プロフィール(1)→はじめまして☆
プロフィール(2)→自己紹介


前回→こちら


自分の父親が
母親に刃物を突き立てるという
最悪な現場を娘に見せてしまった。


当時、娘は3歳。
どういう状況だったのかよく分からず
きょとんとしていた。


私は、娘の記憶に深く残らないように
何でもないんだよーと伝え
保育園へ娘を預けた。

何も知らない先生、お友達と
過ごしているうちに
忘れてしまう事を願って。






しかし、その作戦は
見事に失敗に終わりました。


私が学校から帰宅すると
娘は私にかけ寄り、こう言った。


ママ、パパって悪い人なんだよねぇ。ママを包丁で刺して殺そうとしたんだよー。悪い人は警察に捕まるんだよー。


弟から話を聞いた母親が、
娘に「パパは悪い人」と教えたのでした。


私、母親にブチギレました。

相変わらずこの人は、言って良い事
悪い事の区別がつかない人間だ。


私が母親に口止めしておけば
良かったのですが、
母親と私は子供の頃から不仲で
滅多に会話をしません。




その後、娘は、私の友人と会うと、
あの出来事を毎回、話して聞かせました。

あのね、パパ悪い人なんだよー


それがしばらく続いたと思ったら、
今度はパタリと話さなくなりました。


忘れたのかな?


そう思っていた半年後。


この日、娘とてつや(彼氏)を初対面
させました。



人懐っこい娘はすぐに懐き
てつやにべったり。

初対面は大成功を遂げた帰りの車の中
急に娘は口に出して言いました。

パパがね、ママを包丁で刺そうとしたんだよー。


覚えていた。

どういう事なんだろう。。

何のアピール?


真相は謎に包まれたまま。



娘はこの日を最後に
2度とこの話はしなくなりましたが
ちゃんと、覚えていました。


7年後、10歳になった娘。

「2分の1成人式」という行事が
学校でありました。

出生から現在までの思い出を
年表にして書きましょう
という取り組みがあったのですが


その年表の3歳頃の記録には


パパがママを包丁で刺そうとした

と書かれていた。


結局、娘にとって最悪な出来事として
記憶に残ってしまった。