これは古い映画ですが、わりかし最近に見た映画です。

 

ポール・ニューマン主演、監獄生活から脱獄直後までの話です。

 

 

タイトルについて

 

邦題「暴力脱獄」、原題「Cool Hand Luke」です。

 

原題は、映画中の囚人たちがポーカーをするシーンのセリフからきてます。ルーク・ジャクソン(ポールニューマン)が一歩も引かない強気のプレーをして、ほかの囚人が「どうせたいしたカードをもってるはずないさ」と言いますが、ルークがあまりに強気なので「もしかしたらいいカードもってるのかも?」みたいになり・・相手は手をひき、ルークが勝ちます。ルークのカードをみるとカスばかり。

 

囚人の一人「打つ手もないのに(強気にでやがったな)」

ルーク「なにもないことがいい手(cool hand)にもなる」

 

この件でルークは度胸のあるヤツだと一目置かれるようになるんですが。

 

邦題の「暴力脱獄」はインパクトありますけど中身に合ってない感じがします。暴力的な脱獄というより「暴力、暴力、脱獄、暴力」^^ ちなみにルークはいたって cool です。

 

母との面会

 

ルークはパーキングメーターを壊したことで禁固2年になります。投獄されてしばらくするとルークの母親が面会にきます。映画全体の中で、このシーンが異色で印象的です。

 

病のため社内に横たわって面会にやってきた母と面会するルーク。ルークには弟のジョンがいて、遺産はジョンに渡すという話を母親がします。

母「家はジョンに譲るよ」
ルーク「当然だ」(自分は監獄に入るようなことをしたんだから、という意味が言外にあります)
母「違うのよ・・私はあの子をあんたみたいに愛さなかったから。そういうもんなのよ。子供にも気持ちのわく子とわかない子がいる。ジョンにそれはできなかった」

 

ルークと母親には特別な絆がある感じです。この母親はけっこう俗っぽい感じで描かれてますが、聖母マリアを想起させます。

 

↓右が面会に来たお母さん

 

 

卵50個食べた奴はいない


ある日囚人の間でルークは大食いだと言う話になり、賭けをすることになります。

 

ドラッグというリーダー格の囚人がルークを気に入っていて、大げさに話し出す。それにのっかるルーク。ルークはなぜかわからないけど「否定する」ことをしないから何度も破滅的な行動をとり続けます。これもその一つです。


ドラッグ「こいつはなんでも食べちまう。チョコレート10枚とコーラ7杯を15分で食った。くぎだろうがなんだろうが食べちまう」
ルーク「卵50個は食べられる」
ドラッグ「それはムリだ」
ルーク「卵50個食ったやつはいない(けどおれは食えるぜ)」(Nobody can eat fifty eggs. )←これがウィノナ・ライダー主演の「リアリティバイツ」でイーサン・ホークが引用してた台詞ですネ。この映画、興行的に成功したそうなので、この台詞は世代間で受け継がれながら、ある一定数のアメリカ人にはよく知られた台詞になっていることがわかります。


賭けが始まって、ルークは食べられるのか!?

そして脱獄は成功するのか!

あと、若いデニス・ホッパーが台詞なしでちょこちょこ顔をみせています(ほんとに台詞ゼロ)。デニス・ホッパーが世に知られた「イージー・ライダー」が「暴力脱獄」の2年後です。

 

↓横たわるルーク

 

「スカッと」する映画じゃないかもですが(人によってはある意味スカッとするかも)、おススメです!!