ヴィラ九条山での、成果発表会が終わり、第3クールに突入しております。
あ、個人的な気持ちの問題です。
稽古が特に変わったとかいうことではありません。
備忘的に書いておきますと、
第1クール
台本の理解と発語 、発音。
第2クール
フランス語として、最後まで進んでいくための実験と検証
第3クール
自分の中で生まれてきている感覚、表現の実験と検証
です。
もちろん、同時に沢山のことも起きているので、これ以外のこともいろいろありますが、大きくはこんな感覚です。
この第3クールで感じつつあるのが、
「語尾を上げた方が話を続けやすいかも」
ということです。
「語尾をあげる」っていうのは、今まで一緒に仕事をした全ての演出家、共演者に本当によく言われたことでした。
これ、本当に困ったんです。
日本語からフランス語に訳されたセリフで、意味はクッキリわかっているセリフでさえ、「語尾をあげろ〜」って言われる。
セリフの意味的には、ほぼ、いや絶対ありえない、あげる意味がわからない、と思えるものでも、とにかく語尾を上げて言ってみると「そう!」と言われOKが出る。
全く身体に落ちてこないわけです。
で、今回なんですが、なんとなく、
日本語で話そうとするのはやめてみよう
って思ってました。
もちろん、100%なんか無理なので、できる限り、の努力目標ですが。
で、
語尾を上げる
っていうのは、まあ、今回も演出から
言われてるんですが、言われたところを上げて言ってみると、
言いやすい
若しくは
言いやすくなってる
と感じてます。
意味じゃなくて、語尾を上げることで、次へのリズムが出てきます。
頭の中に意味が残ってる割合が高いと、次の言葉にジャンプしない、若しくはジャンプしきれない、状態になってしまいます。
この感じってシェークスピアのセリフでも同じことが、感覚の説明としてある気がします。喋るためのルールは喋りやすくするためのルールでもあり、結果的に聞きやすい。
シェークスピアを喋る時に、感じたことを試してみようというのが、もう一つの仮定でした。
もちろん、フランスとイギリスでは全然違うでしょうが、どうも、近い気がするんです。
どこまで他言語に近づけるか。
最後まで踏ん張ります。
あ、楽しいです。
今朝のインクラインです。
心の健康を保つために散歩始めました^_^