ジェバレコ!皆様お元気でしょうか?

 

NGO連携無償資金協力「道路補修とグリーンワークによる気候変動への適応」の続報です。

 

ナカソンゴラ県では木炭の生産が盛んで、農地開拓や不法伐採も続き、ここ数十年で県内の9

割の森林が失われたと言われています。

 

Nakasongola Go Greenキャンペーンに貢献したいという想いから、本事業下で県営育苗場を建設し、5月以降50,000株以上の苗木を生産してきました(目標は年間100,000株以上)。

 

現在生産した苗木第1弾を農民たちに配布し、急ピッチで植林活動を進めております。

 

地元の農民を動員して、整地から測量、穴掘り、樹種毎の適切な植林間隔など、On the jobでスキルを身につけています。

 

  

 

  
 

最近よくワークショップで耳にするのは、「木を植える」という行為も大切だが、「木を育てる」ことに重きを置かなければならないということ。植林はファーストステップ、真の緑化に貢献するには、その先にある活着率や生存率が大切だということです。

 

ナカソンゴラ県は半乾燥地、長い時で4ヶ月も雨が降りません。活着率を向上するため、Aquasorbという土壌保水剤を利用します。土中の水分を吸収・保持してくれ、乾期

にも安定的に苗木に水分を供給してくれます。

 

現在ナチトマ準郡内にて、30ヘクタール(約35,000株)への植林を進めています。

今雨期のうちに植えないと枯れてしまうので、大急ぎです。

長期森林設営のためのマツやマホガニー、農民の生計向上の意味も含めた商用種のユーカリやハゴロモノキなどバランスよく組み合わせて用途別の植林を進めています。

 

植えたら終わりではなく、今後活着率のモニタリングにも力を進めていきます!

 

事業下だけでなく、建設した県営育苗場にて苗木がたくさん生産され、県全土の農民の手に届き、Go Greenキャンペーンが長年続くことを願っております。

 

こんにちは!ウガンダからお届けします。

 

NGO連携無償資金協力事業「道路補修とグリーンワークによる気候変動への適応」(期間:2025年3月31日〜2026年3月30日)の続報です。

 

事業実施には様々なステークホルダーの協力が必須。中央政府では公共事業・運輸省と覚書を締結しております。

 

ウガンダには146にものぼる県が存在します(日本の3倍ですね・・・)。

各県にはNGOの活動をモニタリングする部署が存在し、新規のプロジェクトを開始する際にはこれまた覚書の締結が求められます(徹底した書類文化です)。覚書では、事業の目的、活動内容や責任、県政府の協力体制や責任事項、資金協力の有無などをクリアにします。

 

本事業は、道路補修、ため池作成、育苗・植林と多岐にわたるため、20人ほどの役人が絡んでいます。統括は県行政長官(通称CAO)、道路分野はディストリクト・エンジニア、ため池はウォーター・オフィサーとプロダクション・オフィサー、育苗・植林は天然資源課長やフォレスターなど本当に色んな役人さんにお世話になっています。具体的な協力内容としては、サイトの選定(道直し、ため池、植林地など)、訓練生の選定、訓練への立ち会い、訓練生の起業支援や事業への起用など様々です。

 

ご多忙中の役人さんたちには、実施前のニーズ調査から、事業開始、整備したインフラ設備の引渡し、事業完了などあらゆる場面でミーティングやワークショップに参加してもらっています。

 

先日、ナカソンゴラ県政府の予算委員会とやらに招待され、これまでの事業内容や進捗を紹介する時間を設けて頂きました。そしたら何と、団体の県政府での活動の功績を称えるトロフィーが出てきたではないですか。NGOの活動を当たり前と思う県が多い中で、ささやかに感動しました。

 

  

 

本事業ではサステナビリティが県政府にかかっています。

県政府の敷地内に建てた立派な育苗場の存続は県政府にかかっています。

 

これまで支援されドナーのExitと共に立ち消えた活動や放置されるインフラ設備を数々みてきました。

 

そうならぬよう、県政府との緻密なダイアローグを重ね、しっかりとオーナーシップを引き継ぎ活動を継続してもらえるようにしていきます!!

 

引き続き応援頂けると嬉しいです☺️

 

 

オリオティアッ!!皆様お元気でお過ごしでしょうか?

 

ナカソンゴラ県でのNGO連携無償資金協力事業「道路補修とグリーンワークによる気候変動への適応」もそろそろ折り返しを迎えます。

 

現状以下のとおりです。

1. 道路補修(完了)*現在は訓練生の会社設立をサポート中

2. ため池作成(完了)*現在はため池利用者委員会の組織化をサポート中

3. 育苗・植林(実施中)*現時点で約44,000株の苗木の生産完了、3月までに年間合計100,000株以上の生産、45ヘクタール以上の土地への植林を目指しています。

 

現場の中間視察に行ってまいりました。

 

7月に補修した道路は良く保たれており問題なく通行できますが、その道路に辿り着くまでの道が泥濘化しており、車がスタックしました。本事業で直すべき箇所は直したので、あとは県政府に予算を充ててもらうしかないのです。訓練生50名は、色々なビジネスアイデアを持っていました。県の商務官の助言も得て、Multipurpose Cooperativeという農業、牧畜、インフラ整備にわたり多岐に活動できる組合を組織することにしました。組織した組合で県政府のプロジェクトや入札に参加していくことを目指します。色々な組合や会社の形態があるウガンダ、その土地でその人々に合った登録形態を考えながらサポートしています。

 

 

 

続いては給水!ため池には20%程の水が溜まっていました。雨期が始まりそうな今日この頃、数回雨が降っただけでこんなに貯まるとは。このため池は家畜(主に牛、ヤギも少々)の飲み水確保用として掘削したものです。雨期は各牧畜家の家に小規模の水飲み場があるのでそちらを利用します。このため池は雨期の雨を貯蓄して、主に乾期に利用します。最大時は150万Lの雨水や道路排水を貯水でき、1日300頭以上の家畜が飲み水を確保することを目指しています。現在はため池利用者委員会を組織化し、利用のスケジューリングや維持管理についての決まりを作っています。

 

 

 

 

最後は育苗、県政府に設置した育苗場における苗木の生産は順調に進んでおります。現時点で44,000株程度が成長し、本格的に雨が始まったらナチトマ準郡とルワビヤタ準郡の農民に配布し、45ヘクタール以上に植林する予定です。本活動の主管である天然資源課長とミーティングを持ち、本事業で整備した育苗場を引き渡した後に、県政府主導でどのように運営されるのかを話し合いました。継続資金がショートし、せっかく建てた育苗場が放置されてしまうことは是が非でも避けなくてはいけません。課長に財源を示してもらい、一緒に来期以降の運営資金(年間収支)のプロジェクションを立てました。中央政府からの予算で運営費を賄えれば良いのですが、もし足りなければ生産した苗木を補助価格で農民に販売し、収益を運営費の一部に充てることも考えています。

 

 

残り半分、インパクトを最大限に出せるように全力で走ります!

応援の程よろしくお願いいたします!!