「ごはん食べて〜」
「着替えて〜」
「遅れる〜!」
悲鳴にも近い気持ちをこらえ、大きな声で諭す、いや、叫ぶ朝。
これが私の日常。
そんな週末。

出発前のドタバタとは対照的に、土曜の六本木ヒルズは静かだ。
昨日は息子と映画を観る約束をしていた。
選んだのは 『アンダーニンジャ』 。
正直、息子がいなければ観ることはなかったであろう作品。
予告を観たとき、大体のストーリーは想像できたし。
期待せずに席に座る。
けれど、予想に反して面白かった。
原作はまったく知らないけれど、「きっと忠実に再現されてるんだろうな」と思った。
キャラクターの動き、表情、セリフの言い回し...どこか“漫画の中の人”がそのまま飛び出してきたようだ。
もしかしたら現実に存在する...?!笑
フィクションと実話が混ざり合ったようなストーリー。
続編がある終わり方、絶対観に行く。
帰りにふと考えた。
息子が生まれてから、一緒に何本の映画を観たんだろう?と。
戦隊モノ、ドラえもん、鬼滅の刃。
ディズニーやピクサーのアニメーション映画。
最近では、『はたらく細胞』や『室町無頼』なんかも一緒に観た。
どれも、息子がいなかったら観ることはなかった作品ばかり。
そういえば、息子がまだ3歳の頃、『ジュラシック・ワールド』を観たいとのリクエストで、夏休みに日比谷の映画館へ行ったことがあった。
少し遅れてしまい、劇場に入るとすでに上映が始まっていた。
真っ暗なスクリーンの中で、ゆっくりと動く巨大な恐竜。
暗い中をスタッフの方に誘導され、静かに席へ。
シートに腰を下ろした瞬間、スクリーンいっぱいに映し出された恐竜の目。
息子が小さくつぶやく。
「...怖い。帰りたい。」
そして、座ってわずか3秒で退散することに。
楽しみにしていた映画だったはずなのに、あっという間のエンディング。笑
こんな結末もまた、忘れられない思い出。

息子と観る映画は、たいてい“付き添い”として行くのだが、観終わるといつも思う。
「意外と面白かったな」
この先、息子はあと何年くらい付き添いが続くのかは分からないが、
息子の興味が移り変わるたびに、私も一緒に新しい作品を観ることになる。
そして、それが楽しみの一つになっている。
息子がいてくれたおかげで、知らなかった世界に触れることができるから。

いつもありがとうございます。
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