キャロはウキウキな様子で部室から出て行った


「最近、タヌキのところに行くこと多くない?」

「朝もタヌキのところ行ってたみたいだし、昨日も部室にいない時間あったよね。」

「あのキャロを手懐けてるタヌキって、本当に何者なの?」


キャロ以外の四天王は、タヌキとキャロが仲良くしていることに未だに慣れておらず、どうして仲良くなったのか不思議でたまらなかった


「タヌキみたいなタイプは、キャロみたいな純粋なタイプに弱いんだと思うよ。」


3人の言葉に副部長が優しい口調で返した

その副部長の言葉に3人は「あー...」と納得していた





しばらくすると、階段を上ってくる足音が聞こえキャロとタヌキが来たのだと分かった


「タヌキ連れてきたよー。」

「キャロありがとう。」

「どうしたんですか?急に呼び出すなんて。」

「今後の対策も立てておかないとと思ってね。」

「あー、なるほど。」

「協定を結んだことを前提に話すけど、もし破られたときどうするか決めておかないと面倒だと思うんだよね。」

「破られなかったとしても、ここ以外のところに攻め込む可能性は残りますしね。」


副部長の話にすぐ理解し、今後の考えられる状況を出し始めるタヌキ


「タヌキ、良い案ある?」