「部長が私たちにちゃんと伝えるって言ってるのなら、それを私たちは待つしかない。」
「部長は大切な場面では絶対に嘘をつかない。きっと、戻ってきた時に話してくれるはずだよね。」
「...理佐さんが言ってるなら...待つ。」
キョウケンとアタラップの言葉にキャロも続いた
「キャロ、偉い。」
「スタイル、バカにすんな。」
「バカにしてないよー。」
「うるさい。」
「えー。」
四天王の様子を静かに見ながら、副部長は部長に会った時のことを思い出していた
思ったよりも体自体が弱っていて、きっと戻ってくるには最低でも数ヶ月はかかる
それまで四天王には隠し通せるのか、抗争を阻止して欅坂の平和を守れるのか...副部長の中で不安は増えるばかりだった
でも、とりあえずは進撃とラクダがいい報告を持って戻ってくるのをぐっと耐えて待つ
ここで下手に動いてしまえば、全ての計画が水の泡になってしまうから
いい報告を2人が持ってきても、その後のことを考えると対策を立てておかなければいけなかった
「アタラップ。」
「どうしたの?」
「タヌキ呼んできて。」
「え...」
「副部長、私が呼んでくるよ。」
「キャロ、どこにいるか分かるの?」
「うん。だから行ってくる。」