてないのに、これだけ俺に渡したら
チケットの上がりが手元に残らないだろ?と。
アー:いやでもCDいっぱい買ってもらったから大丈夫だ
俺:おれはCD制作してるわけじゃないし、お前らがお金かけて作った作品なんだからそこは
自分達で取っとくべきだろう?
アー:それは違う。みんなライブを見てくれて買ってくれた。そのライブが良い環境で
良いパフォーマンスを良い音でお客さんに届けられたのはお前のおかげだし、
それがあったからCDをみんな買ってくれたんだ。受け取る権利はある。
こんなレベルの関係があったのかと、ちょっと感動しました。
僕がsmooth foundationとして取り組んでいるwin-winのコンセプトのそのちょっと先を
彼らは行っていたことに驚いたのと、こういうレベルで信頼関係が築けるんだというものを
体感させてもらいました。
後日、日本滞在最後のライブも僕がブッキングしてました。
ただ、音楽学校での学生に向けた無料ライブ。
どんなにオーディエンスが入っても上がりは出ないので僕も最初から無給でお手伝いという
スタンスで付いて行きました。
ところがここでもCDが売れたんです。
学生なので数はそんなに出ませんが、CDは売れたんです。
そして彼らは帰り際に、その売り上げから半分僕に手渡してきます。
「ありがとうございました」って。
最高のステージにするという同じ目的を持って、それぞれがそれぞれの役割を果たして
結果が出たときにそれを分け合い、win-winにする。
全然これやれるんじゃないかな、と。
Vinyl Soul
http://www.vinylsoulmusic.com