掛けられた声を驚き、振り向く2人


「あ...」

「あなたは...」

「...あんまり、大きい声出すなよ。」

「あ、はい。」

「でも、どうして...」

「とりあえず...図書室までついてきて。」


言われるがままついていき、図書室に通された


「久しぶりだね、進撃。ラクダとは話すのは初めてだね。」

「お久しぶりです。ささくさん。」

「どーも...はじめまして。」

「最近、迷惑かけてしまって申し訳ないな。」

「いや...あなたがやってることじゃ...」

「あぁ...2年に引き継いでから狂ってしまってね...前部長として不甲斐ない...でも、いまのアイツらを止められるほどの力も私には残ってないから。」

「......。」

「いまの幹部が指示したわけじゃないことは知って欲しい。」

「どういう...」

「下っ端が暴走してしまってね...仕方なく、幹部のヤツらも引くに引けなくて悪役に徹してしまったんだよ。」


けやき坂の内情を知ってしまった2人はすごく驚いた


「まとめられなかった幹部が悪いのは分かってる。抗争になってしまったら勝ち目がないこともね。」

「ささくさん。」

「ん?」

「協定...結びませんか?」

「不可侵協定です。」

「本気で言ってる?」