皆様、こんにちは!

 

「ウガンダ北部における道路インフラ整備・地域の緑化を通した強靭なコミュニティづくり」のお話です。

 

先週はキトゥグム県の現場まで出かけておりました。

事業の軸となるアクセス道路補修、かまど作成、植林活動はほぼ完了しているのですが、今回の旅の目的は、本事業で知識を得た訓練生のその後のモニタリングです。

 

この事業は訓練生の自立も目的としているため、20日間の訓練中には日当を支払いました。訓練生たちは5人ずつのグループを作り、訓練日当の一部を貯蓄し、各々が考えたビジネスを開始しました。ウガンダの田舎では悲しいことに貯蓄文化が浸透しておらず、その日暮らしが一般的です。貯蓄をしてビジネスを開始したということ自体が一歩前進なのです。長期的な視点で生計や財政計画を考えることが重要であるとのマインドを普及していくこともプロジェクトの大切な目的としています。

 

今回は計20グループがビジネス進捗発表を行い、私やスタッフ、政府関係者が審査員となってコンペ方式のピッチをしました。

 

 

約3ヶ月前に開始したビジネスですが、成功しているグループ、立ち消えそうになっているグループ、失敗したけど前向きなグループ、様々で面白かったです。

 

草刈機を購入したグループ、養鶏、養豚、養ヤギグループなどがいました。

動物は管理が難しく上手くいかないグループが多かったのですが、適切なチェックアップや予防注射などを政府に受け持ってもらえるようにお願いしました。

 

ビジョンがしっかりしており長期的な計画もあった優秀4グループを表彰しました。

 

 

総合優勝は草刈機グループでした。貯めた日当で2台の草刈機を購入し、毎週近くの農家さんから草刈りの依頼があり収入を得ているとのことでした。その収入はさらに草刈機を3台を買うために貯めているとのことです(これ自体が田舎では結構すごいことです・・)。

 

さらにかまどグループからの報告ですと、事業で採用した省エネかまどが村で噂になり、ほとんどのグループがかまど作成の仕事を受注しているとのこと!本事業下で作成した350基に加え、新たに40基ほど増えたとのこと。生計向上も大切ですが、知り得たスキルを持ち腐れず使い続けることは非常に重要です。

 

グループ間の学びを啓発し、競争によってやる気を見出すのもいいなぁと思いました。

とっても実りある旅でした。さぁ、3月の完了までモニタリングを続けます!

 

 

 

皆様、新年あけましておめでとうございます🎍(まだ松の内でしょうか?)

 

2024年もたくさんご支援・応援頂き、誠にありがとうございました。

おかげさまで事故もなく、スタッフ一同健康で事業を実施することができました。

 

2025年、ウガンダの首都カンパラの街は無数の花火で幕開けしました。街中のホテルやモールが0:00に一斉に花火を打ち上げ、15分ほど圧巻なショーが続きました。今年も良い年になる気がします✨

 

今年も全力でインパクトのある事業を実施していけたらと思います!

ブログも去年よりたくさん書けるよう努力します。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします☺️

 

 

オリオティアー!

 

NGO連携無償資金協力事業「ウガンダ北部における道路インフラ整備・地域の緑化を通した強靭なコミュニティづくり」の続編です。

 

事業の1活動としてキトゥグム県の2小学校にて衛生・健康啓発活動を行っております。

6月に生理用タオル裁縫や衛生啓発、ゴミ分別にかかるワークショップ日を設けましたが、今回は2回目の復習勉強会を行ってきました。目的は、子供達が衛生観念を身につけること、女子の退学率を減らすこと〜Keep a girl in school〜です。

 

高学年の女子生徒と男子も少し集めて、生理用タオルの復習裁縫会をしました。今回は手順を全く説明せず、前回の内容を覚えているかのチェックをしました。こちらから説明せずとも、スラスラと手順を覚えていて驚きました。前回は3時間程度要しましたが、今回は1時間もかからず作成を終えました。また前回のワークショップで作成した生理タオルを実際に使用した生徒から、ゴワゴワしなくて良い、手洗いもしやすいなどのフィードバックももらえて良かったです。

 

    

 

対象校のうちボラ小学校では、前回のワークショップに感化されて「健康・衛生クラブ」とやらを立ち上げたんだと校長先生が話してくれました。60名のメンバーが活動しているそうです。学校の清掃、生徒の衛生や校内環境づくり、疾病予防などを率先して実践するクラブだそうです。こういう草の根の小さな変化がすごく嬉しく感じます。

 

疾病予防の復習会も行いました。今回は前回の講義(マラリアや下痢予防)に加えて、エムポックスなどホットなイシューも扱いました。

 

  

 

そして、今回のメインイベント、植林式です。ウガンダでは驚くほどのスピードで森林破壊が進んでいます。薪燃料に使う(ガスがほとんど普及していない)ので仕方ないとは言え、「切ったら植える」の精神を普及させるため、活動を続けています。その日は各校100本程度の苗木を植えました。フェンスや塀がない学校が多いので、敷地のバウンダリーとなる木々(Wind breakerとして風除けにもなる)や癒しの影を与えてくれるShade treeも優先して植えています。その土地土地の気候や用途に合った樹木種を選定するように心掛けています。

 

  

  

 

また我々が訪問した翌週にはPLE(Primary Leaving Examinations)という7年生の小学校卒業試験があるとのことで、60名の生徒に算数セット(定規、分度器、三角定規、コンパス)とメッセージカードを配布してきました。150円ほどで買える算数セットは数名しか持っていませんでした・・どうやって算数のテストを受けるのか。この国の教育事情、聞けば聞くほど複雑な気持ちになります。我々は、1NGOとして出来ることをコツコツと続けるしかないのでしょうか。

 

 

小学校での活動、子供達が可愛すぎてスタッフ全員が癒されて帰路に着きます☺️