今回は、ウッドケースの木目面を再生する作業に移ります。

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まず、凹んだ所を直すにはスチームアイロンを用意し底から吹きでる水蒸気を
凹みに対して気長にあてていくが、近づけすぎると塗ってあるクリアー塗料が
熱で白く変色してしまうのでくれぐれも注意する。

水蒸気が少しづつ凹んだ木部に浸み込み膨れてきて、凹みがだんだん小さくなってくるので
様子を見ながら作業を続ける。

(手元にスチームアイロンが無い時は、ヤカンにお湯を沸かし注ぎ口から出る水蒸気を
 当ててもいい。)

ある程度凹みが戻ったら、ドライヤーで水蒸気をあてた部分を強制的に乾かす。

こうする事で、膨らんだ所を敢えて毛羽立たせる。

乾いたら、600~800番位のサンドペーパーで毛羽立ちを擦り落とし平らにする。

ささくれは、大きさにより木工ボンドで張り付けるか凹みと同じように毛羽立たせて
擦り落とす。


  この後、オイルで仕上げますが、私はワトコのワックスなどと言う高級品は使った事が無く
  ホームセンターで買った「木彫オイル」を常用しています。

木彫オイル








オイルをティッシュなどで木目部分に斑にならない様にまんべんなく塗り、半乾きになったら
柔らかい布で擦り込むように磨きあげる。


これを日をおいて何度か繰り返すとクリアーラッカーやワックスとは違った深みのある
自然な感じに仕上がります。

尚、凹みやささくれの部分が周りの色と違ってしまった場合は木工用ステイン着色材で
色合わせしてからオイル仕上げします。

※ 元々メーカーで噴いて有るクリアーラッカーは極力落とさない事。

  剥がしてしまうと木彫オイルが浸み込み過ぎて黒ずんでしまい、木目がつぶれてしまうから。 

  ダメージが酷くて一皮剥かざるを得ない時は、全体にラッカーを落とし、むら無く着色してからクリアーを噴くか
  もしくはスプレーガンやコンプレッサーがあれば、クリアー塗料に着色材を少し混ぜて噴きます。
  
  この場合全体を均一に吹かないと、色の濃い所と薄い所が出来てしまうので要注意です。





























注文したパーツが届くまで、錆や汚れで変色したパネルと凹んだりささくれたりしたウッドケースを仕上げ直しする。

まず、本体から外したパネルとツマミは食器用の中性洗剤で洗い、落ちない場合はスプレー式のガラスクリーナーなどを試す。

    いきなり、マジックリンは避ける。

    間違っても、漂白しようなどとカビキラーや漂白剤をかけない事!

※ 38FDの様に文字が打刻して有る場合は良いが、シルク印刷の場合はマジックリンで
  文字が消えてしまったり、漂白剤でパネルがまだらに白くなった場合修正が効かない。


今回のパネルは、黒カビの様な錆がまだらに一面に発生していたので洗剤では落とせず、
(商品名は忘れたが)元祖はドイツ製とかいう水を含ませて食器をこすると奇麗になる
 白いスポンジ(百均やホームセンターに有る)で根気よく擦った。

 サンドペーパーの方が手っ取り早いが、元のヘアーラインを崩してしまうのでやめておいた。


次はウッドケース。

木目の部分と脚をすべてマスキングして黒い部分だけを露出する。

年月で寝ぼけた黒になった所に黒のペイントスプレーをやや厚めに噴く。

塗料が木部にしみ込んで固まり、剥がれ止めの補強も兼ねるので数回に分けてしっかりと。

更に、ケースの内側の、板と板の合わせ目の直角の部分などに木工用ボンドを充填していき
余分な量は拭き取る。

ボンドが、完全に乾いたら木目面の仕上げに移る。




※ 実は、この記事は1ヶ月少し前の事を回想して書いています。
  その時は、ブログに載せるつもりはなかったので写真は殆ど写していなくて
  ごく一部、記念と確認を兼ねて写したものしかありません。
  だらだらした文章だけになりそうですが、ご勘弁を・・・。

「音出ません。」で譲ってもらったアンプとはいえ、出力トランスがショートしたり、
断線したりしていては私の手には負えないので、まずトランスの良否を調べてみる。

2台共、出力トランスの1次側、P1とB、P2とBのそれぞれの直流抵抗が
160Ω~170Ωの間に収まっているので一安心。

即、ヤフオク行きにならずにすみそうだ。


出力トランス


ハヤル気持ちを抑えきれずにそっと電源を入れてみる。

    あぁーっ!

とたんに、出力管の1本が赤熱し始めたので慌てて電源を切る。

不具合を目の当たりにするとやや気持ちがめげるが、元々想定内な訳だし38FDのⅠ型はオイルコンデンサーを多用していてそれらの劣化による不具合とも考えらる。 

いずれにしてもそれらのパーツは交換しなければならない訳で、早速必要なパーツを書き出す事から始める。

カップリング、バイパス、ブロックなどコンデンサー類、ダイオード、半固定VR・・・。

取り敢えず、真空管は付いていた物を使用し不具合が有れば交換する。

パーツは、時々お世話になっている「パンテック・エレクトロニクス」「フロービス」「三栄電波」などに振り分けて注文した。